穏やかな日々
真異と心貴と共に古の神々が統治していた時代から白夜は生きていた。真異に不老の呪詛をかけられそれから四千年の月日が流れた。
そのなかで彼女は生まれ育った島国である日本から出ることはなく日本ですごしていた。
そして彼女は祀られた。白夜野命そう神として名づけられ社ですごしていた。
信仰されだしたのは生き続けてから五百年経ったころからだった。荒ぶるものたちを鎮めているうちに人々から畏敬の念を向けられていた。
そして現代へと時は移ろうた。今は白夜を祀る神社が彼女の家となった。そこで二人と共にすごして生きていた。
インターネットが普及してからはメールで鎮めてほしいと依頼がはいるようになっていた。時々手紙で依頼が届くこともある。
鎮め方は様々で問いに答えて鎮めることもあれば、舞を舞い鎮めることもある。そして歌を詠み鎮めることもあった。
荒ぶるものは様々な理由で荒ぶりそしてあたりに影響を与えてしまう。
土地の恵みを奪ったり湖や川や泉を干上がらせたり病気をまき散らすこともある。
それらを鎮めるために今も白夜は動いていた。そして本宮社には宮司と巫女が二人いた。
分社である。ここには本宮と同じように巫女と宮司が二人いた。
社は本宮と分社の二つだけ建ててもらっていた。それ以上は望まなかったから。
人の前は白夜は少し苦手だった。拝まれたり騒がられるから。
二人で共にいるのが好きだった。これからもこうして生きていきたかった。
ずっと寄り添いあっていきたい。独りはもう耐えられそうになかったから。
祈り願う。この心に秘めてずっとひそかに祈る。三人で共にいたいと。