視察だが、私は遊んでいいらしい。
いろいろと考えた結果、私がやることは何も変わらないことに気づいた。
精霊や聖獣が手助けしてくれるということがわかり、愛し子でラッキーかもしれないと思うようにもなった。
とりあえずは、神様が止めに入るまで、好き勝手やってみよう!と開き直ったっていうのもある。
つまりは、なるようになるさ!ってことだな。
さて、ジグ村へと出発する日の朝。
ちょっと面白い光景が見れた。
ハンレイ先生のぬいぐるみも持っていきたいと言ったら、パウルが頭抱えていた。
うん。2メートルを越える大物だもんね。
でも、私とグラーティアの安眠のために、頑張って運んでおくれ。
パウルがハンレイ先生のぬいぐるみを抱えるとか、ちょっと可愛いと思うんだよね。
森鬼だと…怖いかもしれない。
そして、いざ出発するとなったとき、興味本位でハンレイ先生のぬいぐるみを森鬼に持ってもらった。
うん。どういうふうに持ってとは言わなかったけどさ、俵担ぎはないわー。
ハンレイ先生がぐてーって伸びて意識ないみたいになっているし。
可哀想なハンレイ先生のぬいぐるみを気にしつつ、王宮に到着すると組合の長さんやアド、ヴェルたちがいた。
他にも、同行する長の部下も数名いたりと、かなりの大所帯である。
私やお兄ちゃんといった、オスフェ家の者以外は、身元の確認や身体検査などを受けなければならなかった。
検査が終わると、転移魔法陣のある部屋に案内される。
今回は人数が多いので、二回に分けて移動するようだ。
私たちは最初だって。
よし、今日は秘密兵器を持ってきたのだ!
転移魔法陣が発するキラキラの正体を見るために、お姉ちゃんにお願いして作ってもらったサングラスだ!
サングラスというよりは、ゴーグルみたいな形になっているけどね。
それを装着して、キラキラに備える。
「ネマ様、何をなさっているので?」
サングラスをつけた私を、パウルが呆れ顔で聞いてきた。
「キラキラを見るのよ!」
「キラキラ…ですか?」
訳がわからないという感じのパウルはほっといて。
さぁ、お兄ちゃん!呪文を唱えるのだ!!
私の様子をクスクスと笑いながら見ていたお兄ちゃんだが、私の意を汲んでか、すぐにフォーべと行き先を唱えた。
お兄ちゃんの声に反応して、魔法陣からキラキラと光が浮かび上がる。
サングラス越しにキラキラを見てみると、小さな丸い物体だった。
本当に小さな、1ミリくらいの大きさだ。
キラキラを見れたのはいいけれど、その正体はいまだ謎のまま。
ふむ。お姉ちゃんかママンに聞いた方がよさそうだな。
フォーべへ到着すると、班長さんが待機していた。
今回は班長さんだけのようだ。
サングラスを外して、班長さんに駆け寄る。
「また、よろしくおねがいします!」
「はい。お任せください」
班長さんの後ろに、騎士ではない集団がいて驚いた。
格好からして冒険者だと思うが、なぜここに?
「あの人たちは?」
「彼らは組合の長たちを護衛する依頼を受けた冒険者たちです」
アドからそんな話は聞いていなかったけど…。
不思議に思っていると、後発組もフォーべに到着した。
「アド、ぼうけん者の人たちが来ているよ?」
「冒険者ですか?」
アドも不思議そうな表情を浮かべ、冒険者たちの姿を捉えると、すぐに誰の命令だと詰め寄った。
笑顔ではあるが、その声には重圧感がある。
冒険者が何か言っていたが、聞き取ることはできなかった。
「ラルフリード様、申し訳ございません。部下の者が独断で護衛を派遣したようです」
アドがお兄ちゃんに頭を下げる。
いくら冒険者組合の長であろうと、予定になかった人員を無断で合流させるわけにはいかない。
この中で一番地位が高く、責任者でもあるお兄ちゃんに事情を説明する。
そんなことで怒るお兄ちゃんではないので、同行を許可していたけれど。
ますます大所帯になってしまった。
外には何台もの馬車が用意してあり、騎士や冒険者が乗る馬もいた。
乗る前に、馬を撫でておくのも忘れてはいけない。
馬車を引く馬は、騎士たちが乗る軍馬とは違い、小ぶりだが筋肉質だ。
どうも、サラブレッドのようなスレンダータイプな馬はいないらしい。
軍馬はばんえい馬を少し大きくしたゴツイ感じだし、普通の馬も脚が太く、関節もしっかりしていて、首が短い。
昔の馬って感じがする。
その代わり、めっちゃ力持ち!
