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見つかったよ!

「ここにいたんだ」


王都の気候も暖かくなりだしたので、今日は優雅にお庭でティータイムをしていたら、お兄ちゃんに声をかけられた。


「おにー様も、お茶をいかが?」


「少し時間もあるから、お邪魔しようかな」


すると、使用人がどこからともなく、椅子を持ってきて、パウルがすかさずお茶を用意した。

いつもいつも不思議なのだが、行動の早さというか、用意周到というか、我が家の使用人に不可能という文字はないのか!!


「三日後に、組合の長たちとジグ村へ視察に行くことが決まったよ」


やっと決まったか。

いい加減、ゴーシュじーちゃんの相手をするのに飽きたよ。

いや、相手していたのは森鬼だけど。

私はただ見ているだけだったし。


「ただ、今回は少し長くなりそうだから、ネマにはパウルと侍女をつけるからね」


…なんですと!?

パウルが来る…つまり、お目付け役か!!


「おにー様は、いっしょにいてくれないの?」


お目付け役がいるということは、保護者であるお兄ちゃんが側にいれないということだ。

となると、私が自由に動くことができなくなる。


「僕も一緒にいたいんだけど、組合の長たちの相手をしなければならないんだ。ごめんね」


お兄ちゃんも申し訳なさそうにしているので、わがままを言うわけにはいかないな。


「その代わり、パウルとシンキの側を離れないと約束を守れるなら、レイティモ山に行ってきてもいいよ」


「ほんとっ!!」


「ネマが約束を守れたらだよ。もし、二人から離れることがあれば、すぐに屋敷に戻すから。いいね」


珍しく、お兄ちゃんに念を押されました。


「やくそくする!!」


「というわけだから、パウル。ネマが約束を破ったら、容赦なく連れて帰ってくれ」


「畏まりました」


パウルのことだから、本当に容赦なく連れて帰るだろう。

約束を破らないように気をつけなければ!

…待てよ。

ひょっとしたら、パウルの脱いだら凄いんです系の体を見るチャンスなのでは?

よし!頑張るぞ!!


ふんっと気合いを入れていたら、パウルに釘を刺された。

お許しが出たので、容赦しませんよ。だって。

パウルの笑顔が怖いわ!


「そういえば、精霊にお願いした魔法って、見つかったの?」


…………あっ!!


「わすれてた!!」


「実は、視察には冒険者組合の長も来るから、そこでいい返事をもらいたいと思っているんだ。彼を落とせる要素は一つでも多く欲しいから、ネマも協力してくれると助かるな」


本当にすみません!

急いでソルに聞きます!

お兄ちゃんに、アドを口説き落としてもらわないと!!


「今から聞いてみる!」


ソルに念話をしようとしたら、お兄ちゃんの専属執事になったジョッシュがお兄ちゃんを呼びに来てしまった。


「ラルフ様、お時間です」


「そうか。ごめんね、ネマ。また、夕食後に話を聞かせてくれるかな?」


シアナ計画が本格的に動き出してからというもの、家族みんなが忙しくなってしまい、私は一人でお留守番をすることが増えた。

相手をしてもらえなくて寂しいのだが、私が言い出した計画なので、邪魔をしてはいけない。


「はい!おにー様もがんばってね」


玄関までお兄ちゃんを見送り、自室に戻ってソルに念話をした。


ーソールー!ソルさんやーい!


ーいかがした?


ー去勢の魔法は見つかった?


ー……ん?


ん?じゃないよー!!


ーソル、忘れてたでしょ!


私が言えたことではないが、やはりソルも忘れていたようだ。

自分でまだまだ若いって言ってたくせに!

ボケるには、まだ早いでしょ。


ーすまんすまん。見つかったと報告は受けておる。


よかった!

去勢の魔法を使える魔術師がいた!!


ーもう着くと言っておるから、待っていればよい。


もう着くってどこに?

ソルの言葉がわからなくて、再び聞こうとしたら、部屋の扉をノックする音が聞こえた。

あれま。またタイミングが悪いな。

仕方なく、ソルとの念話をやめて、返事をする。


「ネマお嬢様、お客様がお見えです」


パウルがそう告げたのだが、まったく心当たりがない。

誰だろ?

また、ゴーシュじーちゃんが突撃しに来たのか?


「どなた?」


「冒険者組合のリリーアド・ジュダ・ワガイーター様とお連れ様です」


パウル、よくアドのフルネーム言えたね。

私はすでに、アド以外の部分は忘れてたよ。


さて、アドが我が家に来たということは、シアナ計画に関することだろう。

しかーし!

今、我が家には誰もいないのだ!

つまり、私だけで会うのはまずい。

だが、お客様を放置することもできない。

結果、ママンを呼び戻すしかない!!


