時の流れは人を変えるよね。
こう、もやもやした気分が、お風呂に入ったらさっぱりしてた。
この事務所兼住居のお風呂も、ちゃんと温泉を引っ張ってきてたよ。
お姉ちゃんとお風呂で遊んだおかげかもしれないけど。
あ、お風呂で遊んだことは、ママンには内緒だ。
ちょっと危ないことをやってしまったので、ばれたらお説教コース間違いなし!
だから、絶対に内緒だ!!
「カーナお嬢様。ご入浴中の魔法は禁止だと、奥様から言われていたと思いますが?」
……パウルにはばれてた。
「あら、ちょっとネマには熱かったから、冷ましただけよ?」
笑顔でシラを切るお姉ちゃん。
「…そういうことにしておきましょう。次はございませんよ」
そう釘をさすパウルだが、お姉ちゃんは懲りてない。
お風呂で遊べる魔道具を作ると意気込んでいる。
お姉ちゃん、魔道具じゃなくて、ただのおもちゃでもいいんだよ。
でも、お姉ちゃんに付き合うのは、妹の仕事だよね。うん。
お姉ちゃんと一緒に寝ることになり、ベッドの中でどんな魔道具にするかしゃべっているうちに、寝落ちしてた。
早寝早起きが習慣づいている健康優良児なので、夜更かしができないのだ。
朝になると、お姉ちゃんに起こされて、朝ご飯と思ったら待ったがかかった。
昨日、テオさんがアスムンロータの食堂でご飯を食べたいと言ったらしく、今日の朝食を食堂ですることにしたんだとか。
…お腹空いたよ。
グーグーとお腹が鳴るので、パウルにお願いして何か軽く食べられるものを用意してもらった。
「やったー!くだもののパラスだ!」
好物のフルーツサンドが出てきて、ちょっとテンションがあがる。
早速、一口頬ばると、いつもの味でちょっとびっくり。
「お家と同じ味がする!おいしー!!」
「ありがとうございます」
私が美味しいを連呼すると、パウルがお礼を言ってきた。
ということは、これを作ったのはパウルなのか?
「パウルが作ったの?」
パウルは短くはいと肯定すると、お姉ちゃんがクスクスと笑っていた。
「本当、我が家の使用人は優秀だわ。専属執事たちは、仕えている主の好物を真っ先に覚えるのよ」
お姉ちゃんが言うには、家族の誰かの専属になったら、一番最初に覚えるのが、好物の作り方なんだって。
我が家の料理人たちに教えてもらい、同じ味が作れるようになるまで極めるらしい。
なので、パウルはお姉ちゃんの好物である、トマトもどきのブルスケッタっぽいものも完璧に作れるってことだ。
…あぁ、お家のご飯が食べたいなぁ。
料理長自慢の、ステーキ肉のパイ包みもどきは最高に美味しいんだよ!!
フルーツサンドを食べながら、お肉に想いをはせる。
なんか、胃もたれするからやめよう。
アスムンロータに向かうと、すでにルイさんとテオさんがいた。
二人は高貴なオーラが出ているからすぐにわかるけど、引き連れている護衛の騎士たちが普通になってた。
昨日のカタギじゃない雰囲気は、どこにしまったのかな?
ヒールランとベルお姉さんが食堂の一角を確保してくれていたので、すぐに座ることができた。
我先にとメニューを覗くが、料理名と値段だけしか書いていない。
ふむ。これは少し改善した方がよさそうだ。
王都で行った、有名なスイーツのお店は、わかりやすくイラストがついていたので、おすすめしたい料理にイラストをつけてみるとか。
「いろいろとありますね」
ルイさんも、メニューが多くて悩んでいるようだ。
ママンとお姉ちゃんは、朝食に相応しい野菜多めのスープと海鮮煮込みっぽい何かに決めたようだ。
パパンはガードラのなんとかって言ってたので魚ってことはわかった。
そして、私は料理名がわからなくて、なんの料理なのかがわからないというピンチに陥っている。
仕方ないので、パウルに教えてもらいながら、美味しそうな料理を探す。
やっぱ、種類が多いのも問題だな。
もう少し絞って、モーニングとランチは別にメニューを開発した方がよさげだな。
で、私は刺身定食にした。
いや、定食はないから、お刺身となんか魚のスープと、雑穀ご飯。
そういえば…雑穀はあっても米は見たことないな…。
うーん、米がなくても、食事は美味しいからいっか!