馬たちも鼻を鳴らしてやる気十分なようなので、出発するぞー!!
馬車に乗って、外を眺めて、お兄ちゃんとおしゃべりしていると、あっという間に着いてしまう。
だいぶ、馬車での移動も慣れてきたが、早く馬に乗れるようになりたいものだ。
ちなみに、獣舎にいる軍馬のヒューには、一人でも乗ることができる。
ヒューはとても頭のいい子で、手綱を握っている者にかかわらず、周囲の状況を判断して自分で動く。
つまり、騎乗者の言うことは聞かない自動操縦である。
ヒューならば、無茶なことはしないので、レスティンも乗ることを許してくれるのだ。
最近はワズも乗せてくれるようにはなっているので、上達はしていると思いたい。
ジグ村に着くと、ヒールランとお久しぶりのベルお姉さんがお出迎えしてくれた。
前回帰ったあと、急いでヒールランの住む場所を手配してもらったので、もう野宿はしていないはず。
「ベルおねーさん!」
「ネフェルティマ様!」
なんだか、キャスの町にいたときよりも元気なベルお姉さん。
やはり、田舎暮らしというのは、癒されるものなのか。
キャスで別れる前にいろいろと悩みがあるようだったし、ここでの生活が合っているんだったらよかった。
「素敵なお部屋をありがとうございます」
そうそう。ヒールランの住処を手配した際に、シアナ計画の事務所的な建物に住居部分を併設させるっていうから、ベルお姉さんのお部屋も用意してもらったのだ。
ついでに、家具なんかも揃えてみた。
お姉ちゃんと一緒にお買い物に行って、可愛いらしいレイアウトになるようにアドバイスしてもらったのだ。
「気にいってくれた?」
「はい。私にはもったいないくらいです」
気にいってくれたのならよかった。
福利厚生の一環とでも思って、遠慮なく使ってくれ。
「ヒールラン、フィリップ小父上たちはどうしたのかな?」
「セイレーンたちと洞窟探検をしているかと。ネマ様たちが到着されるまでには戻ると仰っていましたが…」
フィリップおじさんたち、めっちゃ満喫しているな。
前も洞窟探検していなかったっけ?
フィリップおじさんたちは、あとで勝手に合流するだろう。
放っておいて、先にシアナ計画の事務所に向かうことにした。
そうしたら、予想外にデカい建物でビックリした。
こう、アパートとか、それくらいの大きさを想像していたんだが、その倍以上デカい。
その理由は、私たちオスフェ家の者が泊まれるようにと作られた部屋のせいだった。
お屋敷よりも少し狭いくらいの豪華な部屋が五つもあったのだ。
そりゃあデカくなるわけだ。
パウルが、お側を離れますと断ってきたので、私たちが泊まる部屋を整えにでも行くのだろう。
お仕事熱心で何よりだ。
使用人のシェルも、慌ててパウルのあとを追う。
事務所の会議室では、長さんたちが大工組合の長さんに、仮設事務所の設営を依頼していた。
みんな、思い思いに行動を始めているが、こんなんでいいのだろうか?