「パウル、おかー様にもどってきてもらいたいから、使いを出して」


「畏まりました。では、馬車で奥様をお迎えに参らせます」


「あと、おかー様がもどるまで、私のそばにいてね」


心細いというよりは、私がうっかり我が家の不利益になるようなことを言わないか、見張っていてもらいたい。

できれば、うっかりをやらかしたときには、助け舟を出してもらいたい。

そう、パウルは保険だ。


「はい。お任せください」


側にいてという意味を、詳しく説明しなくても理解したパウルは、快く引き受けてくれた。

本来なら、家令のマージェスをつけるべきなんだろうけど、マージェスも忙しくしているからなぁ。


と思っていたら、しっかりとお客様のおもてなしをしていたマージェス。


「お待たせいたしました」


「いえ。お時間を取っていただき、ありがとうございます」


本当だったら、突然の訪問は失礼にあたるのだけれど、アドの様子からして、余程のことがあったみたいだ。


「私だけでは、ちゃんとアドのお話し相手になれるのか不安ですので、この二人をどうせきさせてもよろしいですか?」


「もちろんです。非礼をしているのは、こちらの方ですので」


そうこうしているうちに、私の分のお茶が運ばれてきた。

さっきもだいぶ飲んだので、もうお腹たぷんたぷんなんだけど…。


「ようけんは、おかー様がもどってからの方がよろしいですか?」


「詳しいお話は、夫人が戻られてからにしましょう。その前に、紹介しておきますね」


先ほどから気になってはいたのだけれど、紹介もされていないのにジロジロ見るのは失礼なので控えていたのだが。

お連れの方、エルフだよね!

女性のエルフだよ!!


「エルフ族の治癒術師、ヴェルシア・ジュド・カーグファンです」


…エルフの名前って、なんでこうも覚えにくい音の羅列なんだろう。


「初めまして。精霊様に導かれて、こちらに参りました」


立ち上がって、美しい礼を見せてくれたエルフさん。

ん?精霊に導かれてって…。

まさか、去勢の魔法を使える人か!!

改めて、女性のエルフを見てみる。

まず、身長が低い。お姉ちゃんと同じくらいだと思う。

髪は長いが、濃い金髪で瞳の色も日本人よりも濃い茶色だった。

顔も整っており、頭も小さい気がする。

身長は低いのに、手足が長いため、スタイルはいい。子供っぽさはなく、出るところは出て、引っ込むとこは引っ込んでいる。

正直、羨ましいぞ、このやろうっ!

しかし、同じエルフなのに、こんなにもアドとは違うのはなぜだろう?


「しつれいですが、アドと…」


女性のエルフさんをなんて呼べばいいのかわからず、言い淀んでしまった。


「どうぞ、ヴェルとお呼びください」


「ありがとうございます。私はデールラント・オスフェのじじょ、ネフェルティマです」


いっけね。焦りすぎて、名乗るの忘れてたよ。

ちょっと落ち着こう。

お茶を一口飲んで、ふぅっと息を吐く。


「アドとヴェルのすがたにちがいがあるのはなぜですか?」


「同じエルフ族ですが、一族が違うのです。私のジュド族は、土の精霊様と仲がよいのです」


名前の真ん中にあった、ミドルネームみたいなのが、一族の名前ってことか。

土の精霊と仲良しだと、小さくなって、金髪になるの?


「アドのジュダ一族は、風の精霊様と仲がよいのです」


「ということは、火と水のせいれいさんと仲よしな一族もいるのですね」


「はい、その通りです」


火と水の精霊と仲よしな一族は、どんな姿をしているのだろう?

まぁ、アドとヴェルの姿を見ていると、なんとなく想像はつくけどね。

きっと、髪や瞳がそれぞれの精霊色をしているんだと思う。


「それにしても、ネフェルティマ様は精霊様にとても好かれているのですね」


「エルフは、せいれいさんのことが見えるのですね?」


「えぇ。ネフェルティマ様の周りには、たくさんの精霊様がいらっしゃいます」


いいなぁ。精霊の姿を見てみたいなぁ。

ソルやラース君の精霊も、森鬼の精霊も、どんな姿してるのかな?


「せいれいさんって、どんなすがたをしているのですか?」


せっかくなので、聞いてみた。


「精霊様は美しい羽を持ち、とても愛らしいお姿をしております」


鳥みたいな翼があって、パタパタ飛んでいるのかな?


「お守りとして持ち歩く絵がございますよ」


先ほどからずっと、ヴェルとばかり話していたのだが、アドがそう言って一枚の小さな絵を見せてくれた。

手のひらサイズより小さな絵には、これまた小さく精霊と思われる小人が(えが)かれていた。

ヴェルが羽と言ったのは、翼の方ではなくて、昆虫のような(はね)の方だった。

蝶々に似た、丸みを帯びた三対の翅を持ち、いつぞやに見た子霊(しれい)と同じ、リトルグレイ風のパッチリなつり目。

あとは、属性によって違うのか、赤く長い髪を持つ精霊や、緑の髪の精霊は三つ編みしていたりと、個性もある。

確かに、これが周りをちょろちょろしていたら、森鬼が虫扱いするのも頷ける。

だけど、小さいがゆえに可愛い!


