プロローグ 地獄に転生
初心者でまだ慣れないですが、よろしくお願いします。
私はただ。朝トイレをしていただけなんだ。
それだけなんだが、あんなことなるなんて。
「最近の小説とかアニメはよく異世界に行き過ぎじゃない?私も行ってみたいわ」
などと寝床で昨日つけっぱなしで寝てしまった。テレビで流れているアニメをみながらぼやく。
「カナぁ〜。ご飯よー!夏休みだからってだらだらしないで早く食べてちょーだい」
1階から母が呼ぶ声が聞こえてくる。
「はいはい。今行きますよ〜」
私は伸びをすると、重い体を起こし立ち上がり、テレビの電源を切る。
立ち上がると、尿意が催してきたので急いでトイレに駆け込む。
「漏れる漏れるっと……ふぅ」
私は便座に腰掛け。快感に浸る。
「やっぱり朝はこれしないとね〜。ふぁああー…」
まだ起きたばかりのためか欠伸がでる。重たい腰を上げ、流すボタンを押す。寝ぼけていたため、足元が見えなかったのか、誤って床に落ちていたトイレットペーパーを踏んでしまいバランスを崩す。
ジャジャジャーっと耳元から音が聞こえる。
あれ?おかしいと思っていたら、頭を何かにぶつけた
「高橋香奈さんあなたはさきほど死んでしまいました。短い人生でしたがお疲れ様でした。」
目が覚めると、見慣れない真っ暗な空間が広がっていた。
どうやら私は死んでしまったらしい。
朝トイレに行った以来記憶がないのだが
「どうしましたか?何やら納得しておられないようですが?」
声のした方向を向いて見ると。首を傾け、不思議そうな顔をした女性が座っていた。
「え、あ、いやえっとあなたはいったい?私が死んだことについて知ってるみたいですけど?」
「私は女神リア。あなたを導く者です。あなたは今日の朝。トイレに頭からつっこみ死んでしまいました」
あっそっか。そういやトイレットペーパーを踏んだ後に何かに頭をぶつけたがそういうことか。
「あの、リアさんでしたっけ?私はこれからどうなるのでしょうか?もしかして異世界とかに行けちゃったり?」
まあ、行けるわけなんかないだろうが。少し期待して聞いてみる。
「カナ様は異世界に転生をご希望なんでしょうか?」
驚いた顔で女神は話す。
これはひょっとしてと思い、私はワクワクしながら彼女に聞いた。
「え?異世界に行けるんですか?」
「申し訳ありません。異世界では最近、魔王が前、転生した勇者により討伐されてしまい導く理由がなくなってしまったのです」
「そんなぁ……」
期待をしていたため、一気にテンションが下がり肩が落ちる。
私の顔を見て心配そうにしていたリアさんが。はっ!と思いついたような表情してこう言った。
「地獄に行くのはどうでしょうか?」
それを聞いて私は唖然とした。
「は?地獄って針山とか大量のマグマに三途の川ってのがある……」
それを見てリアさんはふふっと笑う。
「安心してください。地獄はカナさんの考えているような場所じゃないですよ。確かにそのような場所も存在はしますし、昔は争いの絶えない荒れた場所でしたが、今は秩序が保たれ平和な場所になっています。異世界とさほど変わらないと思いますよ。」
それを聞いて私はほっとしたと同時にワクワクし始めた。
「リアさん!私、高橋香奈は地獄に転生します!」
リアさんはニコッと笑い
「わかりました。それでは今から転生する作業に入りますね。向こうについたら閻魔大王によろしくお願いしますね。」
「はい!いろいろとお世話になりました!それでは高橋香奈。元気に行ってきまーす」
そういい手を振るとカナは光に包まれた。