表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

なろうラジオ大賞5

パスワード――、その先に隠されていたものは……

作者: 九傷

 


「最近、彼ピがどこかよそよそしい気がする」


「いやいや、絶対気のせいでしょ。アンタ達どう見てもラブラブじゃん。何? もしかして自虐のフリした自慢ってヤツ?」」


「そんなんじゃないよ! 本気で悩んでるの!」



 確かに彼ピは私のことを物凄く大切にしてくれているし、私もそんな彼ピのことが大好きだ。

 バカップルだということも認める。

 でも、だからこそわかるのだ。

 以前より彼ピの私への愛情が薄れていることが。



「そりゃ初めの頃よりは気持ちも冷めるもんでしょ普通……」


「そんなことない! だって私は前より彼ピのこと好きになってるもん!」


「めんどくさ」


「うぅ……、自覚はあるよぅ……。でもね、根拠はちゃんとあるの」



 彼ピは最近、私と一緒にいるときもよくスマホを弄っている。

 以前はなかったことなので、絶対に怪しい。



「あ~、浮気の兆候あるあるってヤツね~。でも、そんなに気になるなら何やってるか聞いてみたらいいじゃん」


「無理だよ! なんか疑ってるみたいじゃん!」


「いや、実際疑ってるじゃん」


「そう思われたくないの!」



 我儘を言っているを自覚はあるが、疑り深い重い女を思われたくはないのだ。



「じゃあもう直接スマホ見るしかないじゃん」


「だから、それも疑ってるって――」


「いや、見せてもらうんじゃなくて、勝手に見るんだよ」


「そ、それは――」


「抵抗あるのはわかるけど、最近アンタといるとき堂々とスマホ放置してくんでしょ? それって見られても構わないってことじゃない?」


「そうかもしれないけど……ってアレ? 彼ピがよくスマホ放置してくって私言ったっけ?」


「え!? い、いやホラ、この前彼ピに信頼されてるからとか何とかかんとかで……」



 確かに、そんな惚気話をしたような気がしないでもない。

 普段嫌々そうに私の話を聞いてるくせに、なんだかんだしっかりと覚えていてくれている辺り流石私の親友である。



「と、ともかく! スマホなんか放置する方が危機感ないんだから、そういう意味でもわからせてやりなさい!」









「ちょっとトイレ」



 ということで、早くもそのチャンスがやってくる。

 罪悪感はまだあるが、親友の後押しもあったため覚悟を決めてスマホを確認する。

 パスワードロックがかかっていたが、すぐに解除できた。

 ……私の誕生日だったからだ。


 おかしな点はほぼない。

 唯一気になったのはLINEのトークだ。そこには何故か親友の名前があった。

 まさか親友と浮気!?

 恐る恐る見てみると、そこには……



親友「はぁ……、あんなビデオレター撮らされて、私何やらされてるんだろ……」



LINEに残されていた一通のビデオレター。

そこには一体何が映されていたのか?

皆様も是非予想してみてください♪



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] この終わり方は予想できなかったです! これで何を思い浮かべるかで心理がわかりそうなのは面白いです。 [一言] 個人的には二人で組んでワザとスマホを見させているような気がします。 サプライズ…
2024/03/09 13:20 退会済み
管理
[良い点] これは良い方にも悪い方にも捉えられる、読者の性格診断みたいな終わりかたで面白いですね。 私は親友に協力を頼んだ良い意味のサプライズを想像しましたけど、主人公が重いタイプだったら修羅場待っ…
[一言] 実は彼ピの正体は、親友ちゃんだった……!?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