全員の注文が決まったところで、ヒールランが食堂の係を呼ぶ。
やって来たのは、猫耳の獣人だーー!!
「お決まりですか?」
それぞれ注文を告げていくと、猫耳のお姉さんはニコニコと注文を書き留めている。
時折、耳が片方だけ向きをかえたり、ピクリと反応するときがあり、他のテーブルの声を拾っているようだ。
お客さんが少ない時間ならいいけど、夜とか忙しくて、さらにお酒の入った喧騒だと、獣人の耳にはきついかもしれない。
「おねえさん、すごくきれいな毛なみですけど、なんのしゅぞくなんですか?」
濃い金色の綺麗な髪と、同じ色の毛並み。
尻尾の毛が長いことから、長毛種かなぁって思うんだけど。
「ありがとうございます。わたしは小虎族ですよ」
小虎族といえば、ネコ科の獣人の代表とも言うべき種族だ。
祖となる動物は明らかではないのだが、中型クラスのトーティルが有力説らしい。
ちなみに、大虎族というのもいて、こちらは大型のライパンサーが祖だと言われている。
ただ、小虎族の中で混血が複雑化しているため、純血種はいないとされている。
数多いる動物だが、ライオンとトラに似た動物はいない。
つまり、獅子と虎は特別で、聖獣になっているからだ。
それなのに、種族の名前に使うのは、憧れ的なものが強いからだろう。
料理が届くまでに、気づいた改善点をヒールランに説明する。
メニューの一覧を見やすく、イラストを入れること。
レギュラーメニューは数を減らして、モーニングとランチを導入すること。
そして、お姉ちゃんにも協力してもらって、呼び出し魔道具を作ること。
テーブルに番号をふって、魔道具を押したら、番号が表示される、ファミレスに必ずあるアレだ。
ただ、魔道具で再現できるかが問題だな。
「確かに、夜の混み合っている時間では、係を呼んでも気づいてもらえない場合もあるようです」
ヒールランが耳のいい獣人たちはすぐに気づくが、人は難しいとも言っていた。
「じゅう人さんたちが、うるさい中耳をこらすのは大変だと思うの」
「離れているものを連動させるというのが難しいわね」
魔道具のスペシャリストであるママンが難色を示した。
あー、あれって無線かなんかで飛ばしてるんだっけ?
さすがに機械系は知らないし…。
送信、受信ができないとダメって……。
「てんいまほうじんでできないの?」
ようは、テーブルに送るのみの一方型なんちゃらの転移魔法陣を置いて、厨房か天井に、受ける転移魔法陣を置けば、似たようなシステムにならないかな?