「今日は各組合で詰め所の設営をしてもらうだけだからね。山に入るのは、三日後くらいかな?」
また三日後か…。
でも、私は自由にしていいそうなので、施設建設予定の敷地を探検するつもりだ。
パウルは忙しそうなので、森鬼を連れてお外に出る。
まずは、山に張られたという結界を見にいくか。
ヒールランが魔物たちに、結界のことを説明してくれたらしいが、ゴブリンたちが理解しているとは思えないしな。
危険があるならば、改善策を出さないといけない。
そこら辺にいる大工らしき人たちに、結界はどこ?と聞きながら山の方へと向かう。
大工さん曰く、山の麓へ行けばすぐにわかるらしい。
大工さんたちが一生懸命働いているのを横目に、山の中へ入ろうとしたとき。
なるほど、これが結界か!
確かに、すぐにわかったわ。
地上から2メートルくらいまで、もやもや光ってる。
淡い光が波紋のようにうねり、向こう側の景色は光の濃淡に合わせて、見えにくいときもある。
それがずっと続いているのだ。
めっちゃバリアー感が出ている。
結界の向こう側には手作り感のある柵が、結界に沿って作られている。
一応、魔物側で対策はしているようだ。
効果はいかほどかわからないが…。
はて?
私はどこから入ればいいのだろう?
この結界、たぶん人間には害がないと思うが、森鬼にはあるよね。
とりあえず、結界に沿って歩いてみる。
すると、見たことのない騎士二人が巡回していた。
「あの、この中に入るにはどうしたらいいですか?」
どこかに転移魔法陣が設置してあると思うのだが、その場所を知らないので教えておくれ。
「だめだめ。許可がなければ、山には入れないよ」
「お家に帰った帰った」
……おぉ!
なんか一般人的な扱いされている!
ちょっと感動だわぁ。
って、感動してちゃダメだった。
教えてもらえないとなると、自分で探すしかない?
まぁいいか。散策でもしながら、のんびり探そう。
結界から離れないように、騎士たちとは別の方向に行こうとしたのだが。
なんか、後ろから騎士たちがついてくる。
私ってば、不審者扱いされているのだろうか?
気にせずに歩いていると、急に止められた。
「どうしたの?」
「踏むぞ」
何を?と思ったが、足元を見てみると、これまた大きなイモムシが…。
そのまま歩いていたら、確実に踏み潰してしまっていただろう。
それにしても大きい。
カブトムシの幼虫と比べると、三倍以上はありそうだ。
うねうねと動く様子を観察してみる。
なんの変哲もない、イモムシの動きだ。
「食べるのか?」
「食べません!!」
森鬼のこういうところは、ゴブリンの名残りとも言える。
ゴブリンたちにとって、虫は非常食みたいなものだから。
イモムシに気を取られていると、ザッザッとたくさんの足音が聞こえてきた。
視線を上げると、先ほどとは違う騎士たちがこちらに向かっていた。
ただ、先頭の騎士は顔見知りというか、一緒に行動していた騎士だ。
「ネフェルティマ様でしたか」
このままではイモムシが潰されてしまいそうなので、森鬼にお願いして木の上に避難させた。
「怪しい者がいると、情報が回ってきましたので」
「おしごとのじゃまをしてしまいましたか?」
やはり、不審者扱いされていた。
「大丈夫です。今日は山に入られるのですか?」
「はい。けっかいを見てから、みんなに会いにいこうと思って。そしたら、どこから入るのかわからなくて…」
この言い方だと、迷子みたいだが、迷子ではないぞ!
山の中に行く方法を聞くのを忘れていただけだ!
「そうでしたか。ガイルス班の者に仰っていただければ、ご案内いたしましたのに」
「……ガイルスはん?」
「一番最初から同行させていただいた、ガイルス班長以下四名の者です。もちろん、私もそうですが」
……ガイルスって、まさか班長さんの名前か!?
たぶん、一番最初に名前を名乗ってたかもしれないが、班長さんってずーっと呼んでたし。
きっとまた忘れそう。
結局、この騎士に転移魔法陣の場所まで連れていってもらった。
巡回していた騎士たちがいっぱい謝ってきたので、気にしないでねと言っておく。
「ささいなことでも気をぬかず、正しいおこないでした。これからもみんなを守るためにがんばってください!」
そう付け加えたら、騎士たちは驚いたあと泣き始めた。
こっちがビックリだよ!
