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はじまりの出会い 心貴視点

自分に贄として白夜(はくや)が捧げられた日のことを今も心貴(しんき)は覚えている。


贄として捧げられていながらも恨み言すら言わずにこちらを見据えてくる真っ直ぐな眼差しがこの心をとらえた。


貴方は悪しきものではない。そう白夜(はくや)は告げ自分に乞うた。雨を降らしてほしいと。そのためならばこの身を捧げることも厭わぬと。


その心につかまったとそう感じて契約を結んだのだ。白夜(はくや)の願いを叶える代わりに舞ってほしいと。その身を護らせてほしいと。


それだけを望んで請われていたけれど自分から乞うたのは初めてだった。


白夜(はくや)はそれだけでいいのか?そう問うてきたけれどそれだけで良かったのだ。


傍にいたいと思ったのは彼女がはじめてだったから。そして白夜(はくや)は魔の神である真異(まこと)に呪詛された。


それを解くことを心貴(しんき)はしなかった。聖の神である自分ならば解くことはできる。


でもそれを心貴(しんき)は望まなかった。そして白夜(はくや)も望まなかった。その呪詛は祈りだったから。


泣きたいほどの温もりを求める独りの神が望んだ、ただ一つの唯一の祈りだから。


それに白夜(はくや)は笑った。気丈にも泣くことはせずに。そして独りで泣くのだ。


それが哀しかった。愛しいとそう思う。でも寄り添うことはできない。


何時かその呪詛を解かねばならないから。人の身の幸せを彼女は掴むべきだから。


哀しいとそう伝う心には今は見ないふりを心貴(しんき)はした。頬を伝う滴には気づかないふりをして。


想いを全て呑み込んで微笑みかける。貴女と共にいたいから。


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