ルイの恋…
まずは魔法の基礎から知っていかないと…。魔法があるということしか教えていただけませんでしたし。
「まず、魔法について知りたいわ…。リン、あなたは魔法について詳しくて?」
「残念ながら、リイナールお嬢様。魔法を扱う方なら知っているのですが…。」
リンは残念そうに首を横に振った。
「気にしなくてもいいのよ…。誰が探しましょうか。」
「あっ、では…。」
まずはルイに相談してみましょうとリンが言うので、とにかくあってみることにしましょうか。
カランコロンと音を立ててお店のドアを開けます。
「あ、ああ。お前らか。」
心なしか、ルイのほおが赤く染まっているように見える。
「やっぱり、ルイ、お嬢様の事が好き
「わー、わー!ちょ、冗談きついって!言うなよ!」
私が…どうかしたのでしょうか?
「魔法?あー、わかった。家庭教師になりそうなやつで、なおかつ怪しくない奴、子供とか?を用意しとけばいいんだな?」
さすがルイ!いつか家臣に欲しいわ!物わかりがとても良いのね。
「では、ルイ。また明日来るわね。」
「おう。」
「ルイ、私のこと好きなのかしら?」
「つ!ついに自覚なされたのですか?!」
「だ、だって…あなたがそういったのではありませんか。」
「そ、そうでした…。聞こえていたのですね。」
まさか、たった一度会っただけで恋に発展するとは、思いもしませんでしたわ。
「と、とにかく、これからの言動には気をつけなければいけませんわね。」
彼を傷つけてしまわないように…。
にしても、私のどこを好きになったと言うのかしら?…なんだか恥ずかしいですわ…。




