比翼の鳥の如く 真異 後日談
真異はずっと罪の意識に怯えていた。白夜の人としての生を奪ったという事実に。何時も怯えていた。
だけれど彼女は一度たりとも真異を責めなかった。その権利があったのにそれをしなかった。
そして今彼女は真異の傍にいる。不死にする呪いを彼女は受け入れた。
それを施して彼女が生きるのが嬉しかった。でも同時に哀しかったのだ。
彼女から奪うことしかできない自分が呪わしかった。
哀しくて零れる涙を彼女は掬い取り眦に口付る。そして告げるのだ。
「泣かないで。自分をどうか責めないで」
「彼方は奪ってなどいないの。彼方は与えてくれたのよ」
「たくさんの幸福を彼方は私にくれた。私は今幸せなの」
「だから彼方を抱きしめさせて愛しい彼方を」
今度は嬉しくて涙が零れ落ちる。そして彼女を抱きしめる。
縋りつくように抱きしめるその腕に彼女はあがらわなかった。
そして微笑む。望んだ幸福が此処にある。それに真異は泣き笑った。
彼女が死ぬのなら自分も死ぬのだろう。そう感じて。それでもいい。共にいられるなら。
三人で幸福になろう。彼女と彼は別たれることのない絆で結ばれそして生きていく。幸福になるために。
真異編もこれにて完結です。
此処までお読みくださり有難うございます。
皆さまが読んで下さったおかげで此処までこれました。
有難うございます。ぺこり。




