相手を殺さないと出られない部屋
初めての純文学を書いてみました
四方は白い壁に囲まれており、床も天井も統一された白い部屋
それは、まるで豆腐の中身をくり抜いた空間
不気味にも真っ白な部屋
作者がしつこく、白い部屋、白い部屋、うるさく感じるかもしれないが、本当に白い部屋なのだ
真っ白な部屋
ただし、出口への扉がひとつある
そこも白く統一されていた
その白い部屋の白い硬い床の上で、死んだように倒れている2人の男
2人は、気が付着いた
我が身の如く、身体を起こす
2人は、訳が分からなそうに首を左右に揺らし、部屋の状態…いや状況を知ろうと見回す
2人は、互いに見合った
「こんにちは」と戸惑いつつ言った青いチェック柄の服を着た男
「こ…こんにちは?」
困惑した様子で挨拶をした茶色のコートを着た男
どうも困惑しているふたり
それもそのはず、彼らは、なぜここにいるのか分からないのだ
本当になんも分からないのだ
2人は、いつ?、どこで?、誰と?、何を?、なぜ?、どうやって?などということでさえ、通用できない
通用できないと言っているが、これは、言葉に表すことができないということだ
なぜここにいるのかも…
2人は、そんなことを考えていると、2人は看板を見つけた
そこにはこう書かれていた
相手を殺さないと出られない部屋
2人は、唖然とするしか無かった
なぜなら、相手を殺さないと出られない部屋だからだ
目の前には、白いテーブルがあり、その上に銃がある
新品の銃
16口径の銃
回転式銃だった
「起きたかね…ゲストの2人」と謎のアナウンスが流れた
ドスの効いた声で笑いかけの声だった
2人は、首を傾げていた
はっ?え?とかを心の中で思っていたからだ
訳がどんどん分からなくなっていく
その声は、続けた
「ここは、相手を殺さないと出られない部屋です…なので相手をそのナイフで殺してください…そうしないと出られません」と不気味言った
その声は、楽しみにしていそうな声でした
「ふ…ふざけんな!」と青いチェック柄の服を着た男が怒鳴った
白い部屋に響き渡り、やまびこのように跳ね返って、こだましていた
「ふざけんな?…ふふ…ふざけていませんよ」と謎の声は言った
まるで嘲笑うように…
当たりの空気は、寒く重い空気だった
「まああなた達の選択次第ですよ」と言うと、謎の声は放送を切った
「そんな…」と落ち着きつつ怯えていた茶色のコートを着た男
「どうすればいいんだよ!」と壁を蹴ったり髪の毛を引っ張っている青いチェック柄の服を着た男
「落ち着いてください…」
「うるさい!もう終わりさ!」
茶色のコートを着た男が止めようする声を無視して、突き飛ばした青いチェック柄の服を着た男
すると、額を壁に自ら叩きつけた
狂ったように叩きつけていた
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛…」と叫びながら叩きつけていた
どんどんと響く
部屋に響く
空気の重い部屋に響く
「やめてください!そんなことをしても変わりません」といいながらも、茶色のコートを着た男は、自傷行為のする青いチェック柄の服を着た男を、壁から剥がして止めた
さっきの怒鳴りと、どんどんという音が、静寂に変わる
空気が重くて重くて、重い白い部屋
肌がカチコチ凍りそうな寒さの白い部屋
それから、2時間後のことでした
「すまなかった…つい気が動転してしまって…すまん…」と謝った
「いいえ大丈夫ですよ…」と茶色のコートを着た男が言った
しかし、2人の心臓は、初めのドックン…ドックンだった状態から少し変わっていた
ドクン…ドクンとリズムが早くなっていた
2人は、耳の中にまで響き渡る音を聴きながら、恐怖に蝕まれ始めていた
この蝕まれは、ほんの序盤に過ぎなかった
「ところで…あなたの名前は?」と茶色のコートを着た男が青いチェック柄の服を着た男に聞いた
「俺は山野輝だ…君は?」と輝は聞いた
「私の名前は鈴木漢人です」と漢人は言った
2人は、一瞬で仲良くなった
しかし、それと同時に悲しみと不安が襲った
それもそのはず、今いる部屋は相手を殺さないといけない部屋ということだからだ
つまり、相手を殺さなきゃいけないどちらかが犠牲になるということだった
それでも仲良く接していた
接して、接して、接していた
漢人の内心では、「殺したくない…でも死にたくない…生きて出たい」
輝の内心では、「殺したくない…でも死にたくない…生きて出たい」
そう思っていた
同じ考えだった
2人は、殺したくなかった
互いにそう思っていた
あたりも相変わらず、静かな空間でした
それから、6時間ぐらいだったのでしょうか
お腹がすいてきた2人
しかし、食べ物がない
部屋には、冷蔵庫は1台もない
「ないぞ!食料よこせ!」と輝は怒鳴る
表情は、嫌悪した顔
支配の声を嫌悪していた
「悪いけど…そのまま生きていなさい…あなた達が決着をつけるまでは、出ることはできませんよ?」と支配の声は、冷酷に言うと放送をすぐに切った
2人は、ただ落ち込むしか無かった
心臓の音はさらに早くなっていた
前の心拍は、ドクン…ドクン…となっていたが
ドクンドクンドクン…となっていた
