第五話 デートの約束
もっと誰かに観てほしい
桜とPINEを交換した日の夜、俺は家で姉と一緒にダラダラと恋愛ドラマを見ていた。
「あーこんな彼氏が良かった…」
姉は先日彼氏と別れたばかりで、今すごくテンションが低い。
「ねー駿高校にイケメンいない?」
「紫苑」
「しーくんホモじゃん」
ごめん紫苑、告白もしてないのにお前振られたよ……などとテレビを観ながらしゃべっていると俺のスマホが光った。
「駿ーPINE来てる…って桜!?誰?女の子?まさかこの前駿が悶えて時のラブレターの子?」
「見るなよ!!姉ちゃん…てか、その事は忘れろ!」
「うわーん!!私に彼氏がいなくて、あんたに彼女がいるのは納得いかない!」
と言い残し姉は泣きながら自室へと消えて行った。彼女かどうかはわかんないけどね……それはそうとスマホ、スマホ…
『こんばんは、先輩』
『おう、どうした』
『いえ…ただ先輩としゃべりたいなーって思って』
もーなんだよー可愛いかよ……でも男なんだよな…女子だったらこんな複雑な気持ちにならないのに。
『先輩今何してますか?」
『今、テレビで恋愛ドラマ観てるとこ』
『あ、今話題のやつですね。僕も観てますよ』
『面白いよなー』
こんなたわいもない会話していると、恋人ぽいなーなんて思っていると…桜から電話がかかってきた。なんで?普通にPINEで会話すればいいのに…
「どうした?桜」
「あ、いや、その…ちょっと先輩に言いたいことがあって」
「分かったけど、でもなんで電話なんだ?普通にPINEで伝えれるだろ。」
「いや、これは直接言いたいなって」
「ん?」
「明日って木曜日で少し早く学校が終わりますよね?」
「ああ、そうだな…」
「な、なので明日学校が終わったら……デートしませんか?」
「へぇ?」
なんとも間抜けな返事をしてしまった…デート?date?デートってあれか?男女で遊び歩くあのデートか?
「あの、ダメですか?」
「あの…デートじゃなくて、遊びに行くって事でいいのか…?」
「違います!デートです。」
「お、おう…分かったじゃあ明日な」
「はい!学校終わったら校門前で待ってます。」
「ああ、分かった」
デート…って何すればいいんだ?
まずい!今まで彼女が居なかったからデートって何するんだ?てか男同士ってデートって言えるのか?うーん頼りたくないけど、藁にもすがりたい気分だしな…
「で、俺に相談してきたと…」
「うん…」
藁こと紫苑に俺は、先ほどの桜とのデートの事について説明した。
「ああ…私は、あなたの都合のいい女なのね…」
「おい、小芝居始めんな」
「俺を振った人のイチャイチャ話しなんて聞きたくない!」
「………購買のイチゴサンド…」
「購買のイチゴサンドとバナナチョコ&クリームサンド」
「くっ、分かった…」
くそ!少し高いな…だが、背に腹は変えられない。
「デートってどうゆう事すればいいんだ?」
「まあ、普通にゲーセンとか、カラオケとか相手が行きたいところ?あと、カフェとかいいな」
「お前、彼女いた事ないのに詳しいな」
「お前といつかするために考えていたプランだ!」
怖い、こいつの脳内で俺はこいつとデートしていたのか…
「ま、まあ参考にするわ…ありがとう。じゃ」
「おう」
ピッ…遊びとデートって何が違うんだ?…まぁいい、なるほどね、カフェとかか、悪くないな。
こうなったら!ちゃんとしたデートしてやらぁ!!
先日学校で女子から〇〇くんって男子といつも居るし、女子とあんまり喋んないよね?ホモなの?って聞かれました。違います。僕は普通に付き合うなら女子です。ただただ女子としゃべる内容が無いだけです。