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妹は好きだったけど、現世の家族は嫌いなので家を捨てて……冒険者になります!  作者: 神戸近区


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第24話 有間温泉

一部訂正しました

 今日から数日間馬車の旅が始まった。昨日会った時は誰も乗っていなかったが小池の街から有間方面に向かう数人の乗客が居た。

「今日はお客さん少ないな……」

「と言う事は普段もっと居るって事?」


「そうだよ。今日は冒険者に守って貰えるから気楽だな」

「まあでも何もない事を願うわ」


数時間後

「フラグだったか……」

「ふらぐ?」


「気にしないで。この先に小型の魔獣1匹発見。少しの間待ってて。サザンカは念のため戦闘準備ね。馬車は任せたわ」

「わかりました」


乗客は”子供が出て行ったが”とか”何故停める?”等質問していたが御者は安心して待っておくように言った。


 あれは山猫の魔物?猫好きなのに……嫌だな。一回こちらから魔力で威嚇してみた

「お願い逃げて!」……無駄だった。

こちらに向かってくる。仕方ないか……無駄にはしないからね。

剣で終わらせた……毎回この感触は慣れないし慣れたくない。

「戻ったよ……」

「山猫か……大きいな。始めて見たこれが魔獣化した生き物の目か?」

と御者が言った瞬間乗客の皆が驚いた

”軍の派遣を”とか”今日で終わりだ”とか……目の前の物体が見えないのかな?

御者が落ち着かす為に大きな声で言った

「もう退治された。この子は見た目は若いが魔獣退治を得意とする冒険者だ」

その一言で流れが変わった。

なぜか皆が親切になった……解せない


 この日有間口に到着して1泊したのだが翌日馬車が満員になった。昨日の乗客が魔獣を退治したことを話したそうだ。それでこの馬車が一番安心だと他の馬車をキャンセルしてこちらに来たみたい。

「昨日ギルドに持ち込んだ時もなんか騒ぎになったわ」

「それはそうだろ。普通魔獣なんて一生で一度会えるかどうかだからな。生きてるのに近くで会ったら一生の終わりだし」


「それ笑えないわよ」

「普通に笑えない話をツバキは簡単に終わらせ過ぎだ」


「だって昨日のなんて小型だったし」

「十分に脅威だ」


「そうなの?でも戦った私より周りが盛り上がっててなんか……ね」

「それだけの事をしたんだ。誇って良いのだぞ」


「要らないわ、目立つの嫌なの。将来は静かに暮らしたいわ」

「多分無理だな」


「不本意だけど同意よ。何故か私は要らないものを呼ぶみたい」

「そうか……ここで言いにくいがこの後山道で途中馬車で1泊する」


「先に移動中寝てていい?夜の警戒するわ」

「助かる」


「しかし人多いから寝にくそうね」

「そうですねお姉様」


 そんな会話をしていると近くの女性が場所を空けてくれた。

「昨日の小さな冒険者さん、ここで休んで」

「ありがとう」


さて寝よう……寝かせて欲しいのだが……

「前方に何か2頭居るわ。このまま進むと多分近い」

「本当か?少し速度を落とす」


「サザンカ弓の準備してもらえる?」

「分かりました」


「猪ね……どうする?」

「このまま行くと危険だな。昼飯にでもするか?」


「分かったわ」

 

 この時誤解が有った。御者は昼でも食ってる間にどこか行くだろうと思っており、私は違った。

私は馬車から降りて弓で攻撃……ごめんね命いただきます。魔法で威力を増し猪一頭を貫通しその先の木に矢が刺さった。

見ていた皆は無言……もう一頭は逃走。

「さあ昼飯の準備ね!」

私の一言で皆が目を逸らした……何で?


 私とサザンカはその場で簡単に解体した。とりあえず肉が取れたが……後どうしよう?

御者と相談したら馬車の外に置けるらしい。その場所を借りた

肉取れたし……ここ良い山菜も多いし鍋かな?

「鍋食べませんか?」と聞いたら値段を聞かれたので無料だと答えた。


 結果皆満足出来たみたいで良かった。まだ料理には自信無いから。でも何で皆必要以上に畏まってるんだろ?不思議だ。

早目の昼ご飯を食べたら眠気が来た。丁度いいので寝る事にした。

夕方に起き、皆が寝てる夜に見回りしたが、小動物しか来なかった。念のため言っておくが無駄な殺生はしないし目の保養になった。横のサザンカは何か言いたそうだったが……


 翌日出発し温泉に着いた……山の中なのに凄く立派な温泉宿が多数あり驚いた。

少し奮発して宿泊した。温泉っていいよね……


 一泊して翌日戻ろうと思っていたら通行止めらしい。御者さんが教えてくれた

「何が有ったのでしょうか?」

「わからんが、もう一泊か……財布に大打撃だ」

一応業者用の安い宿も有るそうだがそれでも普通の宿よりは高めらしい。


 その後有間温泉地区の冒険者ギルドから依頼が来た

「数度の魔獣退治の経験があると聞く。魔獣掃討の依頼を受けて欲しい」

「大きさと数は?」

「猪の魔獣1頭だ。それで現在ここには上級冒険者8人が居る。貴殿達と合わせれば10人。何とか討伐できると期待している」

意外と弱気……


他の冒険者と合流した。皆40過ぎ位の筋肉の塊……少ないが女性も居る

「おいギルドは何を考えてる?子供ではないか、こんな子供を連れて行く訳には……」

怒っている。でもそれはそうよねいきなり危険な現場に子供が来たら。

「君たちは戻って良いぞ。来てくれてありがとう。その気持ちは受け取ったからな」

意外と良い人っぽい。そんな人たちの助けになるならいいかな

「ありがとう。でも私も魔獣退治の経験があるから少しだけお手伝いするわ。邪魔はしないから」

「死ぬ気か?」

死ぬ気は無いし誰も死なせたくない。


今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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