哀しみの微睡み
そのメールが届いたのは夜遅くの深夜零時に差し掛かった時だった。
そのメールには助けてほしいと書かれていてその土地に雨が降らないのだとそう書いてもあった。
心貴は行くべきだと言い真異は黙して語らなかった。
分社の宮司である神月清矢がその依頼を受けるべきだとも言った。もとより白夜は行くと決めていた。
そして其れを送り出したのが同じく分社の巫女である新宮日和だった。
その土地に着いたのは二日後ですぐさまその荒ぶるものを祀る社へと通された。
その社は湖の上に建てられていた。祀る神の名は雨月埜命であった。
雨は五年前ほどからだんだん降らなくなり今では降ることがなくなり皆困り果てていた。
そして住人皆で話し合い依頼することに決めたのだとそう伝えられた。
今回ついて来たのは真異だった。真異は確信をもって告げた。
「此処に祀られている神は僕と同じものだよ」
「そして嘆いてもいる。あるものを探しいてる」
「そう感じるよ。強く望んでいるのが伝わってくるから」
その言の葉に白夜は思案した。探しているものはきっとものではなく者でもない。
おそらくは形のないもの。そしてそれを示されることを望んでいる。
その晩は湖の社に二人で泊まることとなり白夜は明日鎮めることとなった。
かの神が求めることはかの神にとって大事なものであったのだろう。
ならば歌も必要だ。そう白夜は感じていた。夜は今だ明けてはいなかった。




