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哀しき微睡みからの目覚め 後日談

これにて哀しき微睡み編は終了します。


後日談は殆ど答え合わせになる予定です。

雨月埜命(あまつきのみこと)を鎮めたあと二人は分社へと帰った。


そして答え合わせの話し合いをするために三人は本宮社へと向かった。


本宮社の宮司である皆月六花(みなつきりっか)と同じく本宮社の巫女である千早音月(ちはやねつき)が三人を迎えた。


奥まったところにある一室で三人は話し合った。まず白夜(はくや)が言の葉を零した。



「ヒントは真異(まこと)が教えてくれたね」



それに心貴(しんき)は確信をもって問いかけた。



真異(まこと)と同じものであったのですね?」



それに真異(まこと)は頷いた。そして口を開いた。



「そうだよ。彼は強く望んでいたみたいだから」



「それが流れ込んできたから、否が応でも伝わってきたんだ」



心貴(しんき)はまたひそやかに問いかけた。



「その神はそれを探していたのですか?」



それに今度は白夜(はくや)がかそけき声音で囁きかえした。



「舞う前の晩から強く感じることができたの」



「認めてほしい。それと受け入れてほしいとそう叫んでいると感じたの」



「それはとても大事なもので抱えていたの」



「彼は手放すことすら選べずにずっと痛いと苦しいとそれでも愛しいと」


かそけき声音で囁いた白夜(はくや)はその体を自らの両の腕で抱きしめた。


今も思い出すことができるから。純粋な祈りのその本流を。


白夜(はくや)の言の葉に続くように真異(まこと)はかそけき声でひそやかに囁いた。



「それはとても得がたい形なきものだった」



「でもそれゆえに貴くて手放すことできずに、それが彼を狂わせた」


「祟りとして呼び起されるほどに」



心貴(しんき)は言葉を失い唇を戦慄かせた。かの神を狂わせた思い出をもう知ることはできない。そしてそれを彼は望まない。


其処からは誰も口を開くことはなくその場は解散となった。


こうしてこの一件は終わることとなる。皆の心に波紋を残して。そして時は移ろう。


書き直し此処まで終了しました。


何時もお読みくださり有難うございます。


其れでは失礼します。ぺこり。


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