上司に褒められたり、民に感謝されることはあっても、貴族からそんなふうに言われることはないらしい。
それで、感動して泣いちゃったんだって。
でも、貴族は王国騎士団と離されているから、声をかけたくてもかけれない雰囲気もあるんじゃないかな?
まともな貴族は、ちゃんと騎士団の働きに感謝しているよ。きっとね。
さて、転移魔法陣を使って、ようやくレイティモ山の中に入ることができた。
小さな転移魔法陣は王宮のものをぎゅーっと小さくしたものだった。
つまり、台座に彫ってある文様がさらに細かく、神業とも言うべき緻密さだった。
キラキラな光も同じだったので、本当は小さくする技術を確立していたけれど、諸事情により普及させなかったってことなのかもしれない。
でだ、山に来たのはいいが、現在位置がわからない。
迷子になるのは避けたいので、森鬼にお願いして、精霊に案内してもらうことにした。
まずはゴブリンたちのところへ。
問題なく生活できているのか、鈴子に聞かないとだな。
森鬼に抱きかかえられ、山を下っていくと、見覚えのある風景になってきた。
茂みからガサガサと音を立てて出てきたのは、狩りに向かっていると思われるゴブリンたち。
-ギーッ!
驚いたのか、先頭のゴブリンは文字通り飛び上がった。
そして、私と森鬼だと気づくと、今度は私たちを取り囲むようにして踊りだす。
嬉しいのはわかったから、少し落ち着いておくれ。
「洞窟で待っててやるから、早く狩りを終わらせてこい」
森鬼がそう言うと、幾分しょんぼりしつつも、早く戻るとでも言うように、ギーッと雄叫びを上げて山に入っていった。
長が来たからといって、ご飯調達のお仕事が免除になることはない。
群れが食べていくためなので、頑張って大物をゲットしてきて欲しい。
洞窟に到着すると、鈴子が飛び出してきた。
「あるじ様!!」
鈴子の表情は歓喜を表していると思うが、笑うと牙が剥き出しになる。
まぁ、慣れると可愛く思えるから不思議だ。
「鈴子、こまったことは起きてない?」
抱っこされたままでは様にならないので、森鬼に下ろしてもらった。
しかし、今度は鈴子を見上げる形になってしまい、結局様にならなかった。
「困るはない」
ふむ。特に問題はなさそうだな。
鈴子から、ゴブリンたちがどういう生活をしているのか聞くと、すでに何匹か亡くなっていることが判明した。
どの子も狩りの途中で、木から落ちたり、反撃を食らったりしたのが原因らしい。
そうそう、生きることは優しくないってことか。
「弱ければ死ぬ。主が気にすることはない」
森鬼も鈴子も、どんな環境であれ、死は避けられないことだと理解している。
やはり、ゴブリンのネックはこの弱さだろう。
いくら、繁殖能力と成長スピードがあるとしても、冒険者相手では死んでしまう場合の方が多いかもしれない。
「鈴子、次からかりに行くときに、ためしてほしい方法があるんだけど」
今の狩りの方法は、四、五匹がチームとなって行っている。
それはそれでいいのだが、ただ闇雲に獲物に襲いかかるのでは、被害が大きい。
そこで、役割分担を明確にしてみるのだ。
獲物の注意を引く者、攻撃をする者といったふうに役割を決め、一匹でも怪我をしたら狩りを止める。
最初は役割を固定せず、いろいろとやらせることで、自分に向いている役割を探させる。
「鈴子がゴブリンたちの得意なことをみきわめて、それをのばしてあげて」
足が速い子なら回避行動を、力が強い子なら攻撃の仕方を、鈴子や闘鬼が教えていくのだ。
「わかった。やってみる」
このあとは、森鬼も交えて、新しい狩りの方法をゴブリンたちに教えることに時間を使った。
森鬼がいなければ、ゴブリンたちと上手く意思の疎通ができないからね。
ただ、理解できないと首を傾げるのは変わっていなかった。
ちょっと待て、お前ら。
全員が首を傾げるとは、どういうことだ!!
