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初めての世界 その4

「ご報告致します。現在、長崎県海底、3万メートルで生体反応確認」「大和め!動きだしおったか。すぐに偵察機スカウターを派遣しろ!」




「ボス!敵は何機だ?」「二機。北北西だ。ポイントは転送してある」「OK!大和は切り札だ。隠しておけ。それから隼人も。モニターを転送する。それで見ておけと伝えてくれないか?」「わかった。こっちは任せておけ。グッドラック!パトリック」




「アベンジャー。パトリック機!スタンディングバイ!」「出向を許可します」格納庫に海水が入り、アベンジャーが出撃する。





「なあ。美香さん。近くで見たくないか?」「すぐにバレるわよ。今は良いんじゃない?」「その通りだ。君らはモニターで見ておくように。良いね?」






「敵機確認!偵察機スカウター。二機!我々の生体反応をキャッチしてきたらしい。これよりステルスモードに入る。低空で岩影に隠れて様子を伺う。しばらく通信はできなくなる」アベンジャーは地雷を仕掛け、低空でホバーリングした。まだ気づかれていなかった。「何をしてるんだ?奴等は。どこの部隊だ?」





しばらく身を潜めていると通信が聞こえた。




「ナア相棒。この辺なんだろ?大和様はよー」「まあな。奴等は敵なんだろ?詳しくは知らないが」「らしいよな。マズイんじゃないか?爆破しようなんて。ボスの命令ならしょうがないがな。それなりに金も貰ってんだし」「まあ、そう言うなよ。このあいだだってそうだったろ?偵察班なんてそんなもんだって。所詮使い回しさ。タナトス様の」





………特に気になる事は無さそうだな。まあ、仕事だ。狩らせて貰うぞ………




パトリックは後ろから忍び寄った。「ステルスモード解除。ターゲットロックオン。目標を排除する」




ズガガガッ!




先に仕掛けておいた地雷が爆発する。




「ワッワー!なんだ!前が見えない!煙幕か?」「ヤバイぜ!コリャー。ずらかろうにも逃げ場が無い。どうすんだよ?相棒!」「無線に介入する。お前たち!何者だ!内容によっては排除するが」「アワワワッ!戦闘か?嫌だよ!死にたかねーよ!」「内容によってはと言ったはずだ。何をしに来た?」「アワワワッ………アノ、アノ〜………俺達が来たのは偵察だ。何も知らねーんだよ。アンデットなんて。雇われただけだし。ナッ!ナッ!見逃してくれよ。頼むよ。あんただってそうだろ?誰が好き好んで大和の爆破なんてやるか?そうだろ?利用されただけだって!」「…………ボス。敵前逃亡だ。どうします?」「連れて帰ろう。話の内容ではたいしたことは無さそうだ。今、護衛を送る。君達は乗り換えろ。パトリック。護衛が着くまで目を放すな」「………了解。良かったな。お前たち」






「護衛機、到着。身体検査します。…………異常なし。大和に送ります」「離れろ。敵機を撃墜する」





バシュッ!バシュッ!





パトリックは魚雷を2つ発射した。敵機は海底に沈んだ。





「反応ロスト。落とされました」「チッ………青二才が! 経費が嵩む前に作戦会議だな」






「で、君達。名前は?」「ザベル。でそのチッコイのが………」「ヘヘヘッ………イヤー参りましたよー。だからネー俺は止めたんですわ。やめとけって。だけどね………」「チッコイの!名前だ!落とされたいか?」パトリックがコクピットから降りてきた。「アッハイハイ。ソッスネー。これが大和っすか?イヤーでかいですなー」「相棒。名乗った方が良さそうだぞ」「………アキトです」「すいません。お喋りな奴で。アノ〜………お名前は?」「パトリックだ」「ここの艦長をやっている。有賀幸作だ。有賀艦長で構わん」




「アレ?アキト!アキトじゃないか!そうだろ?だよな!」「隼人君!君もいたのかい?そりゃいいや!ナア、ザベル!菓子折とかないか?ホラ!」「アキト。知り合いか?」「知り合いかって聞かれたら…………」「久しぶりじゃないか!ナア、美香さん!覚えてるだろ?ホラ!小学校の時、隣に住んでた」「アア!仲良し二人組ね!久しぶりじゃない?元気そうね」「一応、捕虜なんだがな。隼人君!」「………すいません。つい懐かしくて………」「取調室へ連行しろ」





「知り合いか?隼人」「エエ。アノ〜…………宜しくお願いします。パトリックさん」「俺の担当じゃないな。一応、伝えとくが」






続く

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