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幼馴染みとの再会。

ー2009年春ー

私はこの山東(正式名称:山根東高校)の1年、山本さくら。

非リア充。それ以前に恋愛もしたことない、好きな人もいない、シケてる女子高生。

そして、この山根東高校。自慢じゃないけど、この山東は偏差値が高くて、賢い人の集まりみたいなところ。

この山東に入学して1ヶ月が経ったけど、毎日が普通すぎて勉強に追われてる…

なのに、、、

周りを見渡すとリア充だらけ。

廊下でイチャイチャしてたり、授業中はしゃいでたり。

(わからない。何が楽しいの?ずっと居て飽きないの?)

なんて、もろ非リア充なことを思ったり。

ー休み時間ー

???:「あ~、彼氏ほし~よ~」

親友の澤村亜美。亜美とは中学から一緒で誰より信頼できる良き親友である。

???:「え、亜美彼氏いるじゃんー!」

と、また横から出てきたのはいわゆるイツメンという仲の、佐藤友香里だ。

亜美:「実はさぁ…昨日別れちゃったの、、」

亜美は中学の頃から付き合っていた彼氏がいる。

友香里:「え、なんでー!?めっちゃラブラブだったのに…」

亜美:「でもさぁ。高校離れちゃったし…やってける気しないもん!昨日だって、それでケンカになっちゃってさ。お互い信じれなくなっちゃったのかな~」

二人の会話は、いつも恋愛話。

友香里:「そうなんだ…でもさ、もったいないよ亜美。めっちゃイケメンだったじゃん!!」

亜美:「顔はね~、なんてゆーかさ、重いんだよね…」

友香里:「それは嫌だね。最近は女々しい男の子ばっかじゃん!ねぇ~さくら!黙ってないでさ~一緒に話そうよ~」

(うわ~…)

話を振ってきた。

さくら:「んー。私そういうのわかんないから。。」

いつもシケてて、ほんとにダメだぁ。って思う。

ドンッ!!

さくら:「わっ」

???:「いってぇ… あ、大丈夫?ごめんね」

さくら:「あ…」

???:「ん?…あ、さくらじゃん!」

私にぶつかってきたのは、親が仲良くて昔よく遊んでいた幼馴染みの、三宅爽太。

爽くんとは、幼稚園まで一緒だったけど、小学生と中学校は離れてた。

爽太:「久しぶりだな、さくら元気してた?」

さくら:「うん。てゆーか、爽くん頭良いんだね。まさかここで一緒になるとは…」

爽太:「ひどいなぁ~!まぁ、俺は頭良くねぇけど。俺、部活推薦なんだ~、でさ…」

爽太の友達:「おい、爽太チャイム鳴るぞ!早く来いよ!!」

爽太:「あ…悪い。じゃあーまたな!」

さくら:「うん…」

(爽くん、大きくなったなぁ。めっちゃ変わってる…)

亜美:「あれってさ、三宅爽太じゃない?さくら知り合いなの?」

さくら:「うん。幼馴染みだよ。でも小学校から違うからさ、めっちゃ久しぶりだった。てか、亜美も知ってるの?」

亜美:「当たり前じゃん!三宅爽太って、バスケで全国選抜だったぐらいすごいもん!有名だよ!」

(そっか。亜美は中学の時バスケ部だったっけ。そうなんだ。爽くんバスケしてるんだ…部活推薦って言ってたけど、隣の私立高校の方がバスケ有名だったのに…どうして山東??)


亜美:「さくら~…大丈夫~??」

さくら:「あ、うん、ごめん。授業始まっちゃうね!急がなきゃ!」

(なんだろう…なんか不思議だらけだけど気になっちゃってる?? なにこれ…)


ー放課後ー

(そっかぁ…爽くん山東生なんだ…)

友香里:「ん? さくら、どうかした?」

さくら:「え、ううん、大丈夫だよ」

亜美:「ははは…そっか、じゃあさ、お腹空いたしどっか食べに行かない?」

友香里:「お!いぃね~!!ねぇ、さくら!さくらも行くよね??」

さくら:「あ、うん…」

(あ…)

爽太の友達:「おい、爽太、部活行くぞー!」

爽太:「ちょっと待てよ…よし!行くか!」


爽太:「お、さくら!お疲れ!またな!!」

さくら:「うん、お疲れ。バイバイ。」


爽くんとは、小さいときによく家に行ったり来てたりで、幼い頃からよく遊んでたし、再会したといっても彼氏と居てドキドキしているような感情じゃなくて、友達のような感覚になるのかな。


でもさ、

なんか…胸が締め付けられてるよ…

なんなの…?この気持ち…


春の真っ青な空。

何か起こる予感…



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