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妹は好きだったけど、現世の家族は嫌いなので家を捨てて……冒険者になります!  作者: 神戸近区


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第23話 花の山

 昨日は初日と言う事も有り適当に道沿いにテントで1泊した。今日は朝からゆっくり歩いているがサザンカの疲労が心配になって来た。

「ねえサザンカ、あの山の麓見て」

「魔獣でも?!」


「……私を何だと思ってるの?敵を探している訳じゃないわ。あの麓に咲いてる花がいっぱいで綺麗ね」

「……お、お姉様?花に興味が?今まで獣とか魔獣とかの話しか……」


「私だって花は好きよ。虫がよく居るから近付きたくは無いけど、遠くから見るのは綺麗ね」

「確かに綺麗だけど、虫の話は余計かと」


「そう?……ではなくその山の麓に街が有るわね。行ってみない?泊れるところも探しましょう」

「お金を無駄には……」


「いいのよ。クアの家に居る間に狩りで稼いだから。それに慣れてないのに無理して病気にでもなったら楽しめないでしょ?」

「ありがとう」


「妹と一緒に観光するのも目的の一つよ。折角この世界に生まれたのだから少しでも色々な景色見ないと損だよね」

「その考えがお姉様って気がします」


「そう?良く分からないけど、まあいいわサザンカは花は好き?」

「人並みには」


 話しながら歩いて行くと街に到着。入る時に街の名前を聞いたら花の山……見た目そのままだった。

この街は斜面が多く少ない平地に建物が集中していた。

「どこの建物からも花が見えそうね……咲いてる時以外は地面しか見え無さそうだけど」

「お姉様……」


 丁度良く宿泊施設に空きが有ったので部屋を確保し従業員に聞いてみた

「ここって花が大変綺麗だけど、今の花が咲いてない時ってどうしてるの?」

「違う花が咲いてるよ。だから他の季節にも是非見に来て。ただ真冬は雪が積もるから真っ白だけどね」


「そうなの?それは見てみたいわ」

「是非次回も利用して」


「あとこの辺りで食事とかお土産って何か有る?」

「近くに沢山有るよ。本当はうちの系列を勧めるよう言われてるけど対象年齢高いから……ここの近くなら安くてそれなりに良い物売ってるよ」


「ありがとう。助かるわ」

礼を言って周りの店を見て回った。

「サザンカも気になるものが有ったら言って」

「見てるだけでも楽しいから大丈夫」


「偶には我儘言ってよ。何で私の妹って我慢するの?」

「我慢してないよ。今が楽しいからね、お姉ちゃん」


「と言いながら見ているそのリボンなんかどう?花柄で可愛いし」

「私には似合わないよ」


「そんな事無いと思うよ。要らない?」

「有ったら良いなって思う」


「じゃあ買うわ」

「いいの?ありがとう」


「こちらこそありがとうだよ。色々な事に巻き込んだり……多分これからも」

「お姉様と一緒に居ると退屈しないね」


 この後お土産も買い、部屋に戻ったら、疲れも有ってこの日はすぐに寝た。

「おはよう。外綺麗よ」

「お姉様今日は早いのね……本当に景色綺麗」


「今日動けそう?」

「ゆっくり眠れたので大丈夫」


「そう、無理はしないでね。緊急時はいつでもクアの家に転移できるから。すぐに言うのよ」

「分かった。ありがとう」


 今日も徒歩で移動……街を離れると森の中を通るような道しかない。

「何か馬車の音がする……後ろから」

「後ろから?」


 馬車が近付いて来た……避けないと危ないので道の端に移動した。……あれ追い越さない?もしかして誘拐目的とか?

こちらが警戒して馬車を見ると御者に声を掛けられた

「こんな所に子供が二人で……家出か?」

「旅行よ」


「この辺りは獣が出る。命が惜しいなら帰れ」

「私達冒険者よ」


「気持ちは分かるがここから先は街が遠い。歩いて行くのは危険だ」

「親切にありがとう。次の街までどれ位?」


「この先小さな池が集まってそこに小池という街が有るが……子供が歩いてなら明日の朝位か」

「ありがとう。前にも国境の馬車の御者さんに助けてもらったし、この辺りの人って親切ね」


「ん?良かったら君の名前を聞いても?」

「ツバキよ」


「もしかして隣の子はサザンカか?」

「何で知ってるの?!」


「警戒しなくてもいい。その前に乗った馬車の御者が俺の古い友人だ。偶然最近会ってな、なんか魔獣運んだって自慢してきてその時聞いた。冗談かと思ったら本当に居る人物だったとは」

「あの熊のやつね。知り合いだったの?」


「あれ本当なのか?」

「そうよ。まあ偶然だったけどね。あの最初に襲って来た狼も」


「そうだ俺達の共通の友人が昔狼に襲われてな……それも有って君はこの先無料で馬車に乗せると聞いた。この馬車を守ってくれるなら俺も無料でいいぞ」

「それで商売大丈夫なの?」


「仲間の恩人は俺の恩人と同じ。遠慮はいらないぞ。実家は農家だ食うには困らん」

「それ暗に儲かってないって言ってる……」


「とりあえず小池まで乗って行け。まだ間に合うぞ」

魔法で鑑定しても職業等に嘘は無いし……大丈夫か

「ではお願いします」


 馬車で行くと次の街まで速かった。小池の街で1泊する事になった。ここでは最低限の所に泊まった。

屋根の有る場所で眠れると楽だ。でもこんな楽ばかり覚えても良いのかな?

サザンカも起きたので昨日御者さんと約束していた街の入り口に行った。

「どうする?俺はこの後有間口に行ってから有間温泉に行くが」

「温泉?行きたい!」


予定がこの時決定した


今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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