夕焼け空になるまで頑張っていたが、ゴブリンたちを強くするのは無理かもしれない。
森鬼たちのように、たまにいる強い子を積極的に育てていく方がいいかも。
ゴブリンたちに見送られ、山をあとにする。
帰り方は転移魔法陣で、『撤退』と言うだけだ。
これ、冒険者にとっては屈辱ではなかろうか?
もし、魔物たちに勝っても撤退とは…。
あ、施設に設置する転移魔法陣に名前を決めればいいのか。
何がいいかなぁ。
事務所に戻ると、パウルが待ち構えていた。
怪我とかしていないか身体チェックされ、ワンピースに汚れを見つけると、すかさず魔法で綺麗にされた。
そして、夕飯を食べて、お風呂に入って、ハンレイ先生のぬいぐるみを抱いて寝る。
お家と同じような雰囲気を醸し出しているのは、やはりパウルの腕がいいからなのか。
翌朝、お兄ちゃんから見せたいものがあるから、遊びにいくのは待って欲しいと言われた。
お兄ちゃんに連れていかれたのは会議室。
すでに、各組合の長さんたちも揃っていた。
何をするのかな?
お兄ちゃんの指示で、パウルが会議室を暗くし、魔道具の灯りをつける。
ランプのようなものではなく、投光器のような強い光を放つものだった。
室内が、赤、青、黄、緑、白の色に照らされる。
ちょっと眩しいぞ。
そして、お兄ちゃんが詠唱を始めた。
治癒魔法以外の呪文を唱えているの、初めて見るかも。
お兄ちゃんが唱えて終わると、室内には靄のようなものが立ち込めた。
靄は意思を持っているかのように動き、お兄ちゃんの側に集まっていく。
投光器からの光を受け、複雑な色を反射させる靄。
それが次第に形となり、まるでスクリーンに映し出された映像のようだ。
映し出されているのは、シアナ計画のメインとなる施設。
やや色合いが微妙だが、立体的に映し出されたそれは、まさに3D映像!
長さんたちからも、驚きの声が上がる。
「新たに魔法で作ってみたのですが、より建物の雰囲気を感じていただけると思います」
「おにー様、すごい!!」
ぶっちゃけ、どういう仕組みなのかはさっぱりだが、お兄ちゃんが天才だということは理解できた。
「ネマが図だけではわかりにくそうだったからね」
お兄ちゃんがさらに呪文を唱えると、建物の映像から、内部の映像に変化した。
広いエントランスホールに、大きな食堂と、どんどん変化していく。
本当にこれが造られるんだっていう実感が、ようやく湧いてきた。
映像のお披露目のあと、お兄ちゃんは質問攻めにあっていた。
元は幻影の魔法らしいのだが、何もないところに像を結ぶよりも、靄を使う方が安定するんだって。
ただ、魔力の消費が多いとかで、今のところ風と水の二属性持ちの上級魔術師にしか使えないらしい。
特に、光を反射させて色合いをつけるのが難しいとも言っていた。
つまり、現段階では使える魔術師が凄く限定されるということだ。
ちなみに、術者のイメージが鮮明であれば、どんな映像でも投影可能らしい。
試しに我が家を映してくれたのだが、紛れもなく我が家だった。
お兄ちゃんの説明を聞いた大工組合の長さんが、めちゃくちゃ悔しがっていた。
これがあれば、お客への説明も楽になるのにって。
しかし、この映像を越えるものを造ると意気込んでいたので、どうなるか楽しみだな。
さて、シシリーお姉さんにお手紙セットでも届けに行こうかな。
ママンにお願いして、転移魔法陣の布も用意してもらったし。
これで連絡も取りやすくなるはず!
あ。シシリーお姉さん、ラーシア語書けるよね?
お待たせしました。
ようやく、ようやく班長さんの名前が!!
ガイルスさんです!
ネマは班長さんとしか言わないと思いますが、皆様よければ覚えてあげてください(笑)