━第3話━ 転校生
今日の学校の朝は少し慌ただしかった。
「転校生を紹介します。入ってきなさい、、」
「ガラガラ、、、」
黒髪でロングの清楚で綺麗な女の子が入ってきた。クラスの男子たちの視線が一気にその子の方に行く。
「宮下つむぎと言います、、、これからよろしくお願いします!」
「じゃあ宮下、1番後の空いている席に行ってくれ」
宮下つむぎの席は奏の席の隣だった。
ホームルームが終わり、クラスの男子と女子たちは、宮下つむぎの席の周りを囲み質問攻めをしている。
(おもしろくなるといいけど、、、)
奏は1時間目の準備を済ませ席に座ると同時にチャイムがなる。
1時間目が終わり休み時間になると、また宮下つむぎの席の周りに人が集まる。
「奏、、、宮下さん結構よくねーか」
「そうかもね」
「俺、宮下さんに告ろっかな」
(これは期待出来るかも、、、)
「告るんだったら応援するよ!」
「ありがとな、、、俺頑張るわ」
「うん!頑張れ」
(成功する確率20%ぐらいかな、、、)
「てかなんで奏は、女に興味ないの?、、、結構、高スペックなのに、、、」
(女の子に興味が無いわけじゃない、、、女の子以上に人間が好きなだけで、、、)
「何でだろうね、、、」
そんなことを話しているうちに休み時間は終わり次の授業が始まった。
帰りのホームルームも終わり帰ろうとする奏に宮下つむぎが声をかけた。
「あのちょっといいですか?」
「はい?えっ僕ですか?」
「はい」
「どうしたんですか?」
「あのちょっと相談があって、さっきお友達と話してましたよね。私に告白するとか、、、」
(聞かれてたのか、、、)
「聞かれてたんですね、、、」
「あのそれ止めてもらっていいですか」
(はぁ、、、止めるってそれはちょっと無理だろ、、)
「お願いします」
「分かりました」
(話の流れ的につい分かったとか言っちゃったけど、、、)
「それじゃあお願いしますね」
(どうしよう、、、)
次回につづく