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そう、それは言い表すなら嵐のような女だ。
「見つけましたわ!タクヤッ!」
彼女は突然俺の前に現れた。だが、彼女は俺の事を知っているようだが俺は彼女を知らない。どう反応したものか固まっていると。 「タクヤ君の知り合いの子かな?」とハシノさんが助け舟を出してくれた。
「すいません、彼女は俺の事知ってるみたいですが、俺はこの人の事わからないです。」
と言った瞬間彼女は鬼のようなオーラのようなものを出して目の前まで寄ってきた。正直ものすごく怖かった。
「この私の事を忘れたですって〜!!タクヤ貴方は昔からそういう感じなところがダメなところが全く治っておりませんわ!!私今とっても不機嫌になりましたわッ!!」と怒られてしまった。
だが、怒られても全く記憶にないし思い出せない。彼女は一体誰なのだろう…
「名前を聞いたら思い出すかも。教えてもらってもいいかな?」と我ながらいい感じの質問をした。
「この私、ルシア・A・ルインの名を忘れたですって!まっっっったくもって貴方はダメですわね!!!」と余計に不機嫌にさせてしまったようだ。
今はとりあえず彼女、ルシアの機嫌を直してもらわないと困るな…