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初めての世界 その5

長身の短髪ザベルと小さなアキト。彼らはアンデットだった。アベンジャーに乗り込んだパトリックに連行される二人。隼人は見守るしかなかった。





「大丈夫だよなー。アイツ」「平気よ。殺す位なら捕らえたりしないでしょ?」「女の子が殺すはマズイと思うよ」「安心しなさい。利用されただけらしいし」「でも帰れないんだろ?向こうには。帰ったりしたらそれこそ斬られるだけだ。って事は…………うちにいるよな!アイツ!そうだよ!きっと」隼人は勝手に妄想していた。「エーッとアイツが来たらこうするだろ?アーそれも良いな。それからランチ食べて………」「……ハーッ疲れたわ。色々あったもの。お昼寝でもしようかしらね。海の中だと時間がわからないわ。たぶんお昼よね」美香は部屋に戻った。途中でナビィーに会う。「アア。ナビィーさん。少し寝てるから何かあったら起こして」「わかったわ。アノ〜美香さん。彼、気にしてた?イヤ〜初めて会った時ね、大胆だったかなーって」「気にして無いわよ。鈍感だもん」「なら良いけど。私は機械だから感情がわからないの」「機械?って…………サイボーグとかロボットとか?」「正確にはマイクローン。そんな名前よ」「ヘーッ。良くできてるのね。いわゆるマネキンみたいな物?もしかしてパトリックや艦長も?」「イイエ。私だけよ。それよりオネムの時間じゃなかったの?私も少し休むわよ。待機モードね」「フ〜ン。そんな言い方するんだ。マイクローンって。アノ〜…………マイクローンって人間をどう見てるの?」「私は意思を持たない。持つのは人間だから。他次元の産物が私だから」「………ややこしいなー。まあ、馴れるわ。ありがとう。連れてきてくれて。ナビィーさん」「プログラムを実行しただけ。ただそれだけだから」美香は部屋の扉を締めた。






…………色々とあったわ。ホテルのロビーで襲われたと思ったら、戦艦大和に連れてこられた軍事訓練。新しいマシンに他次元に、敵やらマイクローン。一体、どのくらい時間が過ぎたんだろう。隼人君は知らないけど私は好きよ。今の場所が。じゃなきゃとっくに逃げ出してる…………





「ウオーッアキトー!会いたかったぞーっ!」「ッタク、うるさいなー」ツカッツカッツカッ。バタン!「ちょっと!おとなりさん!隼人君!うるさいんだけど!寝れないわ!」隼人はベットの上でエアギターをしていた。「ン?アア。ゴメンゴメン。ガッハッハッハッ!愉快、愉快。イヤー最高だよ。ここは!ナア、美香さん。来て良かったよな!そうだよ!」「………ちょっと座りなさい。親友に会えて嬉しいのはわかるけどはしゃぎすぎよ。目を付けられたらどうするの?」「そうか。そうだよな。まだ測られてる最中なんだよな。…………ゴメン」「で、どうなの?私は好きよ。この場所。スリリングでエキサイティングで。どうなの?」「僕も好きさ。失いたくないんだ。めったにないだろ?こんな経験。初めて大和を見た時から決めてた。僕はここにいたいって。誰が反対しようと居るって。それに、パトリックさん。彼にも貸しがある。ほとんど歯が立たなかったんだから」「そうね。仲良くしましょう。隼人君。少し寝ると良いわ。ジャーおやすみ」「アーッ………美香さん。…………ごめん。巻き込んじゃって。俺………」「良いのよ。楽しかったわ。ありがとね」美香は隼人の部屋を出た。





隼人は携帯電話を見る。





………また美香さんにかければ彼女の考えが聞こえるのかなー?コレ………イヤ、止めとこう。知らない方が楽な時もあるさ。






初めての世界。完結




次回、新政府軍

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