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✧ 詩 ✧   祈り

夏の終わりに

ゆっくりと

静かに

雨が降り始めた


入道雲は

いつのまにか

どこかへ消えてしまって

薄くて明るい雲から

ほのかに暖かい水が滴り落ちてくる


きっと

もうすぐ夏が終わる


来週には冷たい雨が降るだろう

秋風が吹きはじめ

木々の葉を

ゆっくり

静かに

(あか)く染めていくだろう


僕は窓辺にもたれて待っている


窓を開け放ったアトリエで

君の姿をキャンバスに描くために


君の純白のワンピースが風に吹かれて

君の長い黒髪が肩から胸に流れて

君の瞳に白いカーテンが揺れて


新しい季節の君が

僕に微笑む瞬間を


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