「転移魔法陣を応用すれば、可能かもしれません。しかし、これ以上小さくする技術がないのです」
転移魔法陣の最小は、お手紙を送るのに使うサイズなので、だいたい30センチくらいか。
テーブルの上にそんなんあったら、邪魔でしょうがない。
「…一人だけ、心当たりはあるのだけれど、正直あまり関わりを持ちたくないの」
ママンに関わりたくないと思わせる人物ってことは、相当やべぇってことじゃ…。
でも、実現可能なら、やりたいんだけど。
ママンがダメっていうなら、別の方法を考えるしかないか。
「セルリアが思い浮かべているのは、レイウス・ビーリスフ侯爵かな?」
パパンが知らない名前を出し、ママンが珍しく嫌そうな顔をした。
家族にしかわからないくらい、一瞬だったけど、ママンがそれ程嫌っているってことなのか。
それとも、超絶やばい人物ってことなのか。
それはそれで気になるな。
「ビーリスフ侯爵といえば…」
お兄ちゃんはその人物を知っているのか、何か言いづらそうに声にしたが…。
「あとでどうするか決めましょう」
ママンが言わせなかった。
そのタイミングでご飯も運ばれてきたので、なんとか雰囲気を変えて、食事をすることに。
そして、うっかりしてたのが、高貴な方々は生魚食べないので、私のお刺身定食を見て驚いてた。
特にパパンの慌てっぷりが面白くて、焼き忘れか?とか、私が焼こうか?とか。
パパンが焼いたら、灰も残らないのでやめてくれ。
獲りたてのお魚は、生でも食べれることを説明するも、納得のいかない様子。
ふむ。では、究極奥義を見せてやろう!
大トロみたいな、脂ののった赤身にサーダソースをちょっとつける。
サーダソースの表面に、サッと脂が広がる様子を見ただけで、口の中に唾液が溜まる。
あぁ、美味しそう!!
「おとう様、あーん」
私が刺身を差し出すと、パパンは困惑しながらも刺身を口に入れた。
パパンは、私のあーん攻撃を避けることはできないのだ!
「あ、美味い」
パパンが素で答えてしまうくらい、美味しかったようだ。
「でしょー!」
私が自慢気に言うと、ルイさんも欲しいというので、鯛みたいな白身をわけた。
「これは美味しいよ!今までに食べたことのない味だ!!」
そりゃそうだ。
刺身は海で漁をやっている地域限定の庶民料理だし。
普通は貴族が口にすることはない。
刺身が気に入ったルイさんは、追加注文して、テオさんにも食べさせてた。
無表情で黙々と食べるテオさん。
なんか感想言ってよ…。
なんだかんだで、楽しい食事が終わると、各組合の施設を見て回ることになった。
まず先に向かったのが、商業組合。
一階は、お土産などを売っている店舗で、たくさんのお客さんで賑わっていた。
特に女性が集まっている一角を覗くと、アクセサリーコーナーで、織手と編手の氏が作ったと思われる、木の実や花のアクセサリーが置いてあった。
店頭で接客をしている人の中に、見知った顔があったので驚いた。
「おねえさん!」
名前は覚えていないのだが、面接のときにいた兎族の姉妹のお姉さんの方。
「ネフェルティマ様!?」
大きなお耳がピーンとなって可愛い!
「病気だとお聞きしましたが、もうよろしいので?」
「はい。すっかり元気になりました!」
「そうですか。妹も喜びます。少々お待ちいただけますか?」
私が了承すると、お姉さんはどこかに行ってしまった。
ルイさんたちは、興味深げに店内を見て回っている。
テオさん、干物を手に取っているけど、買うつもりなのかな?
しばらくすると、お姉さんが誰かを連れて戻ってきた。
あのオレンジがかった垂れ耳は…妹さんではないか!
「ネフェルティマ様、お会いしたかったです」
以前会ったときとは、顔つきがだいぶ違う。
笑顔もとても明るくて、可愛くなっていた。
「ラクルさんもしょうぎょうくみあいに?」
「はい。組合の長が、帳簿の管理など、表に出ない仕事はたくさんあるのでどうですかと声をかけていただいたので」
くっ!
うさぎの姉妹は私が狙っていたのに!!
