第0話 この世界について。
「Share World」。それがこの世界の名前。各地で作られたものを世界中でシェアしあう事がこの由来であり、また、この世界では全ての民がそうして共存している。ここで各種族を確認することにしよう。
♦森の民
世界全ての自然を保っている結晶「レッドプリズム」を代々守り続けている種族。一つの集団で広い森の中に小さな村を作り、少しづつ移動しながら生きている。基本は柔らかい身体能力で独特の体術を使って敵から身を守るが、木材などを使用して軽い武器や防具、インテリアを作る知識も多く持つため武器を使用する事も。また、世界中にそれらを売り出して生活している。
♦零塊の民
その名の通り0の世界の民である。簡単に言うならば、失われた魂はここにたどり着き、0に生まれ変わる。そして、新たな魂としてまた生まれていく。この一定のしくみが、上手くまわっているのはこの民らのおかげであると言われている。彼らは魂を操ることができたり、ドッペルを作るなどの力を持っている。また、零塊の力を制御するために昔から守られている「グリーンプリズム」、そして、彼らの生存地域、これについては未だよく知られてはいない。続・調査中。
♦時空の民
この民の住む都市が、時間を生んだと言われている。ここにある「ライトブループリズム」が全ての世界の時間と繋がり、ここをコアとして操作しているため、彼らが管理する役目を持つ。そして、その時空操作ができるのはフィアットと呼ばれる生まれつき体に証である「時間の紋章」を持つ女神様のみであり、それは多くの群衆に崇められている。
♦水の民
世界全ての水が彼らの守る「ブループリズム」から生まれている水である。ブループリズムから生まれる水をさらに浄化し、美しい水を世界へ流し出しているのだ。流し出すため、彼らは天空に浮かぶ島「水龍島」で生活しているため上流階級の飛行装置を持った者のみ行くことは可能である。島から流れる水を飲んだものは新たな力に恵まれるという説もあり、絶景である「水龍滝」は観光名所となり、船で下から見物する者は多い。この民は、水を癒すためにも武器にも使い自在に操ることのできる能力を持っている。
♦妖精族
森の民のみが妖精族の居場所、住処を知る。彼らは非常に小さく羽根を持つ。彼らのもつものは計り知れず、なにか強大な力を持っていると言われているが、その力が目にされたことは、過去世界最悪の悪夢と呼ばれることでしか人々は知らない。普段は集団で活動しており、武器、魔法は扱え無いものよ、頭か非常に良いと言われている。その強大な力は「オレンジプリズム」と繋がれた妖精たちが発生させるというが未だよくは知られていない。
♦猫人族
彼らは全ての動物の中で一番急成長した種族で、言葉は分かることはもちろん唯一村などを作り挙げた種族としてこれもまた非常に頭が良いことが知られている。どんな外部からの人間にも同等に受け入れ、村の中心には人気カフェ「にゃんだふる♪」があり、多くの観光客もココを訪れる。そこの名物は全ての動物の意識を潜在的に操ることの出来るという「ピンクプリズム」。世界中の動物を見守るための大切なものでもあるが、ここでは唯一公開しているのでなお、観光客が訪れるのだ。
♦人間
世界で一番多い種族。強い能力や力はないが、精神だけは誰より何よりも強いと見る。彼らは自然の力、水の力…全てを借りて素材を作る者たちであり、それを商売してまた世界と助け合い生きている。
♦エルフ族
彼らは、どの種族とも交流がないため一番謎に包まれている。全ての種族を苦手とし、生活、住処も不明。ただし、嘘か真かは別として言い伝えられている説では、彼らは魔法を使うことが可能で、なによりの特徴は耳が長いこと。小さな集団で生きている(?)
♦魔族
世界の端にある島「暗黒都市」に移住する種族。
過去最大の悪夢と言われる事件にも関連しているとされ、今でも危険視されている。彼らの狙いは全てのプリズムであるとも言われているが、いまでは活動が見られない…。もしかすると魔族にも人に憧れる者がいるの「かも」しれない。
この九つが主な種族である。各プリズムが世界を支えているコアであり、それを各種族、民族たちが守る。これがこの世界のサイクル。このサイクルが崩壊した時、果たして世界はどうなってしまうのだろうか。
───「大変だ!レッドプリズムが…消失した…!」
……To be continued