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転生勇者と可愛い仲間達は城を守る。  作者: 涼川瑛太
1章「お嬢様編」
6/6

6話「勇者」

投稿遅くなってすみません!

お嬢様達、メイベル達は村に向かった。


曇り空で少し強い風が吹いている


「相変わらず曇り空でこの強い風! RPGって感じがしてカッコいいなー!」


マリよ、俺はそのセリフにデジャブを感じた


道並みは小さい草花達が獣道のように砂地を空けている。


「そういえばお嬢様達はどうして付いてきたんだ?」


「敵がいたら楽しそうだなって、暇だったしー」


相変わらず柿色の眼をして、戦闘好きだなグレーテル


「ま、私もそんな感じ」


ヘンゼルはいつも片目だけ楽しそうな柿色なんだな、てか、今更思ったけど片目だけずっと灰色だと不自然な気がするな。半分無感情なのか?


馬原はふとグレーテルの肩に手を添え放ったある一言を思い出す。


「グレーテル、貴方が居てくれるだけで恐怖や嫌悪感が麻痺ってるから大丈夫」


後でメレンに聞いてみよ。


しばらく歩くと薄っすらと薄黒い枝のような村を視界に捉える


「もうすぐ着きそうです」


「あれ村だったの……!? めっちゃ焦げてるね……」


反応に困惑しつつ驚きも隠せない黄緑色の眼をしたグレーテル


「お前ら確か勇者の仲間だったな、ま勇者を殺しに行くついでだ、お前らを先に殺して勇者への見せ物にでもしてやるか」


勇者の敵であろうデカイヤツの影が辺りに射し込み、メイベル達が振り向くとそこには棍棒を持ったデカイ緑肌の怪物が威圧的な雰囲気を放ち立っていた。


「へぇー」

グレーテル乗り気だな


「じゃあせめてケレン味のあるバトルして見せてよね」


グレーテルは左右の眼を深いオレンジ色に変色させ身構えながら言い放つ


「暇なのはごめんだから」


「いいぜー!ついでにお前を棍棒でこの砂地のハリボテにしてやるよ!」


「へっ!」


直後、グレーテルはジャンプし右パンチを繰り出す。


デカイヤツはそれを左腕でガードし棍棒を持った右腕を振り下ろす。


「ほい!ハリボテの出来上がりぃぃい!」


振り下ろした棍棒がグレーテルに直撃した瞬間、グレーテルの余裕気のある声が棍棒の下から聴こえて来る。


「それでは私をハリボテなんかには出来ないよ……小人。」


するとグレーテルは両腕の腕力で棍棒を粉砕した。


えー!?何という腕力!?


馬原達が驚いている間にグレーテルはニヤリと不敵な笑みを浮かべながらジャンプしてデカイヤツの緑色の頰を右パンチし、デカイヤツを宙に上がる。


そしてグレーテルの回し蹴りでデカイヤツは吹っ飛び、一度バウンドしてから地面を擦ってそのまま倒れ込んだ。


「カッコいい……」


グレーテルの勇ましい姿にメレンは思わず感嘆の声を溢した。


「ありがと……」


グレーテル素直……


「そういえば、アイツ勇者を殺しに行くついでとか言ってたな」


「それに後ろから来てたって事は多分村に行こうとしてたんじゃないかな」


「そうですね、多分」

マリちゃん適当……


という事でメイベル達は再び村へ足を進め始めた


そして村の手前まで来た。


村に入ると焦げて今にも崩れ落ちそうな灰のような景色に風が吹くも焦げ臭く枯れているような風だった。


「あれ?あのあそこにいる人の服って勇者っぽく無い?」


「確かに」


馬原達は勇者の青色の服を見つけるとすぐさま声を掛けに行った。


「勇者ー!」


メイベルの声掛けに勇者らしき人は気付き振り向いて「あ、貴方達は!」と応えて来た。


勇者だな


「今の今まで何してたんだ勇者」


「えと、何かに捕まってしまって、ここに縛られたんですけど、足掻こうと力んだら縄が千切れて、思いの外修行で強くなったと、ついさっき気付いたもので……多分捕まえた人も倒そうと思ったら倒せました」


「へー」


10日で縄が千切れちゃったね、て、育ち早すぎだろ……ギャグ漫画かよ!


「10日でそんなにパワー上がったんだ!元々どんな力か知らないけど凄いねー!今度バトル場で見せてよー!そしてあばよくばバトルでも!」


グレーテル熱意が凄いよ……


「是非是非!素手で良ければご相手しますよ!」


「やっぱり本物は前提から違うわ」


まぁメレンはアレを見た後だからな。俺にとってはこんな勇者当たり前だけど……


勇者が一変する


「何かが近づいて来る」


「え?」


「巨大な力です」


「お前ついに近づいて来るものまで分かるようになったのか」


「近づいて来る気配を察知する事が出来る気配感知能力が開花したようで」


ハーレム補正だけならぬ……こいつどんだけ俺を嫉妬させんだ。


馬原は悔しながら何か別の楽しみを覚えた様な感情を沸かせ、つい綻びが溢れる。


「見えた!……は、早っ!?」


刹那、人間サイズの数本手の生えたあり得ない形をした紫色のドラゴンが勇者の目の前に現れ剣でのガード越しに勇者を吹っ飛ばした。


勇者は足を踏ん張り、地面を後ろ方向に砂埃を上げ滑りながらも転倒を免れる。


そしてメレンはある一言を冷や汗を垂らしつつ言い放つ


「け、合成警告獣……アデサ……デーラ!?」


なんだそれは!?


馬原は辺りを見渡すと、戦闘マニアのグレーテルは濃いオレンジ色の眼で冷や汗を流しながら「はぁはぁ」と緊迫感溢れるスリムを楽しんでいる様な動きをしていて、ヘンゼルはなんだか冷や汗を垂らして口を半開きにし、震えた呼吸をしている、多分凄い緊迫感に襲われているのだろう。


一方少し遠くに見える勇者は合成獣を前に真剣な眼差しではあるものの一滴も冷や汗を流していない……


まさか……な。
















次話も数日後くらいになりそうです!

すみません!

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