でも、イクゥ国で食堂を経営していたこともあって、妹さんは計算もできるし、仕入れとかもわかっているから、商業組合に向いていたのかも。
商業組合の長さんも、人を見る目はしっかりした人だし。
「それで、お約束していたものを受け取ってもらえますか?」
そういえば、リボンと交換って話してたね。
もちろん、喜んでと返事をすると、渡されたのは一枚のハンカチだった。
藍色のハンカチには、小さな星がたくさん刺繍してあり、その下の方には、星を見上げる垂れ耳うさぎのシルエット。
「かわいい!大切に使うね」
垂れ耳うさぎは赤色で刺繍してあるので、竜玉なうさぎさんをモチーフにしたのだろう。
「喜んでもらえて、わたしも嬉しいです」
うさぎの姉妹に、また遊びに来るねと別れを告げ、次に向かったのが冒険者組合だ。
組合施設の中でも、特に大きい冒険者組合は、訓練場があるためか若い冒険者たちがいっぱいいた。
ここでも、依頼は受けれるので、完全防音のブースもある。
それより、壁の張り紙におかしなことが書いてあった。
『紫のガンダル、次回出現予定時刻……』
フィリップおじさんたち、魔物たちよりもレアキャラ扱いされてんじゃね?
しかも、よく目撃される場所がセイレーンの洞窟ってなってる。
まだ、洞窟探検やっているのか!?
気を取り直して、組合の中を見学すると、不思議なことに気づいた。
十代の若い人たちが多いのはわかるのだが、二十代後半から三十代と思われる大人もたくさんいたのだ。
どう考えても、駆け出しではないだろう。
「大人のぼうけん者が多い?」
「あぁ。彼らは英気を養うために逗留しているのですよ」
ヒールランがそう教えてくれるが、英気??
「冒険者の間で、今やオンセンを知らない者はいないとまで言われています。厳しい依頼を達成したご褒美に、このシアナ特区に来るのだそうです」
なるほど。
あの温泉には治癒効果もあるから、理にかなっているといえばかなってるか?
「レイティモ山に入る者は少ないですが、組合の方で指導役をしてくれています」
ベテラン冒険者たちの間で、暗黙の了解的なルールが存在するらしい。
アスムンロータには泊まらないとか、山に入っても魔物には攻撃しないとか、若手に請われたら面倒臭がらないとか。
シアナ特区自体が、若手のための施設だからとベテランたちが配慮してくれた結果だ。
もちろん、勝手に振る舞う冒険者もいるが、そんな人は二度と来れないようにされるらしい。
そんな不文律を作っていったのが、視察のときに組合の長たちの護衛に来ていた冒険者たちなんだって。
今度会ったら、お礼言わないといけないね。
ベテラン冒険者の療養地にもなっているおかげで、宿屋組合は宿屋の数を増やしたし、鍛冶組合も工房を構え、武器の修理などを受けるようになった。
空いた時間で遊ぶ冒険者もいるので、海のアクティビティが誕生したりして、レジャー観光スポットのような発展も見せている。
海のアクティビティで稼いでいるジグ村の漁師もいるって話だったから、いい方向に向かっているのかな?
でも、当初想定していた方向と少し違うような…と悩んでいると、訓練所の方が騒がしくなった。
「…喧嘩のようですね」
ある意味、日常茶飯事なのか、ヒールランは特に困った様子も見せずに、止めてきますと言った。
「このくそがき!もういっぺん言ってみろっ!」
「何度でも言ってやらぁ!まともに依頼もこなせねぇくせに、偉そうに言ってんじゃねーぞ、じじぃ!!」
あーうん。そう言う問題も起こるよね。
教える側に実力と実績がともなわなければ、若手にとって不愉快だよね。
「そこまでです。昨日と今日は問題を起こすなと通達していたはずですが?」
「あぁん?なんだ、お偉いさんかよ。問題なのはこのがきだろっ!」
「はん。荷物屋のくせに、偉そうにああしろ、こうしろって言ってきて、終いには金を寄こせとせびってきたのはそっちだろっ!」
聞こえてくる会話で、ある程度状況はわかったが、荷物屋ってなんだ?
