表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/29

妖精と畑

周りにはソルリア、スライムズ、ミミ、ネネ。

「いいでしゅか、いちだいけいかくでしゅ」

「本当に美味くなるのだな」

「あい」

スライムズはポンポン跳ねてる

ミミとネネは準備満タンで

「めぇめぇ」

「めえー」

あぁ、可愛い。


「いまかりゃちょうみりょうだいさくせぇんでしゅ‼︎」


チョコレートができて欲が出た。

醤油、味噌

恋しい…

ならば作ろう。


「まじゅはたけをたがやしましゅ」

「了解」

「まっしゅぐでしゅよ」

「ぷう」

「つちがやわらかくなるように」

「ぷい」

「くさはのぞょいてね」

「めぇ」


シロとクロが抜群に上手だった。


どの位大豆がいるかわからないので畑は広大だ。


ザクザク、

ザクザク

ブゥー

ザクザク

めぇー

ザクザク

ザクザク

ふん、容易い


なんが混じった。

気にするな、ダメよエアリア。


「にゃかにゃかいいはたけでしゅ」


「みんなーおやつでしゅ、チョコこりょねでしゅよ」

みんなすっ飛んでくる。

チョコレートは大人気だ。

貴族でも大流行。

だからこんな畑も買えたのだけど。はい、自費です。

チョコレート万歳。


「おいしいねぇ」

チョココロネをみんなで食べる。

「ミミ、ついてゆよ」

「めぇ?」

ミミの顔についたチョコを拭く。

「めぇめぇ‼︎」

「どういたしゅましゅて」


「さぁ、くしゃぬきでしゅ‼︎」


「うん、えいしょ」

いくら健康体でも腕力は並だ。

「がんばりゅの、しょうゆ~、みそ~」


ムンズ。

?草じゃない

「なに?」

思わず手を離す

…足?


「たすけてー」

土の中から僅かに声が聞こえる。


…すぽん‼︎


「こびと?」


引っこ抜いたら小人が出てきた。

なんで逆さまに刺さってたの?


「妖精だな」

ソルリアが言う。


たしかに羽がある。


あるひはたけのなか、ようせいにであいました。


草だと思ったら妖精に出会いました。

金の羽が生えていて淡く緑に光ってる。可愛らしい。

「ありがとうございます。助かりました」

「なんでちゅちのなかに?」

「いや、僕妖精の中でもトロくて、群れの仲間に置いていかれたようです」


な、なんて厳しい世界、妖精の世界も大変だ。


「ケガしてりゅ」

「大した事ないです」

「だめよ、いたいにょは」


「ヒール」


痛いのは誰だって嫌だ

助けたい。


「あ、ありがとうございます。」

「わたしは、エアリア。あにゃたは?」

「僕は……」

「?」

「出来損ないだから」

「なぜ?あにゃたは、きれいよ」

「まほうにゃら、いっしょにがんばりましょう」

「……」

私の言葉に妖精が顔を上げる。


「如何なる時も貴方と自然と共に母なる大地よ祝福を」


パァァ

召喚魔法陣が現れる。

ならば


「ヨウハ」


漢字で葉と葉。葉緑。と葉っぱ。


かぁっ、

「よろしくお願いします。主」

「よりょしくヨウハ」


「みんにゃ、あたりゃしいともだちのヨウハよ。なかよくね‼︎」


妖精が友達になりました。

ヨウハは植物の妖精らしい。

今作っている大豆を説明したら、

あっという間に大豆を育ててくれた。


これでトロイ?才能の凄さに恐れられたんじゃ?

まぁ、出会ったら皆んな許さないだろう。

ヨウハを捨てた群と会いませんように。

ソルリアが暴走しませんように。

なむなむ。


ヨウハはハーブにも詳しかった。

おかげでハーブ栽培に成功。

ハーブティーはフェリア家で流行中。


特に料理長のパストさんと新たなレシピを作ってる。


ミミとネネは大豆畑に来る魔物を退治している。

いや、楽しそうでなによりです。


ドス

バキ

めぇー

ドカッ

スパンッ

めぇめぇ


気にしない。気にしない。


大豆収穫は、明日。

妖精のヨウハを友達にしたら、マルセは鼻息荒く近寄ってきた。

ムンズ。

ソルリアが止めてくれた。ありがとう。

「まるせ、こわいにょ」

これじゃ変態だ。

「はっ、申し訳ありません。つい妖精は初めて見たものですから」

「ようしぇいしゅくないの?」

絶滅危惧種か?

「いいえ、その戦闘力に見たものは死というのが多く、野蛮という噂です」

ヨウハはこんなに優しく可愛らしいのに。

それに野蛮さではソルリア達も負けてない。


これは本気で注意した方がいいな。まぁ、ヨウハが珍しいケースだろう。


それより、大豆だ。

後から畑を広げて枝豆も育てた。

収穫だぁ‼︎


枝豆は楽だ。

プチ、プチ。

なんか大きいな、魔力のせいかな?


料理長のパストさんが塩を持ってきてくれた。

早速枝豆を洗い茹でる。

採れたて一番‼︎

絶妙な塩加減が美味しい。

父様ががっついて、母様からパンチを頂いている。


さて、ここからが本番だ。

召喚獣とは心が繋がるので昨夜皆んなに地球産生産方式を見せておいた。

全て魔法で補う。


まず醤油。

2度ほど失敗した。

上手くいかない。

大豆に魔力を込めてイメージする。

やっぱり私の魔力キラキラしてるなぁ、

いやいや、唱えろ、念じろ。

「しょうゆ」

かぁっと光った、あれ?出来た?

これでいいのか?

生産方はまだだ。


「めぇー」

なんと

ミミとアオ、クロ、アカが成功させた。

スライムも魔法使えたんだ。

よしよしする。

まだミッションは続く。


味噌だ。

麹もあった。

ただ、重石はどうしよう。

ここまで速いのもソルリアの時空魔法のおかげ。

本当に何でもありだな神獣って。

しばらく重石を乗せなくては。

と、思ったら、

シロが乗った。いや、スライム達は空気みたいに軽い。

……重い。

まさかスライムって、自分の体重変えられるのかな?

恐ろしや未知の生き物。


「エアリア出来たぞ」


はっ、ソルリアの言葉に我にかえる。


この色、この香り、この味


味噌だぁぁぁ‼︎


成功だぁ‼︎


味噌汁も魚の煮付け、肉じゃが、最高だ。おっとよだれが。


……お米あるかな?


大豆栽培大成功‼︎


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