皇王
本日も庭でみんなで遊ぼうと思っていたら、何故か
「こちらの髪飾りが」
「靴はこちらで」
「ドレスの色は」
何故か着飾られています。
「どこにいくにょ?」
「王宮でございます」
マリーの言葉に固まる。
「なんで?」
私は2歳にして何かしたか?
「皇王、リディオル様の兄上様がエアリア様にお会いしたいと」
へー、皇王が、皇王⁈なんで?
「さほうしらないにょ」
「以前私とおままごとしましたのは覚えていますか」
「もちりょん!」
「あれは作法の訓練でした」
「?」
「エアリア様が神獣を召喚契約されてからいつお呼びがかかっても良いように準備しておりました」
マリー凄い‼︎マナーなんて難しいと思っていたが遊びで身についていたなんて。
元庶民の私には助かるわ。
「ありあと、マリー」
にっこり。
マリー以下使用人はプルプルしていた。
?なんだ?
と、言うわけで髪は青のバレッタ服は白とポイントに水色のドレスで準備満タン。
何故か私の召喚獣勢揃いで。
「おかーしゃま」
不安で母様を見てしまう。
「大丈夫ですよ、兄様はエアの召喚獣が見たいだけですから」
え、そうなの、それだけ?
「父様もいますから大丈夫です」
あ、そうか、父様は王宮で仕事してるんだった。
…逃げて無いよね?
「大丈夫だ、主何かあれば我が対処する」
「だめ」
ソルリアが暴れたら国滅ぶよ‼︎
「何故だ⁈」
何故かショックを受けている。
もふもふしながら
「ソルリアはしょばにいてくれるだけでうれしい。きけんなことはしにゃいで、やくそくよ」
「主が言うなら」
不満そうにソルリアが言う。
他のみんなも不満そう。
なんで?何かあるの?
疑問に思いながらも馬車は進む。
王宮は大きく広い。
ゴテゴテしていなく綺麗な装飾。
昔は母様もここに住んでたのかぁ、
「エアリア、口が開いていますよ」
余りの凄さにぼーっとしていたようだ。
「ごめんなしゃい」
長い廊下を歩く。
肖像画かな?
ジーと見ていたら
「歴代の皇王です」
と護衛の方が。
なんとなく母様に似ている人がちらほら…
いやいや、母様が似ているのだ。
女の人もいる。
女王もいたのかな?
両手はミミとネネにつながっている。
隣からめえ、ポテポテ、めぇめぇ。
気づけば大きな扉。
「ここに、皇王と父様がいます」
よかった、父様いた。
ギィィィ
扉が開く。
ジロッとこちらに目が向く。
恐らく王宮で働く偉い人達だろう。
ふんっ、怯むか!
「おはつにおめにかかりましゅ、フェリアけじじょエアリアです」
にっこり。
公爵家に恥じない挨拶をする。
ありがとうマリー助かったよー。
「初めまして私の姪、レインソート皇国代157代皇王アルバート・レインだ」
ざわっ、私を姪と呼んだ事で母様が誰だかに気づいたようだ。
全く権力者ってのはどこでも。
なんだか丸いおじさんがいきなり割り込んできた
「早速だが、貴様の召喚獣を貰いたい」
…は?
「わたしのともだちはものではありましぇん。こころあるともで
しゅ」
また丸いのが増える。
「これ程だ、高く売れる、いや、他国との戦争に」
丸聞こえだぞデブ‼︎
「あなたがたはみみがおありでないようで、わたしはものでないともうしたばかりでしゅ、りかいのないばかはきらいでしゅ、ソルリア‼︎」
アォォーーン‼︎
ソルリアは元の大きさに戻り威嚇する。
「それ以上口を開けば切り裂く」
ソルリアの殺気で気絶するデブ。
おもわず、皇王を睨むこんなデブに会わせるためだったのか‼︎
「流石、リディオルの娘、すまない嫌な目にあわせたな」
「これを牢屋に、証拠は十分だ」
父様が指示する。
「あらためて、エアリア良き召喚獣を持ったな、皇王として約束しよう、決して国政には関わらせないと」
他のひとも腰抜かしている。
成る程炙り出しだったのか。
「ぶれいをおゆるしください」
睨んでしまった。
「構わぬ、これからは王宮の庭でも遊んでよいぞ、お詫びだ。」
ぱぁ、思わず顔が綻ぶ、父様から前聞いていたの。
もふもふが沢山いると。
「ありあてうございましゅ」
「兄様、エアリア、可愛いでしょう?」
「ああ、可愛い、私の事はおじさまとよんでも「駄目です」
母様強い。まさかこの国最強は母様か⁈
そんなやりとりを見ていた青色の虎が居るとは知らずに。
もふもふ見つけるぞー。
デブの行方は神のみぞ知る。




