恋のダイアリー 1
アンドリンが転校してきた頃、
私は違う子に、叶わない恋をしていた。
彼の名前はニノ。サラサラの金髪に、
透き通った薄茶色の瞳。
陽に当たると、その両方がキラキラと輝いて、
瞳がオレンジ色に染まる。
いつも昼休みはサッカーをしている彼の事を、
私はいつもこっそりと見ていた。
「ニーノぉー、私ぃーあっちいきたぃー」
目を逸らした瞬間聞こえてきたのは私の恋敵、
アニーナの声。
恐ろしいぶりっ子で、女子からは嫌われているが、男子からは人気だ。
ルックスは、悔しいけど、すごい美人。
くるくるの髪の毛に褐色の肌、大きな目にスタイルもいい。
そんな子がライバルと言うことは、
確実に負けると言う事。
私なんて目は一重だし下膨れだし、鼻は低いしスタイルも普通。
勝ち目なんて、「無い。」
なのに私は、諦めなかった。諦められなかった。
どうしてかは、今の私には分からない。
でもあの時私の中には、
諦めると言う選択肢は無かった。
「あ!アニーナ!どうしてここが嫌なの?僕はサッカーしてるんだけどなー。」
ニノは4人姉弟の末っ子。だからちょっと自分勝手、かな。
「えぇーニィーノォー、サッカーなんてー
いつでも出来るじゃぁーん!はやくぅー行こ?」
アニーナは喋りながら、私の方をちらちら見てくる。
(ああ、そうか。アニーナは私からニノを遠ざけたいんだ。)
アニーナの視線に耐えきれずに、
私はその場から逃げた。
立ち去るとき、ニノを見ても、彼が私を見る事は無かった。
彼の瞳に映っていたのはいつも ー
感想とかくれたらめっちゃ嬉しいです!
下手な文章ですが、読んで頂きありがとです!