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作戦会議①

アイザは、私を優しくいたわりながらゆっくりと話してくれました。

「ご報告します。」

と、もう従者気取りのアイザは淡々と調べてきたことを話し始めた。

「まず、リンさんが昨日扱いで八百屋までたどり着いたところまでは報告されています。」

誰からその報告を受けたのかしら…?…まあ、いいでしょう。

「そこでリンゴを買って、魚屋に行こうとした途中、近道になる路地裏に入って、出てこなかったそうです。」

ということは、やはり…。

「誘拐、なのか?」

「恐らくは。」

ルイはほおを引きつらせていた。なんとか笑おうとしているようだ。

笑い事ではないのですから、無理に笑わなくてもよろしいのに…。

そんなことを思いつつ、心の中は焦りで満たされていた。

どうしましょうか、一体、どうすればいいのでしょうか?

冷や汗がポタポタと滴り落ちる。

「お嬢様。」

「っ、は、はい。」

「焦っても仕方がありません。もしお嬢様がお望みになられるのならば、こちらで解決を図ります。」

お嬢様が権力を使いにくい状況下にあることを察したのか、アイザは自分がなんとかすると言い出した。

「…お願いしても、よろしいですか?」

何もできない…。私には、何もできない…!

ただただそれが、悔しかった。涙がポロポロと溢れる。どうして、私はこんなにも無力なの?どうして私は、こんなに何もできないの…?

「お任せください、お嬢様。私はすでにお嬢様の配下でございます。」

アイザはリイナールの頭を撫でながらしっかりとそう言った。

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