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お祈り

なんか嫌な感じの少年との接触を避けて神殿に入る。

関わりたくないし。あれだ、触るな危険。

神殿。

綺麗、その一言に限る。

豪華な装飾は無くステンドグラスの窓ただ一つある銅像が外からの光で明るく照らされている。

神聖な場所だと言う事がわかる。


「きれー」

「ここはこの国の建国と共に建てられた神殿だからね」

父様の言葉に固まる建国から?

レインソート皇国は建国4723年だ。え、え、

「ずっとまえからきれいなにょ?」

4700年もずっとこれ?

「そうよ、エアリアここは建国の時建てられずっと変わらずにあります。神のご加護ね」

な、なんですとー恐るべし神様…


「エアリア、神殿の神官のラスハル様だよ」

父様の声に正面を見る。

金髪で金瞳のキラキラ人間が居た。

はっ、見とれている場合ではない挨拶、挨拶。

「はじゅめましゅて、エアリア・フェリアでしゅ。きょうはよろしゅくおねがいしゅましゅ」

くっ、舌足らずですいません。名前は言えたので許して下さい。

「初めまして、エアリア様、神殿にて神官をしております、ラスハル・マードラでございます」

「マードラ家は代々神殿を守る一族なんですよ」

「まもる?」

母様の言葉に思わず反応してしまう。

「マードラ家は初代神官からずっとレインソート皇国の各神殿を守る魔法を授かっている方々なのです」

「ほえー」

4700年もずっと一族で守ってるんだ、そりゃ、キラキラするよね


「おいのりにはなにかしゃほうがあるのでしゅか?」

いきなり連れて来られたからマナー知らないよ。マズイかな?

「特にございません。ただ立っている方もいれば、声に出す方、様々です」

緩いな神殿‼︎

「さっきの方は弾かれて居ましたが当然です」

さっきのって、ナタール子爵の子供のこと?

「どうされたのですか?」

父様ナイス‼︎気になる。

「像の前に札束をドーンと置きさっさと寄越せとおっしゃっていました」

…馬鹿だ。金で力を手に入れようなんて。

「しかしナタール子爵家にそんな大金があるとは驚きました」

一体いくら出したのかな…


よし、レイアにお礼を言わなきゃ、ワンピースの裾を踏まないように気をつけて祈る…

とりあえず一礼。

手を合わせて見る

神様、エアリアです。幸せです。ありがとうございます。


その瞬間像が光って

あれ?

父様達の声が遠く…


やぁ、やっと会えたね、愛の子エアリア。


この声、レイア⁈


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