適正
エア、
エアリア‼︎
ん?父様の声が聞こえる。
パチっ
目を開ける。
父様のドアップがある。
おぉ、イケメンですなぁ、
「おとーしゃま?」
「あぁ、エアリア、大丈夫かい?」
何が?
「貴方、手を合わせてからずっと光っていたのよ」
あれま、レイアに会っていたからかな?
「たいじょーぶでしゅ、ポカポカでしゅ」
そう、魔力が満ちて居るのが全身で感じる。
「では、魔法適正をお調べします」
と、ラスハルさんが水晶のようなものを持っている。
「これは、神殿に伝わる魔法適正がわかる水晶、ハルアクリスタルと言います、これに魔力を込めると文字として浮かび上がります」
「たまーに天然物が見つかると言われているこの国のレア鉱石だよ」
父様の言葉にビビる。これ、メッチャ高いんじゃ、いや、価値がつけられないものだ‼︎
「エアリア、水晶に手を」
母様に促されて水晶に触れる。いや、レイアに言われたから適正は分かっているけど。
恐る恐る水晶に触れる、だって、あのうっかりが何かしてないかと、思うのだ。
水晶がピカーと光る。
ま、眩しい‼︎
するとキラキラと虹色の光が降り注ぐ。
「全属性⁈」
あ、良かった、レイアが言ってた通りだ。
「まあ!」
「やはり、エアリアは…」
な、何?
「「天使だったのか(ね)」」
違う‼︎この親バカ夫婦‼︎
私は人間だ‼︎
「エアリア様、貴方は魔法をどの様にお使いになられたいですか?」
ラスハルさんが真剣な顔で私に問いかける。
「たいせちゅなものをまもるため、みんなのえがおのためにちゅかいたいでしゅ」
そう、これはこの世界で暮らし、本気で願う事。
笑顔が一番‼︎
「成る程、エアリア様貴方に神のご加護が降りた事に祝福を」
儀式は認められたらしい。
魔法で甘味作るぞー‼︎
目指せスイーツ普及‼︎
と、寝相。