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プロローグ 復讐の始まり

「……魔王サタナよ、覚悟しろっ!」


 ある男女が剣を交えているのは魔城【ベルベロス】。片方が魔王討伐に来たという青年のアルト・ペンデュでそのアルトに相対しているのは現魔王の女サタナ・ロズウェルだ。


「上界の青年! 待ってください! 私達にはそもそも戦闘の意思はありません! なのになぜいきなり攻め入ってきたのですか」


「うるさい! デモンの分際でノコノコ上界に上がってきやがって! そのせいでこっちは何人もの犠牲者が出てるんだよ!」


「そんな……! 魔界の民はそんな事件起こしていません! それにあなた方も魔界に観光気分で遊びに来ているではないですか! こちらはそれを快く受け入れているというのに……」


 この世界アースは上界ノイドアス、魔界デモニアスの二つに分かれていて、地上界にはヒューマン、魔界にはデモンという種族がそれぞれ生活をしていた。ヒューマンもデモンも容姿はそう変わらないためお互いの界に行き来する良好な関係を気づいていたが……。


――ある上界で起きた大量殺人事件の犯人がデモンだということがある匿名の目撃者の証言により判明し、デモンは野蛮、危険などの声が数多くなり、こうして魔界制圧と魔王討伐の命令が下されたのであった。


「お前らのせいで上界の人間が大量に殺されたんだ……! 死んでしまった者たちのためにもこの野蛮なやつらを成敗する! それが俺に課せられた使命なんだ!」


 アルトは緩急につけ飛び出す。サタナもそれを読んで剣を突きだすがアルトはその剣を交わし彼女の左胸をその剣で貫いた。


「うぐっ!」


 左胸を貫かれたサタナはその晩にぐったりと倒れこむ。アルトは倒れこんだ彼女の頭を足で踏み、不敵な笑みを浮かべながら言葉を発した。


「野蛮な魔王め、これで終わりだ……」


「……ごめんね……母さんもうだめみたい……マーラ……あなただけは生き延びて……」


「まだ生きてたかこの女。ボソボソ言いやがって。命乞いか? そんなん聞くわけないだろーがよ。さっさと死ねよクソ魔王が」


 アルトは何度も何度もサタナの身体を貫いた。気が済むまで何度も何度も。気が済んだときにはもう身体中返り血を浴び赤く染められていた。


「……ふふふ、はーはっはっは! 皆の者よ! 魔王は討伐したぞ! これでもう魔界はおしまいだ!」


 アルトは上界の勝利を討伐に来ていたヒューマンのみんなに伝える。そうすると四方八方から勝利の雄叫びが聞こえた。


「ふっ、サタナよ……」


 アルトはもう息のしてないサタナを見ながら何かぶつぶつと言い、その後嘲笑った。


 魔城陥落。魔王死亡。そもそも抵抗の意思がなく奇襲を受けた魔界の完全敗北だった。


 そしてこれが俺が知る最後の母さんの姿。そして魔界崩落の結末だ。


 俺は母さんの指示のままじっと隠れていた。そのおかげで俺は魔界史上最悪な事件から生き延びることができている。


 それで俺は心に誓った。


 ――――野蛮な魔王を討伐した上界の英雄アルト・ペンデュを殺すことを――――


藍寧柚芽です。

急ですが新作「英雄復讐《ヘルトラッヘ》~俺、英雄に復讐します~」を投稿します!

これはとめやつののほほん感とは違ってダークファンタジーになってます。

復讐に向けて動き出そうとしているマーラ……気になりますね!

一癖も二癖もあるキャラを出していこうかなって思ってますし話も面白くしていきます!

とめやつと並行してあげていこうと思いますのでよろしくお願いします!

ではでは~

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