第一章 六話
「刃鑼さん俺、やります。ですが一つ先に教えてください。」
「ん?何だね?」
「妹はどうやって生き返らせるんですか?」
刃鑼は多分この質問を予測していたのだろう。全く同様しなかった。
「アメリカの方の会社の社長の能力を使うよ。」
直ぐに答えたってこと信じてもいいと言うことなんだろうか。
予想通りと言えば予想通りなのが能力を使うことだ。それ以外には思い付かない。
「質問は終わりかな?じゃあ、君があの学園で生き残るにはどうすればいいか教えてあげる。まず、特殊能力と言うのは基本的には魔法でもできる物ばかりだから別にあの学園内で能力は使っていい。ただし気をつけて欲しいのは能力は超一流の魔法みたいものなんだよ、もしも魔法で再現しようとしても。だから使って良いけど言い訳は自分で考えてくれ。」
多分俺の武器製造の能力の場合は質感や、威力等が違うんだろう。
「それともう一つ。時々魔力検査があるけど絶対にやらないでくれ。」
その事に関してはもう身をもってどうなるか体験したので分かっていた。
「じゃあ今度メールを送るから。」
そういって部屋から出ようとする。
刃鑼さんの能力は何だろうと思うと刃鑼さんは立ち止まり、振り向いた。
「あ、そうそう僕の能力は人の思考を読むことだから。」