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初めての世界

隼人は携帯電話をハンドルにセットしマシンの電源が入る。携帯電話のモニターには[ALL READY]の文字が浮かび上がる。「アレ?コレってメールかな?そうだよね美香さん」「違うみたいね。ホラ、メールならアドレスが必要でしょ?なのに貴方は私のしか知らないじゃない?私は送って無いもの。ちょっと気をつけなさいよ!出会い系とか。返信はしない方が良いわよ」「エ?そうかなー?まあ良いや。なんとかなるだろう。ところでこのマシン。免許とか要らないのかな?」「まあ見たところ、発売してないデザインだし関係ないわよ。問題があれば艦長に言えば良いんだし。行きましょう」




ハッチが開き、暗い海の中を走行するバイク型のメカ、エアーライド。




「ターボエンジンか。アノ〜有賀艦長!武器とか無いんですかね?」「バイクモードには付けていない。まずは走行に慣れる事だ。バイクモードは強化装甲に長けているモードだ。少し位なら無茶をしても平気だぞ」





「ヨオ!ルーキー!生きてるか?」「パトリックさん。今、何処です?」「ユーの上さ。赤い戦闘機。見えるだろ?」「アー見えました。あれがアベンジャーですか?流線型の海に輝く赤いフォルム」「アア。そうさ。俺のマシンは変型タイプじゃないんだ。旧式の無変換タイプ。だが腕は確かだぜ。狙った獲物は逃した事なんて無いんだ。デスロック。死のロックオンさ。そのままハイウェイまで見送ってやるぜ」「俺もだいぶ慣れてきた。バイクモードからフライトモードにチェンジだ!エアーライド!勝負してやる!」「ちょっと何言ってるの?正気?私はまだ早いと………」[FLITE READY]携帯電話から金属音が鳴り響き、フライトモードに切り替わる。




マシンの両脇が展開し中からジェットエンジンが出てくる。展開した両脇は翼になり離陸する。





「スッゲーや!僕の意思を読みとって変型したぞ!」「ボス。知らねーぞ!どうなっても」「競争相手がいた方が手間が省けるだろう。その為に君を出したんだ。頼んだぞパトリック」「シット!知らねーからな!スクラップになっても。予算だって苦しいんだろ?ノーマネーだよな!責任取れよ!ボス」「さあ!勝負だ!パトリック!」「ワット?ルーキー!大人を舐めてもらったら困るなー。礼儀って物があるだろ?日本人らしく土下座だ!勝負して下さい。先輩だろうが!」「勝負は向こうの崖をすり抜けて帰ってくる。3週で構いませんかね?」「OK!乗ったぜ!そのゲーム。俺が負けたら土下座してやるお前は?」「美香を賭ける!良いだろ?」「ちょっと!勝手に決めないで!アイツの彼女なんて嫌よ!」「ビッチ!女は男の賭け事に首を突っ込まない事だ!乗ったぜ!その賭け!ボス構わないな!」「ヨシ。今から向こうの崖をすり抜けて帰ってくる。勝負は3週だ。早く、正確に、エレガントに。勝負はポイント制だ。技術点、芸術性等も考慮する。準備は良いか?」






「ハイハイハイ!退いて退いて!審判は私、ナビィーが担当しますから」「ハン?準備万端だな。チェッカーフラッグなんて持って」「まるでこうなる事をわかっていたみたいだ。つまり…………」「罠よ!ソウ!あの艦長の罠!隼人君乗らない方が良いわ」「僕を試してるのか?なら全力で行くしかない。準備は出来てるさ!美香さんを渡してたまるか!」「ハーッ………何でこうなるの?災難ね。私はただ………」「イッキマスヨー!3、2、1でゴーですからね。それでは…………」「ナビィー。もう始まったみたいだ。邪魔にならない所で見ていろ」「アノ〜………私、チェッカーフラッグ振って無いんですけど…………キャーッ凄い風圧!」






「行くぞ!ルーキー!」「構いませんよ。パトリックさん。全力でお願いします」「余裕だな。どこまで持つか見物だ」






こうして隼人の訓練は始まった。





続く

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