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トイレット・ヘル  作者: 橘 雅
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初めての戦い 初めての味方

カナは杖を構え、帽子を深く被り直す。


「元がマグマなんだし、水に弱いはずだよね。だったら私のまともな特殊能力で」


カナは特殊能力で水の呪文が強くなるシャワーを発動させ、初級水魔法【バブル】を唱える。


木の杖から勢いのあるシャボン玉が大量に飛び出しヘドロルの大群に襲いかかる。


「やったか?」

周りの人々からそのような声が聞こえた。


「あぁ、だめだよ。それいったら」


思わず大きな声が出る。


ヘドロルはある程度のダメージは受けているようだが、まだ一匹も倒れることなくピンピンしている。


周りの人がフラグを建ててしまったのもあるが。カナはまだ戦闘経験0で、付け焼き刃で覚えた魔法で攻撃した。流石に威力を上げてあり弱点とはいえ。そううまくはいかない。


カナが焦っているうちに、ヘドロル達が行動を始めた。なにやらお互いくっつき始めた。ヘドロル達はどんどんくっついていき。大きなヘドロル変化した。


「うわ、どうしよ…こんなの」


怯んでしまって動けない。バランスを崩し尻もちをついた。

大きなヘドロルがどんどん近づいてくる。


「また、死ぬのかな…死にたくはないけど。私なんていても臭いだけだしね。」


大きなヘドロルがカナにのしかかろうとする


「おりゃああああ」


二刀流の少年が水を纏った剣で大きなヘドロルを斬りかかる。


2、3、4、5と斬撃を繰り返し打ち込む。大きなヘドロルはたまらず崩れ落ち跡形もなく消える。


「ゲ、ゲンキくぅん…ごわがっだよ。ごめんね」


涙声でカナが言う


「たくっ勝手に出て行ってんじゃないよ。さっきは、その悪かったよ言いすぎた。ごめん。」


「だって私なんか臭いだけだし。このように泣き虫で弱いから。迷惑しかかけないと思ったから」


カナはほんとにいろいろと抱え込み、この世界に来て、まだ半日しかたってないものの。いきなりこのような扱いは荷が重すぎた。トイレで亡くなっただけで臭くなるおかしな話である。か弱い女の子をこんな目に合わせたのは誰だよ全く。


「そんなのこれから強くなればいいし、俺も匂いなんて大したことないし、気にしてないから。確かにさっきは言いすぎたけど。匂いなんて関係ない。カナちゃんはカナちゃんだ。これから頑張っていこうぜ。だってもう仲間だろ?」


「ありがとうゲンキくん。元気でたよゲンキくんだけにw そうだね私匂いに、自分に負けないよう頑張るよ」


カナはいつものようにニッコリ笑う


ゲンキはカナを抱きしめた。


「え?ゲンキくん。ちょっとどうしたの?」


「辛かったよな。ごめんな。会ったばかりとはいえ気づいてやれなくて。これからは俺が守ってやる。俺が守るから。一緒に魔王討伐へ向けて頑張ろうな。」


「うん、ありがとう」


ゲンキはハッと我に帰ると、カナを抱きしめた腕を解いた。


「俺は何をやっていたんだ。ごめん急にこんなことして」


顔を真っ赤にしてそっぽを向く。


「ううん、気にしてないよ。落ち着いたよ。ほんとありがとう」


※主人公はカナです。ヒロインはゲンキです。


「じゃあ、ギルドに帰って仕事しないとな。てか、くっさ。香水の効果切れたな」


「うん。そうだね。は?言わなくていいから。」


臭いの一言に瞬間的に反応したカナの目はすごく怖かった。





この2人はまだ会ったばかりなのに、こうでもしないと話が進まないし、自分で書いていてなんだか辛かった。

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