連理の枝の如く 心貴 後日談
私は彼女を一目見たときからきっと魅入られていた。そして彼女は私を選んでくれた。
とても嬉しかった。何れ別たれるのだとしてもそれまで共にあれるのだから。
徐々に弱っていく彼女を見るのは辛かった。だけれどそれでも彼女が微笑むから耐えられる。
長く眠りそして僅かな間に目覚めてそして彼女と触れ合う。それはとても幸福なこと。
今も彼女は眠っている。安らかに眠り続ける彼女に囁きかける。愛しさを籠めて。
「白夜私は貴女を永久に愛しています」
「私が愛するのは貴女ただ一人」
「貴女が人の身に生まれ変わるのなら幾度でも貴女を探し出して」
「私は貴女に乞うのでしょう。もう一度、いいえ何度でも貴女に愛を誓うのだから」
その言の葉に眠っているはずの白夜は微笑み眦からは涙が零れ落ちた。
それを心貴は指先で掬うと口付けた。永久に貴女を愛しています。
言葉にすることのない想い。だけれどそれは確かに愛しいものに届いていた。
別たれてももう一度、いいや何度でも出会い心貴は彼女に愛を誓うのだ。
愛しいとこの心が鳴くから。別れの日は確実に迫りそれでも愛は揺らぐことはない。
契ることはなくても心でもう契っているから。その日が来ても二人は微笑む。
別れの言葉はいらず、再会を誓う言の葉を二人は交わすのだから。
心貴編これにて完結しました。
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