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思い思ふこと 心貴視点


雨月埜命(あまつきのみこと)の一件は心貴(しんき)の心に確かに波紋を残していった。


真異(まこと)にも確かにそれはあったようで今こうして二人で顔をあわせている。


それは珍しいことではないけれど二人が望まぬ限りおこらないのも事実だった。


杯を酌み交わし酒をあおる。だけれど神ゆえに酔うことはなくそれは延々と続けられていた。


そんななか心貴(しんき)はかそけき声音で囁く。



「かの神が抱えたものは手放せないほどに貴かったのでしょうね?」



その問いかけに真異(まこと)は杯を傾けながらかえした。



「そうでなければ祟りになどなるはずがないよ」



「でもそれで白夜を傷つけるなら壊してしまっていたけれど」



その続けられた言の葉に心貴(しんき)は眉を細めた。



「だけれどそれをせずにすんだ。安堵していますか?」



それに真異(まこと)は答えることなく杯をあおった。


その語り合いとも呼べる酒盛りは朝まで続いた。


二人は感じていたのだ。かの神の一件は何かを皆の心に残していったことを。


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