第25話 魔獣が増えた
今日って何の日だったかな?
「死ぬ気は無いけど役に立つと思うわ。ここには普通の人がいっぱいいるしここを守りたいの」
「正直に言うと戦力が足りないんだ。今行くのは本当に危険だ、子供の面倒見る余裕はない」
「子供……見た目はこんな感じですが素早さは有りますよ」
そう言って魔力で足を強化して相手の後ろに行った
「この速さがあれば逃げる事も可能だと思いませんか?」
「驚いた。そうだな、まあ連絡とかの役に立ちそうだ」
一緒に行くこととなった。正直サザンカは残って欲しいが、サザンカも「お姉様のそばの方が安全」と言って離れない。時間も無いし一緒に行くことにした。
馬車に乗り10分位経過したあたりから嫌な感じがしてきた。
「ここから近いですね」
「分かるのか?」
「何となくですが。今まで外したことは無いです」
「そうか……信じるよ皆降りよう」
「子供の言う事だぞ?」
「もう少し先と聞いたが?」
「こういう時の勘は結構重要でな。今まで生きてこれたのも関係している。誰か一人でも違和感が有れば少し調べる位の余裕はあるだろ」
「信じて貰えるの?」
「まだ信じてはないが、勘って言うのは馬鹿に出来ない。間違ってても良い」
「ありがとう。こちらの方向から」
数分歩くと居た。まあ中~大型って感じが1頭……あれ?もう一頭離れて居ない?
「そこに居ますが……奥からも気配が」
「どこに居る?まだ見えないが」
皆まだ見えなかったみたいで近付くと見えた。
「あれか大きいな……どうやって攻撃する?」
「ここからの弓と直接攻撃とに分かれて攻撃するしかないだろ」
「それよりもう一頭……」
「偶然見つけたから……って言いきれないか。どこに居る?」
「あれより奥から気配がします」
「あの大きさ2頭は軍が来ないと無理だ。1頭でも危険なのに」
「一つ試したい事が有ります。私が誘導したい方向から攻撃して温泉地に行かないようにするのは?」
「一人で行く気か?無謀だ。あの速さで何秒動ける?」
「数分は楽に。逆に誰かが近くに居ると逃げられない」
「……子供一人に頼るのは不本意だが、仕方ないか……本当に逃げられるのだな?」
「大丈夫。行ってくるね」
サザンカから弓を受け取り一人で皆から離れて行った。十分に離れると攻撃準備してまず弓で攻撃した。命中……しかし倒れない。もう一回で仕留めた。
この時サザンカ達の方は驚いていた。
「あんな距離から弓?半分の距離も飛ばな……当たった?もう一撃も当たって倒れた?魔獣って確か防御硬かったはず。あれは魔獣ではないのか?」
「お姉様の攻撃は強力なので大丈夫です」
「いやそう言う話ではない。でも倒したな。普通の猪相手だとしても相当腕がいいぞあの子は」
一頭倒されたのを見て奥に隠れていた魔獣が出て来た
「もう一頭が出て来た!凄い速さだ……危ない助けに行くぞ」
「もう間に合わない。あの子の速さに期待するしか……」
「なあ、あの子なんか剣持ってない?」
「なぜ逃げない?無謀だ」
勝負は一瞬だった私は魔獣に向かって行き横に避け剣で頭と胴体を分離した。
「2頭とも私の栄養になってね」
2頭とも回収して戻ろうか……持ちにくいなとりあえずこの近くのを運んで……
「ただいま戻りました。これが隠れてたやつで……もう一頭とってきますね」
「無事でよかった……って事より、これ子供が持ち上げられる重さか?」
「俺でも持てるが走る余裕はない。……というか間違いなく魔獣だ。俺今まで生きてて魔獣より怖い生き物居るって知った」
「2頭を一人で……偶然でもあり得ない。認めたくない気持ちが大きい」
「いや多分あの子は将来貴族になる。今から仲良くしておこう」
サザンカは私全部聞こえてるけどいいのかな?と思った
もう1頭持って戻った。
「2頭目持ってきたよ。これでこの辺りから嫌な気配は無くなった」
「そうか。任せっきりで悪いな」
「こういう所での移動は慣れたので大丈夫」
「それにしてもこれ報告どうする?言っても信じてもらえないぞ多分」
「皆の戦果なのですから簡単に勝てたで良いのでは?」
「これを俺達の戦果にするな。次から魔獣が出たら俺達だけで行かされる。本来は軍が出動する話だぞ」
「……そうでしたね。この国って良く魔獣に会うのでよくある事かと思った」
「よく会うって……普通一生に一度会うかどうかだぞ」
「え?私この国来て数ヶ月で3~4匹かな?」
「よく生きてるな」
「お姉様に有った方が運が悪い、全て倒して食べた」
「食べた?魔獣をか?……もしかしたらそれが強くなる秘訣?」
「お姉様だけでなく私も食べたけど……そう言えば少し強くなった気がする」
「なあ、皆で食わないか?」
気持ちは分かるが、待ってる人も居るのだし「先に報告では?」と言っておいた
移動中
「今度からツバキさんと呼ばせてもらうよ」
「なんで?急に」
「子供だと思っていたのに確実に俺達より強い」
「そうかもしれない。でも私って見た目弱いから……遠慮しておきます」
「見た目なんて……関係するか。そうだな子供がリーダーだったら依頼する方は不安か」
「そう。下手に敬語とか使われたら貴族と間違えられる。私は貴族とは関わりたくないのよ。出来るだけね」
「もう無理だと思うが、わかった」
「無理……なのかな?」
「関わりたくないなら何で討伐に参加した?」
「私の気持ちの問題だけで誰かが傷付くのは違うでしょ?馬鹿なのは分かってる」
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