「おにい様、にもつ屋って何?」
「確か、運び屋を見下す言い方だったと思うけど…」
「正しくは、実力のある組にお情けで入れてもらっている運び屋をさします」
パウルが追加で説明してくれた。
運び屋とは、手に入れた戦利品を運ぶ役割の人のこと。
ただし、一流の運び屋ともなれば、戦利品の価値、状態保存、動物であれば解体から保存まで、すべてをこなした上で運搬するらしい。
もちろん、戦闘能力も兼ね備えてだ。
反対に、そういった技術も戦闘能力もない人が、ただメンバーの荷物を運ぶ人を荷物屋と言うらしい。
その組のお荷物的なニュアンスも含んでいるとか。
ようは、腰巾着ってこと?
「おいおい。ヒールランさんを困らせてんじゃねーぞ。今日はお嬢も来てんだ。大人しくしておけ」
ベテラン冒険者も間に入り、若手の子を宥める。
「で、おっさんはあっちでオレたちとお話ししようか」
ベテラン冒険者の威圧にビビったのか、荷物屋の人は真っ青になっていた。
なんで、ばれるとヤバいってわかっていてやるかなぁ。
自分だけは大丈夫って思っているってこと?不思議だなぁ。
「…お嬢?」
いやー、厳ついおっさんにお嬢って言われると、ヤのつく人を連想するのはなぜだろうね。
「って、ネフェルティマか!?」
「はい??」
どちら様でしょうか?
こんな若いつーか、まだお子様の冒険者に知り合いはいなかったと思うけど…。
「っち。覚えてねーのか。レニスのベルガー・クリエスだ」
ベルガー・クリエス……って、あのベルガー!?
いやいやいや、そんなに変わってたらわかんないわ!!
前会ったときは、ガリガリに痩せてたし、身長も私より少し高いくらいだったのに…。
今では、そこそこ筋肉もついて、背も伸びて二巡前とは大違いだよ。
「すごい!本当にぼうけん者になったんだね!」
別れ際に、年長さんは冒険者になったらとすすめてみたんだけど、本当に冒険者になって、シアナ計画にいるとは!
なんか興奮するー!!
「あぁ。まだ緑だけどな、もう少しで青に上がれそうなんだ」
「そっか。じゃあ、おとうさんに追いつくのもすぐだね」
ベルガーのお父さんは赤の冒険者で、当時レニスにはいなかった。
そういえば、レニスの貧民街の大人は、さらわれてルノハークの犠牲になってしまった。
親を亡くした子供たちが集まって、生きるのに一生懸命だった。
そんな子供たちのリーダーがベルガーなのだ。
「もっと強くなって、お前を驚かせてやるよ」
「おぉ!!」
何かお手伝いしてあげたいな。
うーん。そうだ!フィリップおじさんに稽古をお願いしよう!
「フィリップおじさんに、ベルガーのことお願いしておくね」
「フィリップおじさんって…紫のガンダルのか!?」
「そうそう」
ベルガーと話し込んでいて、後ろの不穏な空気に気づくことができなかった。
「ラルフ、パウル。彼が誰だか知っているかな?」
目の前で、ネマと楽しそうに会話をしている少年。
彼の正体を、ラルフとパウルに問う。
「たぶん、レニスの子供たちの長をやっていた子かと…」
ラルフが答えるが、それだけでは不十分だ。
「彼は、緑のグランスの長、ベルガー・クリエスです。ラルフリード様の仰る通り、レニスで親のいない子供たちの世話をしています」
彼の正体を述べたのは、ヒールランだった。
「ネマに害は?」
「大丈夫でしょう。彼にとっては初恋のようですし」
ヒールランのその一言で、周りの空気が固まる。
ネマに恋心を抱いていると?
ふん。女性を見る目は褒めてやろう。
しかし、ネマはやらんぞ!!
「ネマが、フィリップ小父様に彼を託すそうですわ。ネマに相応しいか、小父様に審査していただきましょう」
カーナの言葉に潜む何かに、私は笑ってしまった。
フィリップには、私からも話を通しておこう。
紫のガンダルと並び立つことができるか、楽しみだな。
パパン、嫉妬でメラメラ中(笑)
猫耳獣人が出せたので、個人的には満足(๑>◡<๑)