「かわいいです!」


私がつい興奮して、可愛いと言うと、どこからともなく風がふわりと吹いた。

風の出どころを探すために、応接室を見回しても、窓は開いていないし、扉も閉まっている。

マージェスとパウルが動いた様子もないので、なぜ風が吹いたのかがわからない。


「精霊様が、可愛いと言われて喜んでおりますよ。先ほどの風は、風の精霊様が嬉しくておこしてしまったようです」


アドが優しく微笑んでいるので、きっと周りの精霊たちが何かをやっているに違いない!

いいなぁ…。可愛い精霊を私も見てみたい!!

お姉ちゃんのように、精霊を感じることができないか、全身全霊を込めて気配を探してみるが、ちっともわからない。

これは、早くソルに認めてもらうしかないな!!

二人に精霊のことをいろいろ教えてもらっていると、ようやくママンが帰ってきた。


「お待たせいたしました」


ママンが応接室に入ってくると、空気が変わった気がした。

なんというか、こう、キラキラした感じに。

そして、自然な動作で私の隣りに座り、二人に挨拶をした。


さて、役者は揃った!

ここからが本番だ!!


「それで、ヴェルはきょせいのまほうが使えるのですか?」


わかりやすく、単刀直入に聞くべし!


「はい。精霊様が使える魔術師を探していらして、愛し子を手伝って欲しいと」


ん?愛し子ってなんぞや?


「その前に、いとし子ってなんのことですか?」


「愛し子とは、創造の神からの加護が与えられた者のことです。精霊様や聖獣様は、神の愛し子を大切にすると、伝承されております」


加護って、生き物に好かれる能力のことだよね?

あっているような、いないような…。


「そのいとし子とやらが、私なのですか?」


「精霊様はそう仰っておりますね」


隣りのママンが軽く頷いているのだが、ママンは気づいていたってことか?


「ヴェルシアさんは、シアナ計画をどう思われますか?」


ママンに質問されたヴェルは、少し困ったような表情を見せた。


「正直に申しますと、賛同はできかねます。あるべき姿を変えるのは、創造神様の意志に反しているように思うのです」


なるほどね。

だけど、その魔物たちと引き合わせたのは、たぶん神様だと思う。

うーん、神様も私が魔物にそんなことをするとは想像つかなかったとか?

もし、神様がシアナ計画に反対なのであれば、何かしら妨害みたいなのがありそうじゃない?

そもそもだな、神様の意志ってなんなんだろう?


「ヴェルは、神様のいしを感じることができるのですか?」


「…いえ。精霊様を通じて、そう思っているだけです」


「せいれいさんは、神様のいしがわかるのですよね?」


「はい」


つまりだ。

シアナ計画自体、精霊たちも知っているはずだ。

ラース君もほとんど一緒にいたわけだから、聖獣も精霊も、シアナ計画に反対はしなかった。

さすがに、神様の意志に反していたら、ラース君がヴィを止めるはずだ。


「シアナけいかくをはんたいするせいれいさんはいますか?」


「…いいえ。皆様、愛し子を手助けしたいと」


「ということは、神様のいしにははんしていませんよね?」


精霊を見ることができるエルフにとって、大事なことである神様の意志。

これに反していないことがわかれば、説得もできるはずだ。


「それに、本当に創造神様の意志に反していたら、ヴィルヘルト殿下の聖獣様がお止めになりますわ。聖獣様にとっても、ネマは愛し子なのですから、反感を買うようなことをさせるはずがありません。また、北の山脈の炎竜様が、去勢魔法を探すなんてこともしませんでしょう」


説得しようと思ったら、ママンが一気に畳み掛けてきた!


「ヴェル、お二人の仰ることもごもっともだ。我々エルフにとって、何が大切なのかをしっかりと考えて答えて欲しい」


ヴェルの協力が得られないとしたら、ママンの方法である、過酷な地に増えた子たちを放すことになるのだが。

まぁ、無理強いはできないしね。


「エルフにとって大切なこと。それは…精霊様とともに、創造神様のご意志を守ることです。ならば、私はネフェルティマ様についていきましょう」


「決まりですね。では、我々冒険者組合も、参加させていただきます」


ヴェルだけでなく、アドも落ちただと!?

二人が決断したきっかけは精霊なのだろう。

精霊って、凄いなっ!!


「お二人とも、ありがとうございます。せいれいさんも、ありがとう!」


精霊にもお礼を言うと、ガタガタガタッとお屋敷が揺れた。

地震!!

