第1章 八話
あのあと、花が大急ぎでしたくして、走って登校した。
幸い学校は近かったのでギリギリ校門に着いた。
そして俺は職員室にとりあえず挨拶に行くので途中で花と別れた。
(あ~あ。また来ちゃったよ職員室。)
正直二日学校に来て二日とも職員室に行くとか、特に理由は無いけど嫌だと思う。
「失礼します。」
職員室に入ると丁度出ようとしてた先生がそのまま対応してくれた。
「どうしたんだ?早く教室に戻った方がいいぞ?」
「ええと、校長に話があるんですけど···
「名前何て言うんだっけ?まだ新人生の名前を覚えてなくってね。」
(まだ一度も先生と話してないから覚えてないのも当然なんだけどな)
「神谷 恭吾です。」
「君が神谷か!君の担任の刃鑼渦紋だ。よろしく頼む。話は聞いてあるから教室へ案内するよ。」
刃鑼?刃鑼ってたしかローズ社の偉い人···たまたまか?
「俺は体育を教えているんだ。」
「へ~そうなんですか刃鑼先生。」
「おう、意外だろ?」
「····そうですね~」
どう考えても体育か書道の先生してそうだけど···
そんなどうでもいい話を受け流しているとあっという間に着いた。
「ここが俺のクラスか···」
例え魔法使いだとしても人間なのでなか良くできないことはないだろう··きっと。魔法使えないけど···きっと
一応能力を魔法として誤魔化せることも出来そうなのが救いだな。
「オーイみんな静かにしろ!!」
よし、入ろう!!
入ると同時にクラスざわついた。
「あれって不登校の子じゃない?」
「え?じゃあ不良?」
「いや、入試の成績が500点満点らしいよ」
「え?じゃあ何で?」
あれれ?おっかしいぞー?
皆の反応が全然違う件について。
花とは違うクラスなので知り合いはジョニーというあんまり安心できない存在だった。
「そういえばあいつ精神魔法で少しずつ追い詰めるのが好きって言ってたな···」
[悲報]ジョニー裏切る。
「じゃあやっぱり不良なのかな?」
終わった···おれの高校人生終わった。
青春とか無かったんや!!
高校はいったら魔法の学校ですって言われてそのあと入院してサイボーグになって、最終的には不良扱い···
嫉妬した!!青春という物に···リア充に!!!
もう学校いかなくていいや。そう思う日が来るとは思いもしなかった。