表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/29

次は

 下に座り込んだままなアイザを立ち上がらせると、私は椅子に腰かけた。

「リン、アイザも座ってくださいな。」

これからどうして行こうかと、頭の中で考えを巡らせる。

「ヒカリが消えたのはいつなんですか?」

リンがアイザに声をかける。そうやって地道に探したいか知らないだろう。

「ええと……3日前です。」

「探しましたか?」

私がそう尋ねると、アイザは残念そうに

「持てる力は全て使いました。けれど、見つからないんです。私の国は、もう隅々まで探しました。」

と言った。彼が隅々まで探したというのだから、もうアイザの国にはいないのだろう。

「何か心当たりは?」

リンがアイザに問うと、アイザは首を横に振った。心当たり、心当たりか。そういえば、と先日収束した父の件を思い出す。

思い出すだけでも、なんだか心がしんどくなった気がしますわ……。

けれど、心の中で何かが引っかかる。そうだ、そういえば、ルイはあの後どうなったのだろうか?リンのことばかりに気を取られていて忘れていた。

「そういえば、ルイは無事なのかしら?」

アイザが涙目になりながら私の方を見る。

「ええ。私の国で保護しています。」

ならば。

「とにかく、ルイも交えて作戦を練りましょう。大丈夫ですわ、きっと、リンの時のようになんとかなりますから。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