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奮闘とスライム

不本意にも2歳にして商会会長になってしまった。

貴族のお遊び、お飾り会長なんか言わせない‼︎


エアリアは燃えた。父への怒りと共に。

しかし、リアラ商会で仕事する人のためにありとあらゆる魔法やら実食を繰り返しチョコレート、

塩、砂糖の販売を始めた。

何故かバカ売れしている。皇都では塩と砂糖は家庭では欠かせない調味料となった。


が、エアリアはまだ2歳。

とある日

ぱったり倒れた。

精神的に限界だったらしい。

「もふもふ…」

と言葉を残して。


父様からご褒美として休暇を貰った。


本日はピクニックに来た所に来ている。

護衛とマリー、ロイも一緒に。

来る時はソルリアに乗ってあっという間についた。流石神獣。


この前フリ兄様に教えてもらった花かんむりを作る。

七色のソルリア色だ。

ふんふん鼻歌を歌いながら作る。

たのし「ぷい」いな?

「ソルリア、なにかいった?」

「いや、此奴だ」

目を向けた先には

四角いフォルムの白いぷにぷに。

これはまさか


「スライムだな」

やっぱりこの世界にもいたかー


「スライムから寄って来るとはいい事があるぞ」

何で?

はっ、こうゆう時の生き物大辞典‼︎


スライム

様々な色と形があり未だに学者が研究を続ける臆病な魔物。

臆病故にあまり人前に現れずスライムを見た人には幸運が舞い込む

昔スライムを殺した冒険者が不幸続きになってから、殺傷は禁止

アースフェアリーの縁起魔物。


序盤のザコ扱いが裏ボスが縁起物でした。


「あなた、ひとり?」

臆病がソルリアがいるとこに来るかなぁ?いくら私の好かれる能力があっても。

「ぷい」

「かぞくは?」

「ぷい」

「おなかすいた?」

「ぷい」


か、会話が進まん、


「沢山来たぞ」

ソルリアの声に顔を上げる。


「みゅー」

「きゅー」

「ぴい」

「ぶう」

「ぴょー」

「むー」

などなど。

まて、一匹豚の声がしたぞ‼︎


臆病じゃないの?


色とりどりでユニークな形のスライム達に囲まれて立ち尽くす。


皆んなでご飯を食べる。

護衛とマリー、ロイは感動している。


そんなに珍しいのか?


とりあえずぷにぷにを堪能。

ひんやりしている子もいれば

ぷにぷにではなくぷよぷよしていたり、溶けたりする子もいる。

面白い‼︎


帰ろうとソルリアに乗るとなぜかスライム達も乗る。

何故?

「召喚契約が完了しているな」

なんですとー

「帰ったら名前をつけよ」

スライムは全部で七匹。


友達が増えました。知らないうちに。


とにかくソルリアの言う通り名前をつけることにした。

でもイキナリ七匹か、簡単にしよう、覚えられないし。


四角い白いのは 「シロ」 「プウ」

丸く青いのは 「アオ」 「みゅー」

緑の雫型は 「ミドリ」 「きゆー」

黄色の楕円形は 「キイロ」 「ぴい」

黒く溶けてるのは 「クロ」 「ぶう」

ピンクのハートは 「ピンク」 「ぴょー」

赤のピラミッドは 「アカ」 「むー」


かあっ、認識してくれたみたいだ。

「単純すぎやしないか?」

「まだふえりゅかもしれないもにょ」

どうせセンス無いですよ。


しかし鳴き声が気になる。

うん、私よ、常識を捨てろ‼︎ここは異世界だ‼︎


しかし、庭に放すと好き勝手にあそんでいる。

アオは跳ねずに転がっている。

キイロは更に上に伸びて細くなってる。

クロは溶けていたと思ったら素敵なダイヤの様な16角形になった。

ピンクは何かアピールしている。なんだろ?

シロは謎の踊りをしている。

アカはそんなシロに合の手をいれる。手、あったんだ。

ミドリはただ跳ねている。


「ふしぎだね」

「ああ」

「じゃましちゃいけいにょね」

「多分な」

「ほんとにじゆうだにぇ、えんぎもにょにはみえないにょ」

「そうだな」


ソルリアにもふりながら会話する。

謎の行動について行けない。


こうしてスライム達を眺めて1日終わった。


不思議すぎるよスライム。学者が研究する訳だ。


…増えないよね?

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