プロローグ
MVOゲームそれはMMOゲームの進化版であり、バーチャルの世界に入りその世界で遊ぶゲームである。その影響はすさまじくたちまち多くの人達に愛されることになった。中でも五感を感じることが話題になり多くのゲーマーを虜にした。まあ、問題もあったが今は改善されているため問題なくなったらしい。それよりも
「遂に手に入れた。販売当初は売り切れで手に入らなかったけどついに!」
自分、天道悠こと23歳イラストレーターは、手に持ったダイバーズギアを持って興奮している。MVOゲームをするために必要とするこの機械、今では1年半待ちと言うほどの物でありそれがついに手元にあるのだ。興奮を抑えてすぐさまダイバーズギアの設定を済ませる。
「思えば長い道のりだったが、この手に収めてしまえばあとはゲーム三昧だー!」
そう言ってすぐさま今日買ってきたゲームを取り出す。MVOゲーム『モンスター・ロード・クロニクル』はモンスターを従えて様々なことが出来るゲームで完全なモンスター育成ゲームなのである。これを選んだ理由は単純でファンタジーの世界の生き物にリアルな感覚で会えるからである。
簡単な説明書を読み終わりすぐさまギアを装着する。今日の為に仕事は全て終わらせて来たのだ!思いっきり遊ぶぞー!
精神が沈む感覚と共に頭の中に声が響いてくる。
『キャラクターの名前を決めてください』
そう聞かれていつもアプリゲームで使っている名前を入力する。
「キャラクター名は『アマツ』でっと」
入力が終わり次に進む
『あなたのアバターを作成します。サポートはいりますか』
「お願いします。」
そう告げるとある程度自動で自分の体形と同じような姿が出て来た。それからは少しずつ手作業で変えていく。髪の色を赤くし、目の色も一緒にして体系は変えないままあとはいじらないでいいかなと思ったが少しだけ美化してしまった・・・・仕方ないじゃんそれにゲームだし多少はね。
『課金はしますか』
「今はしません。」
『では後の設定で変更できますのでご確認ください』
このMVOは課金しなくても遊べるゲームではあるが課金すれば色んなアイテムが買えるようになるとのことで、課金した場合ポイントというものになり入れるお金でボーナスが付くらしいが今はしなくていいかなっと思いやめた。育てたいモンスターが出てからでいいかなと思ったからだ。
『ジョブを選択してください』
画面に多くのジョブが出てくる。簡単に職業を決めてくれと言う事らしい。と言ってもこのゲームはメインのジョブは最初にテイマーで固定されている為、決めるのは二つ目なのである。まあ、育成ゲームですしメインの戦闘はモンスターですから。
「・・・・じゃあ、双剣使いで。」
無難に考えて早く動けそうな奴でかっこよさそうなのを選んでみたがこんな感じで選んでいいんだよな?若干戸惑いながらも説明が続いて行く。
テイマーとして連れていけるモンスターはプレイヤーのレベルによって決まり最初は3体までらしいこと。双剣使いは速さが売りであり連撃を叩きだすのがメインの戦い方と説明される。
『次に種族を決めてください』
このMVOには人間つまり人類は存在していないため亜人から選択する。そして選んだ種族によって伸びるステータスが変わる。選べるのは
エルフ、獣人、魔人、マギナ、ドワーフ、ローレライ
エルフは一般的に耳の長い種族で
獣人は獣の耳や尻尾が生えている
魔人は角と翼が生えており
マギナはかつての人が作った錬金人という種族で体に紋様がある
ドワーフは背が小さい種族
ローレライは見た目は人間に近くこの世界では一般的な種族
とのことなので
「ローレライで。」
こういうのは一般的なのがいいとソシャゲを買ってきた自分の心が叫んでいる。
『わかりました』
それからも色々説明がありながら設定を決めて行き最後に
『では、これで設定と説明を終わります。MVOの世界を楽しんでいって下さい』