赦しを彼方に告げるから 真異エンド
その声は哀しそうに真異を呼んだ。哀しいまでの愛しさを籠めて彼女の声は真異を呼ぶ。
真異は駆けだした。そしてたどり着いた先には涙を流し続ける白夜の姿があった。
真異は白夜を性急に抱きしめた。泣かないでそう祈りを籠めて。
白夜は泣きながら笑った。その姿に哀しさと愛しさを真異は覚えた。
だけれどそれ以上は触れなかった。それに哀しそうに白夜は笑った。
それを見た真異の眦からは気づけば涙が溢れて頬を伝った。
それを白夜は唇で受け止め続けた。白夜は微笑み告げる。
「何が哀しいの?お願い。どうかその理由を教えて」
それに真異は静かに涙を流しながら告げる。
「嬉しいよ。君が僕を選んでくれて」
「だけれど僕は赦されるの?」
「僕は君を……っ」
その言の葉は掌で口を塞がれ音にはならなかった。
白夜は真異を抱きしめた。強く強く想いを籠めて。
「私が彼方を詰ったことがありましたか?」
「気づいておられませんでしたか?もうとうに彼方を赦していたのですよ」
「どうかもう怯えないで。これからも共にずっといましょう?」
「お願いです。泣いていいから受け入れてくざいませ」
「私は彼方が愛しいのです。彼方を何よりも求めているのです」
その言の葉に真異は泣き笑った。そして唇は重なりあう。
彼女は人でいることを捨てた。愛しい人とともにいることを選ぶがゆえに。
彼女は過去と現在を抱えて生きていく。その先にあったはずの未来を犠牲にして。
もう別たれることなどなく微笑みあい幸福を三人は共に抱きしめあう。
ずっと共にいよう。そう誰が言わずとも誓い合いながら神として生きていく。
共にいる今に感謝して幸福を抱きしめて二人は微笑みそしてずっと共にいる。




