第37話 貴族になる?
「戻って来たわね……ここまでなんか長く感じたわ」
「アベリアさん元気かな?」
「とりあえず俺は実家に戻る。明日の朝またここまで迎えに来る。詳しくはその時に決めよう……今日まで移動で疲れたと思うので、ゆっくり休んでくれ」
「どちらが貴族か分からないね。ありがとうまた明日」
アナベル達は実家に戻って行った。……アベリアさん急に戻ったら驚くかな?
そう考えてる間にアベリアさんの家の前に着いたので声を掛けた
「ただいま戻りましたツバキとサザンカです」
「開いてるから入ってきて」
この田舎特有の入り口に鍵を閉めないのってどうなのだろうか……
「約束通り無事に帰って来たわ」
「話聞いて驚いたわ。本当に魔獣を倒したそうね」
「そうよ。魔獣より人間の方が恐ろしいのだから」
「なにそれ?」
「魔獣倒した功績で貴族になる事が決まった」
「そうなの?……え?貴族になる?そんな簡単に言う事?」
「ごめんね。この辺りを治める事になったの。これからもよろしくね」
「それは……何でこんな何もない所を?嫌がらせなの?」
「違うよ私が望んだの。ここ気に入ったから」
「そうなの?この辺りって正直食べ物以外ないよ」
「お金とかが欲しい訳じゃないのよ。ここが良いの。まあ魔獣とも戦えるし」
「もう危ない事はして欲しくないのだけど」
「私ね、言ってなかったけど魔法が使えるの」
「それは便利ね」
「これを使ってここの地域を広くするわね」
「どういう事?」
「まあ任せて」
「そうか……貴族になるんだね。ツバキ様って呼ばないと……」
「やめて。普通でいいよ」
「でも貴族だよ」
「とりあえずまだ違うよ。今日は疲れたから休みたいけど……風呂使っていい?」
「当然いいよ。今日はゆっくり休んで、また話聞かせてね」
その日はゆっくり休み翌日、アナベルが来たので初仕事……
「とりあえず何しよう?」
「ここの拠点が要るな……何処に建てる?工事は此方の実家で手配するから」
「といってもこの辺り家か田畑よね。収入源潰すわけにはいかないわ……この先を開拓ね」
「何を言ってる?切り開くのって時間がかかるぞ」
「ここだけなら簡単よ……近くには小さい生き物しか反応無いわ。魔法で木を切って……根を抜いて……岩を除けて……基礎を作ってついでに地下室も……出来た」
「……この短時間で?俺は何を見せられていたんだ」
「流石お姉様!」
「これだけだとなんか変ね……1階まで作るわ……土を固めて固めて固める……強度は十分ね。……なんか形が豆腐だけど完成したわ」
「完成したではない。中に入っても安全なのか?」
「強度は岩程度には有るわ、多分。当分これで良いかな。先程切った木を切って……乾燥させて、扉を作ってガラスが無いから窓も木で。暖房の為煙突も作って……乾燥した木片に火をつけてこれで暖かいわね」
「魔法ってこんなに便利なのか?サザンカ殿」
「お姉様の魔法ってこんなに便利なのね……」
「サザンカ殿も知らなかったのか?」
「ここまでの魔法は初めて見た。いつもは穴掘るか転移位で……」
「簡単に言うが転移って……もう気にした方が負けだな」
「中に転移用の部屋作るね。そろそろ報告に行きたいし」
「そうかミラとかお爺様達に……」
「お爺様?祖父が居るのか?」
「……居ますが詳しくは姉に聞いて。私どこまで話していいのか分からないの」
「ねえサザンカ。明日からここに住まない?」
「二人が住むなら俺も……」
「ごめん今はまだ部屋増やせないし……」
「わかった。離れでも良いから早急に作って住む」
「とりあえず今日は解散でいい?少し用事が出来て」
「分かった。明日はこの拠点集合でいいか?」
「それでよろしく」
サザンカとアベリアの家に戻りアベリアにも明日出て行く事を伝えた。
「寂しくなるね」
「と言ってもすぐ近くだし、用事がある日はサザンカを預かって貰ったり泊りに来たいのだけど」
「それはいいわね」
「それで今から私は少し出かけるけどサザンカを預かってもらっていい?」
「預かるのは良いけど、こんな時間からどこに行くの?」
「友達の家と隣国よ」
「何か分からないけどいつ戻るの?」
「明日の朝までには帰るわ」
「何でそんなに早く?」
「魔法を使うのよ。今ここから出かけるね。靴を持って……転移」
とりあえず有間口に着いた。魔力増えたのかな……まだまだ余裕。このまま行こうクアの家に……転移。
行けた。とりあえず在宅してるみたいだし顔出すか……
「ツバキだけど今大丈夫?」
「ツバキ?今開けるね」
「久しぶりミラ。色々有って遅くなったわ」
「連絡ないから忘れられたのかと思ったわ」
「忘れてないよ……それよりこの前王様に会ったわ」
「は?え?なんで??」
「魔獣倒したから。で、貴族になる」
「貴族嫌いなのでは?と言うか大切な事簡単に言うな」
「まあ私達の身を守るためにって王様に言われて、悪意も感じなかったし、私は大丈夫だけどサザンカを狙われると困るから受けた」
「そうなのね。貴族か……なんか遠くに行った気がするわ」
「私の領地子鹿地区だから。気が向いたら来て」
「領地も有るの?凄いね」
「とりあえず一時的だけどね。まあ色々考えが有って」
その後色々話したがもう魔力も回復した感じがするのでお爺様の所に行く事にした
「魔力回復したしお爺様の所に行ってくる」
「帰りはそのまま?」
「そうね。帰りは寄らないわ。遅い時間になりそうだし」
今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。




