コント：病院待合室

作者：砂川

――登場人物は芸人が１人、他は全てナレーション

――椅子に座った芸人が、足を組みながら何かを待っている

――芸人自身によるナレーション「ここはとある病院の待合室、俺はこうして自分が呼ばれるのを待っていた」

芸人「長いなー。最近病院が混んでる気がするわ」

――手持ちぶさたの芸人、そんなときにアナウンスが流れる

――女性アナウンス「武田様、武田様――」

芸人「・・・・・・」

――芸人適当にスマホを弄っている

――女性アナウンス「武田信玄様、小児科５番までおこしください」

芸人「うわっ変わった名前やな！　しかも小児科とか！　なんか名前のことで将来色々言われそうな子だな～」

――女性アナウンス「上杉様、上杉様――」

芸人「あれ、これはもしかして……」

――女性アナウンス「上杉謙信様、小児科５番までお越しください」

芸人「やっぱり！　ていうか子供とはいえこの２人同じ部屋に通して大丈夫なんか！？」

――女性アナウンス「池野様、池野様――」

芸人「・・・・・」

――また適当にスマホを弄る芸人

――女性アナウンス「池野めだか様、整形外科７番までお越しください」

芸人「めだか師匠やないか！　ていうか本名とちゃうやろ！」

――女性アナウンス「なお整形外科では身長は伸ばせないので、ご了承ください」

芸人「大きなお世話や！」

――女性アナウンス「……ただ今急なキャンセルが入ったので、整形外科でお待ちの浜さん、先にお入りください」

芸人「めだか師匠本当に背を伸ばすつもりやったんか……。ていうかあとの浜って言うのもチャーリーさんじゃないのか？」

――女性アナウンス「坂田様、坂田様」

芸人「・・・・・」

――女性アナウンス「あほの坂田様」

芸人「アホ言うなや！　せめて坂田利夫って言えや！」

――女性アナウンス「神経…ぷぷ、脳……あほなのに……ぷぷ」

芸人「お前もういいかげんにしろや！　全く最悪の病院やな。こんなとこ来るんじゃなかったわ」

――女性アナウンス「高橋様、高橋様、泌尿器科……あ」

芸人「ん、どないしたんやろ？」

――女性アナウンス「……TK様、TK様、泌尿器科X番までお越しください」

芸人「イニシャルで呼ぶなや！　小室哲哉みたいやろ！　そりゃ泌尿器科通院してるのなんて知られたくないけど、自分が呼ばれたか分からんやろうが！　あとX番ってなんやねん！　そこはぼかすなや！」

――女性アナウンス「加藤先生、加藤先生、大至急小児科までお越しください」

芸人「あれ、なんやろ、今度は患者じゃなくて医者か。何か容態が急変した子でもおるんかな？」

――女性アナウンス「５番診察室が現在血の海になっています」

芸人「やっぱりあの２人一緒にしたら駄目だったんじゃないかーい！」

　　　　　　　　　　　　　　――了――

一片に書きすぎて何が面白いのか分からなくなってきたので、これで今日は打ち止めにします

また気が向いたら書きます