客寄せパンダと化している異種族と個人の書き分けの放棄が行われているファンタジー作品
なろうには多くの小説が存在している。
自分好みの作品を掘り起こすスコッパー活動。
スコッパー活動の最中、自分好みの作品が見つからずイライラしたので、自分好みの作品の特徴とそれ以外の作品の特徴の違いを考えた。
結果、なろうに溢れている多くのファンタジー作品に出てくる異種族は、客寄せパンダ以外の何者でもない、ということが確認できた。
例外となる作品もそれなりの数はあるものの、その例外を探し出すことは非常に時間がかかる。
多くの作品は、設定として異種族であるキャラクターを書いてはいるが、異種族らしさと、同じ異種族の別キャラクター、つまり個人の個性の違いを書ききれていない。
有名な人気作では、1種類の異種族は基本一人に限定し、人間種を複数出すことにより、異種族らしさと個性を生むことに成功している。
しかしなろうに溢れる多くの作品では、種族による対立や生活環境の違いを殆ど書かずに、ハーレムもののヒロインとして粗製乱造している。
エルフのヒロインがいました。獣人のヒロインがいました。いろいろな種族のヒロインがいました。
それって人間では駄目なのでしょうか?チートがあるなら不老にすることだって、魔法を使えるようにすることだってできますよね?五感や筋力の強化もチートでいいですよね?
チートが一切なしならまあその異種族ヒロインが必要なこともあるでしょう。
逆にチートもない人間に異種族が靡きますか?
多くのファンタジー作品は中世風から現代チックな要素を継ぎ接ぎにしていますが、主人公に魅力があったとて、ハーレムにはならんでしょう。
中世なら金がなければ話にならない。現代であっても金がなければいけないし、そうでないならハーレムというより2股3股の浮気のヒモ野郎のようなものでしょう。もしくは大人のお友達。
俺はエロい異種族とヤりたいんだ!なるほど。それなら必要ですね。
エルフの耳やギャルババアの設定に興奮する人や青肌の悪魔に興奮する人、軽いズーフィリアも人間では無理でしょう。
客寄せパンダがエロければそりゃ人は寄ってくる。
次は異種族同士の中での個性。
はっきり言って続きから読んだときにどのキャラが喋っているかわからない。
人間だけだとしてもこれは大きな欠陥であるとも言えるが、喋り方を異種族ごとに変えてくる作品もある。
結果はさほど変わらず、異種族の中の誰が喋っているかがわからない。
もちろん大変だということはわかる。個性と異種族であるという制約がある中で、持っていきたいストーリーに乗せなければならない。しかも制約が多いほどそのキャラクターは普通のキャラクターとはかけ離れた動きをする。
手間が倍以上である。
まあそもそも異種族であるということどころか、個性すら殆ど書かずに済ませる作品もある。
所謂テンプレ、いやそれどころか焼き増し作品である。
ここまで来るとそこまでしてポイントがほしいのかと思う。承認欲求や書籍化などもあるだろうが・・・。
個性と種族、きちんと書き分けてかつ面白いものはまさに名作である。
この文章は酷い乱文。この気持わかって♡