ママンにしがみつき、地震の衝撃に備えた。


「お鎮まりくださいませ。愛し子が怯えております」


アドの声がすると、ピタリと揺れも(おさ)まった。

…今のも、精霊のせいなのか?


「ネフェルティマ様、精霊様に話しかけるのは、我々か聖獣様が側にいるときだけにした方がよろしいかと」


そうですね。

私のうっかり発言で、天変地異とか起こしたくないし。

普段は森鬼がいるから大丈夫かな?

なんかあれば、意思疎通ができる森鬼に言うだろうし。


「…気をつけます」


「ネマ、気をつけるのではなく、お約束しましょうね」


うっ。

ママンのお約束ってことは、ついうっかり破ったら、恐怖の説教コースじゃないか!

約束しなきゃダメだろうか?

…ダメだな。ママンの目が怖い。


「…やくそくします」


私が言葉にすると、ママンもその眼光を緩めた。

あとで、森鬼が一緒のときはいいのか、確認しておこう。


「では、アド、ヴェルシアさん、ネマのことをよろしくお願いしますね」


「「はい」」


アドもヴェルも、ママンの恐ろしさに気づいたのか、若干顔が引きつっている。

大丈夫。地雷を踏まない限り、優しいママンだから!


さて、冒険者組合の参加は決まったし、去勢の魔法も見つかった。

ヴェルはシアナ計画の人員として、我が家が雇うことになった。

パパンがいないので、また明日訪ねてきてもらうことに。

雇用条件の確認とかもあるからね。

そして、急ではあるが、三日後の視察に同行してもらい、そのままジグ村に住むことになる。

そこら辺も、快く承諾してもらえたので、一安心。

ヴェルに家族に説明しに帰らなくてもいいのかと聞くと、精霊様に声を届けてもらうので大丈夫だと返ってきた。

ほんと、精霊さまさまである。


帰ってきたお兄ちゃんに、冒険者組合も参加することを伝えると、嬉しそうに褒めてくれた。

お兄ちゃんが喜んでくれると、私も嬉しい!

パパンも、去勢の魔法が見つかったことに驚いてはいたが、エルフの治癒術師という貴重な戦力を確保できたことに喜んでいた。

そうか、治癒術師ということは、施設の医務室を任せることもできるのか!

私としては、お色気ムンムンなお姉様をイメージしていたのだが、真逆の純情可憐系なお姉様でもありだな。

これぞ、白衣の天使!みたいになりそうだ。

…そうだ!!

制服も作ってもらおう!

白衣はもちろんだけど、共通の衣装があった方が、誰が施設の人かすぐにわかるもんね。


というわけで、パパンにお願いして、制服を作ることにした。

これには我が家の使用人たちにも協力してもらい、格好よくて機能性もあるデザインを考えたい。

我が家の使用人が着ている、民族衣装な感じの服も、可愛くて好きだけどね。

やっぱり、制服といえば格好いい方がいい!

それに、これなら私もがっつり関われるしね。

暇なとき、寂しい思いをしなくてすむよ!!


やっと見つかりました!

ただ、精霊さんたちが元気よすぎて恐ろしい(笑)

今回はもふもふが入らなかったので、後書きでおまけを。


ーーーーーー

ネマがアドたちとお話している頃、森鬼は庭で稽古をしていた。

グラーティアと(はく)は、庭で遊んでいたため、ネマに置いていかれてしまった。

しかし、そんなことにも気づかず、いまだ遊びに夢中である。


今は、どちらが速く動けるかを競争していた。

ぽちょんぽちょんという音を立てながら飛び跳ねて動く白。

一方のグラーティアはというと、ピョーンと大ジャンプをしてから、サササッと草の上を素早く動く。

どう見ても、グラーティアの方が速い。

不利だと気づいた白は、飛び跳ねるのを止め、今度は草の上を転がり出した。

目が回らないのかは謎だが、コロコロコロッと軽快に転がっていく。

どこまで転がり続けるのか?

器用に池や木などの障害物を避けて、まだまだ転がる。

やがて、森鬼が稽古しているところまで来てしまった。


ーみゅっ!みゅーう!


少し遅れて森鬼のところに来たグラーティアに、白が新しい遊びを提案した。

どちらが速く、森鬼の頭の上に登れるか。

不穏な動きを察知した森鬼は、よじ登ろうとする二匹を寸前のところで避ける。

そんな動きが繰り返されるが、諦めるということを知らない二匹に、ついに森鬼が折れた。

多少、妨害しながらも、体に張りついた二匹を振り落さないで、好きにさせる。

ついに、二匹同時に森鬼の頭の上に到達した。


ーぷーぷぷー!!


白は高らかに鳴き、グラーティアはバンザイと前脚を上げた。

そんな二匹を頭に乗せたまま、森鬼は屋敷へと戻るのであった。


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