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妹は好きだったけど、現世の家族は嫌いなので家を捨てて……冒険者になります!  作者: 神戸近区


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第14話 進級

まあチート有るしこのぐらいは

 馬車の中は意外と好意的な人しかいなかった。

「もう成人なら仕事は決まってるのか?うちは小さいが店をやってて」

「料理覚えたいなら俺の店も弟子募集してるぞ。住む所と食事つきだぞ」

「皆そんなに一気に声かけて……可哀そうに。怖いよね」


「ありがとう。私達冒険者やってます」

「冒険者?そんな危険な」

「今度食事に来い。これも何かの縁だ奢るよ」


会話が尽きない……でも悪くない。


「あっ?!」

「どうしたの?お腹空いた?」

「尻が痛いのか?安い馬車だしな」


「違うの。馬車停めて。ここで待ってて。サザンカ武器の準備を」

「何か居るのか?」


「あの森の中……多分狼2頭」

「1頭は見えた。結構大きいな」


「サザンカ弓を貸して。少し離れた所で使うわ。一応逃げる準備を。サザンカは馬車を守って」

「分かりましたお姉様」

「この距離で弓は当たらないだろ?っていうかまだ初心者ではないのか?」


「大丈夫。一応4年目で10級よ」

「10級って成人が登録したら10級だろ」

「まあそうね。でも信じて。私が失敗したら逃げてね」


「お姉さんあんな事言ってるけど大丈夫なのか?」

「お姉様は強いので心配してません。それより火の準備が必要かも」

「?」


 正直まだ動物狩るの抵抗がある。だが狩るのも仕事。仲間は居ないみたいだ……

「ごめんね。私の血肉となってね」

矢を放った……当然魔法でコントロールする……命中、倒れた。

あと一頭……こちらに向かって来たので横に転移して直接ナイフで……この感触慣れないわ。


 二頭倒した。肉は食えるし毛皮、骨も売れるかな?すべて無駄にはしません


「ただいま!戻ったよ」

「おかえり?って言うかその体で持って来たのか?2頭も?!」


「ねえ時間有る?皆で食べない?」

「もう少しで貯水池に着くそこに私の店が有るからそこで食わないか?」


「貯水池?」

「北帝国から中央王国に続く川の水量を整えるのに貯水池が有るんだ。水が豊富で国境に近いから昔から栄えている」


「そうなのですか。皆さんのお時間が大丈夫ならそれで」


「よし出発だ。まずは貯水池の冒険者ギルドだな」

「俺が移動中に肉の処理をしておく。君たちは戦闘お疲れ様。休んでいてくれ」

「ありがとう。ギルド楽しみです」


 少ししたらギルドの前に着いた。

「皆行くぞ!」

全員降りた。何で?


中に入って受付に行った。

「ギルドのカードあるだろ。二人ともそれ出して」

「「はい」」


 御者さんが受付の人に話しかけた

「今日馬車が狼2頭に襲われた。これがその毛皮だ。この二人が倒した。この姉の方は凄いぞ長距離で弓を放ち高速で近付いて2頭倒した。信じられないって顔してるな……証人はこの本日の乗客たちだ」

「「「間違いない俺も(私も)見た」」」

「わ、分かりました。この毛皮は買い取りですか?」

「お願いします」


 毛皮分のお金を貰い馬車に戻った。明日また来て欲しいとの事だ

「終わったな。うちの店に行こう」


馬車が移動した先に店が有った

「……高そうな店なんですが」

「古くて広いだけだ。肉を買い取るよ」


「私から皆で食べようと誘ったのでお金は……」

「こんな謙虚な冒険者始めて見た。では折半でどうだ?1頭買い取る。これは良い肉だ」


「分かり……わかった。ありがとう」


お金を受け取ったので御者に近付いた

「臨時収入が有ったので馬車代払います」

「逆だよ。護って貰ったんだこっちが金を払うぞ」


「受け取れません!」

「そうか分かった。じゃあ次から乗るときに無料で乗ってくれ。実はな狼にな俺の友人も襲われたんだよ。その恐怖で今日は動けなかった。命の恩人だよ君たちは」


「皆さん親切ですね」

「そうか?」


 店の中に入って少し待つと御馳走がきた

「よし準備出来たな。それでは各自飲み物を。では今日の小さな戦士さん達に、乾杯!」


皆からありがとうと言われたが、それよりも気になっていることが有る。

「あの、こんな豪華な食事頂いて良いのですか?」


皆に(サザンカ以外)爆笑された。


「皆の命助けて肉まで提供して食べていいのって……」

「こんな豪華な食事、多分食べた事ない」


「……そう言えば12歳から冒険者……苦労したんだね」

「苦労ですか?まあ1度位です。周りにいい人が多かったので」


「1度?」

「数日食べる物が無かった程度ですよ」


「……そうか。まあここで会えたのも何かの縁だ困ったら何でも相談に乗るよ」

「ありがとう。そうだこの辺りで安くていい宿は有りませんか?明日ギルドに顔を出すよう言われたので」


「ここに泊まれば無料で朝食付きだ」

店主に言われた。

「従業員用の寝る場所が有る。使ってくれ。命の恩人なんだ。お返しさせてくれ」

「でもこんな豪華な食事までいただいたのに」


「都会は知らんがこの辺りではそんなに高級ではない。食い物が豊富なんだ。近くで猪も出る。そうだ良かったらうちの専属猟師にならないか?寝食無料だぞ」

「まだ来たばかりなので、機会が有ったら」


「そうか。気が向いたらいつでも来い。歓迎する」


 この日は好意で泊めてもらい、翌日ギルドに向かった。

馬車で……御者も泊まったらしい。酒飲んだから……飲酒運転は駄目だからね。

この世界では知らないけど


ギルドに着くと受付に言われた

「今日からツバキさんは9級となります。今までの貢献度で正直言いますと8級相当なのですが勤続年数が不足しています。ただ成人してすぐに9級と言うのもかなり珍しいので気を付けてください。もし何か言われましたら”ギルドに言え”と答えてください個人面談を開始いたしますので



今後の展開の参考にもなりますので評価、感想など頂けると助かります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。


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