2人は、寒気を感じた
空気さえ重い
「俺このまま殺るか殺られるかでがしせずに済むのか…」と内心で考えるようにさえなってしまった輝
しかし、心細い…
輝は、心細いのだ
輝は、仲良くなった漢人を心配してた
好きになっていた
恋をしてしまった
未熟な甘い果実の程に…恋をしてしまった輝
恋心を抱いてしまった
愛もあった
結婚して子供を産んでら幸せな家庭を気づいて、老人になった夫婦のような愛があった
「アホだなぁ…俺…男に恋をするなんて…今はそういう状況じゃないのに…」と輝は、胸がこげるほと熱くなりながら想いを連ねていくのだった
その頃で、漢人は冷静ではあったが悩んではいた
しかし、「このまま餓死をするか…輝を殺るか…無理だやれない…」と思っていた
「輝が心配だよ」とも漢人は、思っていた
あたりは、相変わらず白い壁、白い天井、白い床
空気もさらに重くなり、寒気さえ重なる
それから、毎日2人は葛藤を続けた
もちろん、仲良く接している時もあった
それからいくつ経ったのだろうか…1時間だろうか…12時間だろうか…3日だろうか
3日もしくは、4日ぐらいした頃だった
2人は、限界が近づいていた
なぜなら、ご飯が食べられていない飲み物も飲めていない
そう…お腹を空かせているのだ
2人は、肉はなかった
骨と皮だけの姿
オマケに、空腹のせいで眠れてもいない
不眠症と化してしまった
弱々しい腕と顔をした2人
変わり果てた姿の2人
そんな時だった
輝は、銃を持ってきた
あの銃だ
「撃て」と漢人に言った輝
「え?」
そう一言を言って、唖然する漢人を、横目に銃を渡した輝
「良いから持て!撃つんだ…撃つのだよ!俺を撃て!」と焦りを見せながらも、銃口を自分に向けながら言う輝
「でも…そうしたら…君が…」と漢人は、躊躇していた
確かに、今2人は身体的に限界ではあった
飲食できず、不眠状況だったからだ
「うるさい!とにかく俺を撃て!」と輝は、真剣な目をして言った
「無理だよ!そんなことできない」と言った漢人
漢人の両手には手汗がすごく出ていた
額にもだ
すると、輝が銃口を自分の胸に当て言う
「さぁ…やれ」と輝は、言った
輝の顔は真剣だった
「でも…」と漢人は、躊躇する
「友達…いや親友程にもなっていた輝だ
殺すことなど…」と心の中で思っていた
「俺は、お前のことを好きになってしまった…君には生きて出てもらいたい…俺は真剣だ」と輝は言った
「嫌だ…」と漢人が下がろうとした
もちろん、漢人に気持ちは届いていた
漢人は、「こんな風に自分のことを好きになってくれた彼を殺すことなどできやしないよ」と心の中で思っていたからだ
輝は、死を恐れていた
しかし、好きな人の為ならと…思っていた
「君の為ならどんな死でも受け入れよう」と輝は、微笑み言った
「あっ!…手が滑った」
その時だった
「バン!」という音が響いた
漢人が気がついた時には…輝はもう…そこに倒れていた
まるで死んだように…死んだように…
漢人の来ている茶色いコートは、罪悪感を映すように、微風で靡く
漢人は、涙を流し言った
「ごめん…こんなつもりはなかったのに…」と漢人は言った
倒れた輝の周辺の白い床は、血のように真っ赤な液体が小さく流れていた
ほんの小さな水溜まりだ
漢人は、五分くらい泣いていました
その声は、孤立した白い部屋により大きく響きました
しかし、考えてみました
「輝は、私のために…死んでくれた…この命を無駄にしてはいけない…そう…いけない…出よう…」とそう考えた漢人は、扉へ向かった
そして、ドアノブをつかみ、回した
「ごめんね…でもありがとう…君のことは忘れない」
漢人は扉へ向かった
1歩、1歩と、歩いていた
そして、扉を押した
ガチャ…ガチャガチャ…
「あれ…開かない」と漢人は呟いた
すると、漢人は「どうして…どうしてなんだ!」とパニックになった
自分の髪の毛を引っ張っては、髪の毛をぐしゃぐしゃしたりしていた
漢人は、今まで以上に心臓の鼓動が、ドクンドクンからドクドクドクドクと早くなる
リズムがはやくなる
「違います…条件を満たしていません」
謎の声は嘲笑うかのように言った
「どうして…違うじゃないか」
「意味が違います」
「え?」
「テーブルの裏を見てください…」
謎の声の言う通りにしてみた漢人
漢人は、テーブルをひっくり返した
バタンという音が響く
その裏には、もうひとつの回転式銃だった
それは、ガムテープで固定されていた
その時漢人は、初めて意味を知った
そう、この相手を殺さないと出られない部屋
それは、どちらかを殺すという訳ではなく
お互いに相手を殺し、自分が殺されないと、いけない部屋だったということに気がついた
同時に殺りあう部屋だと気がついた
つまり、2人は、最初から死ぬことは決まりだった
漢人の中で何かが壊れた
脳みその奥にあったガラスの膜が破れた
いや、割れたのだ
漢人は、大声をあげて笑い始めた
不気味聞こえる笑い声
でも、泣いていたのだ
涙を流していた…
笑顔で涙を…流していたのだった
そう、表情は、笑顔だが泣いていた
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