3話 魔法使う時には気を付けろ!
俺は確認の為に能力一覧を何回も確認し、それでも変わる事のない能力一覧に。
いきなり、変わり過ぎでしょ!
分類が魂から魔族になってたり、種族名が【石】になってたり、色々気になるけど。一番気になるのは、能力と称号。
この称号と能力について色々と知りたくなり、能力一覧に表示されている称号や能力に意識集中すると、能力の効果が頭の中に流れてきた。
能力一覧って便利だな思いながら、能力の内容を確認していく。
【環境適応・2】その時の状況、状態、環境で必要なの能力を獲得出来る。
これは状況、状態、環境によって必要な能力を獲得出来ちゃうってかなり凄い。効果の後についてる、【2】っていう数字はよく分からないけど。
因みに他の能力の内容はこんな感じだった。
【生成】吸収し魂に刻まれたものを生成出来る。
《生成可能》石
【金属吸収】金属のみを吸収できる。吸収したものは魂に刻まれ、消えることはない。また、余分に吸収したものは一定量までストックされる。
【形状変化】触れている物質を変化させる事ができる。ただし、生植物は不可
【表皮変化】金属に表皮を替える事ができる。ただし、所有する金属を消費する。
これを見た限り【生成】から【表皮変化】は四つで一つの能力だと分かる。【環境適応・2】のおかげで行動を起こせば、能力を得られることはわかった。
そうゆう訳で、周りの土を崩し、この場からの脱却をするために、行動を起こす。周りの土を壊そうと意識を向けたり、どうにかして石の体を動かせないかを試したりした。
その甲斐あってか、体全体がよじれ引き延ばされる痛いようで痛くない不思議な感覚に襲われた。この感覚が終わると同時に言葉が頭に流れ込んできた。
《能力【環境適応・1】の効果により、能力【魔力操作】【土魔法・十級】を獲得》
えっ? マジで? やったー!【環境適応・1】様様だ。
手に入った能力の【土魔法・十級】は土魔法を使うことができ、【魔力操作】は言わずもなが自身の魔力を操作出来る能力である。
では早速、現場から脱却する為に、切り替えて魔法を使ってみよう。
今俺が持っている全魔力を注ぎ込む気で行く。対象は自分の周りにある鬱陶しい土。
ふぅー、緊張する……よし!
前まで感じなかった自分の中にある魔力を感じる。そして、どんどん魔力を自分の中で練り上げて行く。
最初はすんなり操作出来た。が、だんだん難しくなり、操作を止めようと言う所で自分の意思とは関係なく、魔力がどんどん練り上げられて行く。
急に自分の意志とは関係なく練り上げられてく魔力をどうにか止めようと操作を試みるが全くきかず。
これ暴走してない?
気づいた時には、時すでに遅く。
その瞬間、全身から一気に何かが抜ける感覚におそわれる。
自分の下の方で大きな爆発音の後に岩が崩れる音がする。
そして自分の周りの土に次々と亀裂が入る。
え? ……何? これやば……
そして、土が崩れる。
下に見えるのは、底が見えないほど深い地下渓谷が広がっていた。
やばい、やばい、落ちる、落ちるぅぅぅぅぅ!
そして、俺はそのまま地下渓谷に落ちていった。
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