表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/10

 二人はだいぶ道の上を歩いたけど、目的地はまだどこにも見えなかった。

 少し歩くと、また白いベンチが道のわきにあったので、その白いベンチで休憩をすることにした。(長い、長い旅なのだ。あせらない。あせらない)

 白いベンチはこの長い道を歩いていく旅行者のために置いてあるのか、定期的に道のわきに置いてあるのを見ることができた。(とてもうれしかった)

 二人は白いベンチに座るとそれぞれに水筒を荷物の中取り出して、ごくごくと飲み物を飲んだ。若いお母さんの水筒にはアイスコーヒーが、小さな娘の水筒には麦茶が入っている。(カップを交換して飲んだりもした)疲れていたから、すごく美味しかった。

 ふー。足が棒になってしまったみたい。と自分の足をやさしくもみながら、若いお母さんは思った。

 小さな娘はまだまだ元気いっぱいできょろきょろと飽きることなく代わり映えのしない周りの風景を見渡したりしていた。

「ねえねえ、お母さん。あれはなんですか?」と目をきらきらさせながらちいさな娘が若いお母さんに言った。

「うん? どれどれ」と若いお母さんは言う。

 二人の歩いている道の周りには真っ白な大地が続いている。道のわきには枯れた木々が生えているところもあるが、それ以外にはとくになにかがあるということはなかった。(とても寂しい風景だった)

 小さな娘が指さしているのは枯れた木の上にいる小さな動物のことだった。

 あの動物はなんだろう?

 りすだろうか?

 うーん。でもりすじゃないような気がする。(もっと小さかったと思う)

 でも、りすっぽいな。

 りすににていて、もう少し大きな白い毛並みの動物だった。そんな不思議な動物が枯れ木の木の枝の上でなにかの木の実を一生懸命かじっている。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