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ヒカリ②

かなりの時間がたっただろうか。いまだにアイザは土下座をせんばかりの勢いでリイナールに謝っていた。 

そして、そこまでしなくても、思う反面、もう二度としないでほしいという怒りの感情が、リイナールの中をいまだ渦巻いていた。

「すみません、そろそろ自己紹介をしてもいいでしょうか…?」

ヒカリが長く続いたお説教に終止符を打った。リイナールもその言葉ではふと冷静になり、感情に身を任せてしまっていたことを恥じた。

「ごめんなさいね、つい夢中になってしまって…。」

「いえいえ、構いませんよ。」

ヒカリはオホン、と咳払いをしてから自己紹介を始めた。

「アイザ様の文官、ヒカリ・ルミナスでございます。武官ヤミと同列の側近の座も賜っております。此度ははリン殿をお探しする役目をヤミと共に一任されております。以後お見知り置きを。」

丁寧な挨拶と共に、ヒカリは頭を下げた。アイザはヒカリとヤミをとても可愛がっていて、特別に愛称で呼ぶことを許しているのだという。

私、アイザと呼ばせていただいていいのかしら?

少し不安になるリイナールだが、自分は受け入れられているのだと思い直し、ヒカリが立てた今後の作戦について耳を傾けた。

「今後は、私の隊を主に使いリン殿の捜索を進めて行こうと思っています。」

百人ほどしか動員できませんが、と彼は言うが、父が認めていない以上表立って行動できないのだ。そのくらいの方がいいだろう。

「ありがとう、ヒカリ、アイザ、ルイ。その調子で進めてもらえるとありがたいですわ。」

にっこりと笑って見せたが、やはり不安げな顔になっていたのだろう。

「大丈夫だ。心配するな。リンは必ず俺らが見つける。」

ルイがそう言って慰めてくれた。

いつも誤字教えてくださってありがとうございます…!

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