おっぱいとお願いと
パーティが4人になって早速クエストに行こうかと思いもしたが、昨日から寝れてなかったり、疲れだとかいろいろあったので今日は解散ということで、明日クエストへ行くことにした。
フウカさんは宿を借りに行った。ギルドに来るまでの疲れもあるだろうしね。
ガイルさんはラークをクエストに連れて行けるよう鍛えるらしい。ラークはまだ小型だが、グンガルは育てば2mは超える個体もいるとか。
私はゲンキくんといつもの宿に帰る。
よく考えたらいつもゲンキくんの迷惑かけてるな。ゲンキくんは優しいから口では言わないけど、匂いで寝苦しそうなのもわかるし、初めて会った時にも、私を助けてくれたり、守ってくれるとか言ってくれたな。今日も泣くほど心配してくれてた。いい人だなぁ。でも、どうしてこんな気を使ってくれるんだろう?
とりあえず何かお礼しないとな。まず、部屋を分けれるくらいの宿を借りれるくらいお金貯めよう。そしたら匂いは気にならないかも。でも、いまはそんなお金ないからなぁ。今できることしよう!
あーとりあえず眠たいから帰ったら寝よう。
カナちゃんなんか悩みごとかなぁ?何してても可愛いけど。何かあったら守ってあげないとな。親父によく言われたんだよな。好きになった女は死んでも守れって。もう死んでるんだけどね。笑えねえわ
とりあえず寝かせてあげないとな。
んなこと考えてると宿が見えてきた。宿はギルドと町から少し外れたとこにあるんだが、行き帰りの不便はあまりない。
「カナちゃんなんか他にもあったのか?よければ聞くけど?」
カナは首を傾げる。
「えっ特になにもないけど?大丈夫だよ?心配してくれてありがとう」
笑顔可愛すぎか!そろそろ臭いけど。可愛いから許す
ゲンキが匂いを気にしだしたのに気付いたのかクリアを唱える。
「ご、ごめん」
「私こそいつもごめんね。あーそうだ!ゲンキくんにいつも迷惑かけてるなって思うから何かお礼がしたいんだけど?なんかあるかなぁ?」
「え?そんなのいいよ。」
本当はキスしてほしいとか、抱き締めたいとか、おっぱい触りたいとか頭をよぎったけど堪えた。
俺は自分が気持ちが悪い。思春期だといえども。
話してると宿に着いた。
カナは遠慮しないで、でもお金とか言ったらダメだから!と言って床に倒れてしまった。
よほど疲れていたんだろう。
俺はそっと布団をかけてやる。
もう寝てしまったようだ。寝顔も可愛らしい。
「しかし、暇になるなぁ。起きたばかりだからわりと体力余ってる。」
「クエストに1人で行くかな。簡単なそうなのなら大丈夫だろ」
立ち上がろうとすると、カナがゲンキの腕を掴んだ
むにゃむにゃ寝言を言ってるみたいだ。
「ありがと、ゲンキくん…」
「まあ、今日はいっかな」
俺も少し横になることにした。
「ゲンキくんゲンキくん寝ちゃったのかな?」
なんか軽く肩を揺らされて、カナちゃんの声が聞こえる。寝ちゃってたっぽい。
「あーおはよう。俺も寝てたみたいね。カナちゃんはよく寝れたか?」
「うん、お陰様で!起こしてごめんね。もう昼過ぎてるからごはん食べに行こうか!」
「お、おう。」
「じ、じゃあ。ギルド以外のとこで食べたいんだけどダメかな?」
「ん?構わんよ」
俺たちは宿からでて、ギルドの近くにレストランがあるらしいので、そこに向かった。
「って近くはないじゃん…」
「ごめんね。少し外れた場所だった」
レストランはギルドの近くではなく、いつもクエストでお馴染みの草原の近場だった。
カナはこつんとグーで自分の頭を叩き誤魔化した。
「もういいから入るぞ」
「うん」
レストランの中に入ると、ハンバーグやパスタのいい匂いが漂っていた。カナの体臭が戻ってもある程度大丈夫そうだ。
いらっしゃいませーと身長が小さな可愛らしい店員がやってきた。
「2名で」
「こちらのお席にどうぞ」
2人用の席に案内され、椅子に腰をかける。
「ご注文が決まりましたら、そちらのボタンを押してください」
この地獄に存在するレストランも現実世界のものとあまり変わらないようだ。異世界っちゃ異世界なんだけど、現実世界に地獄要素足して、モンスター解き放っただけどいうか何というか。まあ、結局地獄は異世界だな。
「あーそういえばお願いは決まった?」
メニューをじーっと眺めながら話し始めた。
「一応決まったよ。」
目を見開いて何にするの?と聞いてくる。
「これからもずっとカナちゃんと仲良くしていたい」
「えーっ!?そんなのお願いしなくてもしてるよ。他にないの」
「それだけしかないかなぁ。」
嘘つけ。いろいろしたいことあるはずだろ!いい加減にしろ!かっこつけんな。デートしたい。抱きしめたい。キスしたい。撫でたい。膝枕してほしい。おっぱい揉みたい。おっぱい揉みたい。おっぱい揉みたい。
おっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい
おっぱいで頭が埋め尽くされる前に言葉を探す
「いやあ、ないんだよなぁ。」
「そう?でも、なんかあったら言ってよ?君の役に立てるように頑張るから!」
「ああ、ありがとう」
カナは笑顔でうなづき、メニューに目を戻した。
今みたいに側に居てくれるだけで十分役に立ってるよ。臭い時はたまに傷だけど。
そう心の中で呟いて、メニューを選び始めた。
もう主人公ゲンキでいいや。
※これからもカナで書いてきます