最弱の男
「っ…はっ……はっ……はぁ…くっ…」
なんで…なんでよりによって俺なんだよっ!
右腕からは出血は止まらない
俺はミュータントなんだろ!?くっつけよ!
切られた腕を無理矢理くっつけようとする
その度に鋭い痛みと共にグチャグチャと気持ちの悪い音が耳に響く
そう、あんな…あんなアプリさえ開かなけりゃ
ーーーーーーーー2時間前ーーーーーーーー
「あー、この問題は…おい、何寝てんだ!」
「イダッ!」
教科書で頭を叩かれスパンという音がなる
なんという心地の良い音だろう
俺の頭からなった音だが
クラスから笑いが生まれた
「ったく、藤野しっかりしろよ!高校生だろw
まぁ仕方ねぇか!藤野だしw」
隣の安永が話しかけてくる
こいつはクラスのカースト制度の
上位に位置するヤツだ
学校の女子という女子にモテている
ちなみに俺はこいつのいじられキャラって感じ
少し経つと授業終了のチャイムが鳴り響いた
急いで帰る用意をし学校を後にする
あーあ、恥かいたなんで先生はあーなんだ?
帰宅中に携帯の着信音がなる
「ん?なんだこれ、リアルRPG?」
そのアプリには勇者と魔物に別れて戦う
そんな事が画像から読み取れた
そして勝手に入ってる
事前登録でもしたのだろうか
「まっ、開いてみるか」
騒がしい音楽とともにスタート画面が現れる
画面をタップし、ゲームを始めた
そして名前を登録するとカードを引かされる
「えーっとなになに…
あなたはミュータントです。
人間からも魔物からも狙われます。
逃げて逃げて生き残りましょう。は?」
その説明と共にマップに
赤と青の点が表紙された
え?逃げる?どういうことだ?
すると近くの赤い点がすごい勢いで
こちらへ向かってきた
そして屋根から姿を現す
「ここら辺だな!おっと、こいつはァ!
ミューーーータントちゃぁーん!発・見!」
いきなり叫んだと思うと
携帯からサーベルを取り出した
「はっ?え、ちょっと待て、なんで携帯から」
そんな事を言っている間に男は屋根から
飛び降り切りつけてくる
ピュッという音に連れて
地面が割れるゴォンという音が
「チッ、外したか!ミュータントちゃあん?」
全身に悪寒が走る、そして本能がこう訴えた
こいつは、俺を殺しに来ている
俺は男と逆方向に走り出した
しかし男は人間とは思えないスピードで
追いかけてきて俺の右腕を切断した
「ッガ!!??」
「あれぇ?遅い!遅いねぇ!ギャハハハハハ!」
自分の右腕を抱えながら走る
路地裏を通り、人気のない場所を走った
どれくらい走っただろうか
壁に背を預け携帯を確認する
あいつは追いかけてきているが
「どこにいるのかなぁ?ミュータントちゃん?」
男の声が聞こえる、どうやら見失ったようだ
「クソックソッ…痛てぇ…痛てぇ…」
右腕からやばいほど出血している
切られた腕を押し付ける
「クソ…ミュータントなんだろ!つけ!つけや!」
しかしつかない、そりゃそうだ人間なんだから
携帯を見る、ミュータントとはなんだ?
探せ、探せ!ミュータントってなんだ!
ヘルプを開き、カード紹介を開く
最高レア度は☆5つなるほどね
ミュータント:レア度☆☆☆☆☆
勇者側からも魔物側からも
経験値が沢山得られるモンスター
放置しておくと大変厄介なスキルを覚える
5分動かないとマップから非表示になる
残り:36秒
36秒?何が36秒だ?
まさかマップ非表示の時間か?
その秒は刻一刻と減っていく
そして、ついにゼロになった
画面が紙吹雪に埋まる
〈おめでとう!スキルカードが引けるぞ!〉
スキルカード?なんだそれは
画面に5枚のカードが、なんでもいい、引く
虹色の光に紛れてカードが姿を現す
UR:肉体操作 Lv1
自分の体を思うがままに操れる
なんだよ…これ…
何がURだよっ…なんに使えるんだよ
しかしそんな俺の考えは間違っていた
「腕が…くっ付いた…!」
多分理屈はこうだろう
切断された腕の再生能力を強化し、くっ付けた
でも喜んでる場合ではない、なぜなら
あの狂った男に見つかってしまったからだ
「ミュータントちゃん、見ーつけた!」
あの男だ、俺の腕を切りつけたあいつ
「あれぇ?腕くっ付いてるねぇ!ギャハ八!」
男は甲高い声で叫び声を上げると
そのサーベルを俺に向けて振り下ろした
ギィィンという金属同士を叩いたような
そんな音がなった
「は?はぁ?おいおい!弾いたのかよ!
このB級の白銀のサーベルを?ふざけんなよ!」
男はがむしゃらに剣を振り回した
しかし俺の皮膚に全て弾かれる
「クソッタレ!クソッタレェ!!」
男が疲れきったところで
俺は拳を腹に叩き込んだ
するとどうだろう、男は吹っ飛んだのだ
壁に打ち付けられ血反吐を吐く
そして、小さな光となって空に飛んで行った
〈Lvが上がりました〉
Lv 1→2 攻撃力 1→5 防御 1→5
俊敏力 5→10 魔力 10→20
初めましてよろしくお願いします!鈴音です
初めての投稿でドギマギしております
今回書かせていただいたリアルRPGなんですけど
次は10月3日の夜に投稿したいと思います!
キャラクターの性格を固定しないと叩かれそうなので早く固定したいですね
次の話で主人公に関わるキャラクターを登場!
気が早いでしょうか?
まぁ僕の小説ですしいつでもいいでしょう((殴
読んでいただきありがとうございます!
よければこれからも仲良くしてください!